キ ミ に 傘 を 貸 そ う 。
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何度も別れようと思った。
できることなら今だって別れてみたい。
でも、できない。 そんな私をぐるぐるして、もうそろそろ2年が経つ。
GW前に何度もJと喧嘩を繰り広げて 何度ももう無理だって思うんだけど
会うとやっぱり好きで楽しくて苦しくて 一緒に暮らしたいと思った。 好きなのに何で離れなくちゃいけないのって思った。
「一緒に暮らす」というキーワードは 昔の私には無かった。
いつだったか、Jが言った。 「はると暮らしたい。」
キミは特に重大な意味を持って言ったんじゃないと思う。 ふと言ったんだと思う。
けれどその言葉が私には残った。
GW中、眠る前に ふと 私が 「Jと暮らしたい。」 と言った。自然と言った。 別に「結婚しよ。」とかそういう意味ではない。 Jがどんな風に捉えたのかは分からなかったけれど 私は「ずっと一緒に居られたらいいのに。遠距離じゃなければいいのに。」 って意味で言った。
GWが、終わる。 キミはまた私のところから去っていく。 帰ってしまうキミの背中を、もう何度見ただろう。 もう何度泣いただろう。 何故私はJに恋をしているんだろう。恋は病気。 ずっと治っていない。
離れる前、泣く私にキミは言った。
「いっしょに暮らそうね。」
叶う日は来るだろうか。
叶えられる力が、私にはあるだろうか。
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