キ ミ に 傘 を 貸 そ う 。
index|back|next
Mさんとはあれから話をしていない。 Jとのメールは続いている。 明るい世界。闇を知らない世界だ。
Mさんと私の事は、誰も知らないことだ。 とてもバーチャルな世界のように思う。 私とMさんだけが知っている空間。 私はいつか諦めるだろう。この関係を。そしてそれはMさんも同じだ。 「あんなときもあったね。」なんて言葉を交わす事もないのだろう。 決別したら、それきり何も伝えることは出来ないとお互い分かっているのかもしれない。
私とMさんはメールをしない。 Mさんが多忙すぎるせいもある。
何よりも、私とMさんの文字でのコミュニケーションは 何よりも意味を為さないというのが一番の理由だろう。
眠い日々が続く。
誰にも何も、気づかれないように。
|