Jリーグ 1シーズン制移行を考える。

タイトルにもあるとおり、今回はサッカーの、しかもJリーグの話である。
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Jリーグは2005年からJ1を18チーム1シーズン制とすることを決めたらしい。
昇格・降格のチーム数をどうするか等、色々と解決する問題は残っているが、フットボールは普通秋春開催の1シーズン制が世界の常識であり、確かにそういう観点からすればJリーグの取っていた2ステージ制+チャンピオンシップというのは奇妙であるとは思う。そういう意味で、いつかJリーグも通例に従い1ステージ制、秋春開催へと移行すべきだし、していくのだろうとは思う。

しかし。

現時点でそれを実施することについて、俺は反対だ。
大反対である。


たしかに現状の2ステージ制は、年間を通じて最も勝ったチームが総合優勝できなかったり、1stで優勝したチームが2ndでは手を抜いたり、ここ2年は1st、2ndともに同じチームが優勝したりして意義がかなり薄れてきている。

ここで、2ステージ制の意義を改めて考えてみると、Jリーグ開幕当初、サッカーという文化が根付いているとは言えない日本において、見せ場を多く作ることにより観客の関心を引くために、Vゴールとともに提案、実施されたものではなかったか。

18チームになることで試合のレベルが下がる、と懸念する声もある。
しかしそれよりも、チーム数が仮に増加しなくても、優勝の望みも無ければ降格するわけでもない「目の前の試合に勝利する」以外に動機付けの出来ないチームが増えることになる。2ndステージという「出直しの場」が無くなってしまうことにより、新たなモチベーションを得る機会が無くなる。私が危惧する点はここである。


「本場」ヨーロッパに目を移してみる。


ヨーロッパでは例えば、リーグ上位数チームがチャンピオンズリーグに出場できたり、中位のチームは優勝は無理でもUEFAカップ出場を目指せる。さらに下のチームは、インタートトカップからUEFAカップ出場を手繰り寄せることも出来る。
下位のチームは降格しないような戦いを求められる。つまり、リーグの戦いから浮いてしまうようなチームが極力出ないような外的要因が存在する。これらは、昨今のヨーロッパフットボール界における、「試合過多」という問題を引き起こす一方で、良い捕らえ方をすれば、各国リーグにおけるチームのモチベーション維持に一役買っているという見方も出来る。


では、アジアではどうか。


UEFAのそれを模したアジア・チャンピオンズ・リーグは盛り上がっている気配無く、東アジア連盟が出来、A3チャンピオンシップが開催されているが、「東アジア最強」と謳ったところで、高い付加価値は得られる現状にない。事実、今年の出場権を持つ横浜マリノスは辞退しようとしていた。つまり、リーグを取り巻く外的要因がUEFAとAFAでは雲泥の差なのだ。

話を元に戻す。
この状況で、Jリーグにおいて、18チームによる1シーズン制をやるとどうなるか。仮に優勝争いに上位5チームが絡み、降格争いに下位5チームが絡んだとして、実に8チームがとりたてて目標も無いまま試合をこなさなければならない、中だるみの状況に陥るのである。中だるみの状況は、エンターテイメントとしてのJリーグの質を低下させ、観客離れが始まる、といった負のスパイラルをおこしかねない。

ヨーロッパフットボールも、最初からチャンピオンズリーグやらUEFAカップがあったわけではない。各国のリーグ戦がまずありきで、それに付随する形で始まったのであろうと思う。アジアも遠い将来(ひょっとしたら近い将来)、そのようなインフラが揃うかもしれない。

しかし、そのインフラが揃うまでの間、果たしてJリーグにそれを乗り切る体力があるだろうか。俺は非常に厳しいと思っている。

だからこそ、反対するのである。








2004年02月02日(月)

コプーさんの三日坊主。 / コプー。

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