語り
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2001年11月29日(木) かまいたちの夜(その1)

 思い出話をひとつ。 
 
 ゲームといえば、ロールプレイングと、カーレース系しか出来ないわたし。だが、そんな私をはるかに上回るゲームオンチが・・・・・

 大きな声では言えないが、

 高度なフラッシュを駆使する、

 あの夕月さんだ(※ゆっている、フォント5で)。

 フラッシュ作れるのに、ゲームできないひともめずらしい。

 一方、彼女のだんなさまは、わたしがお邪魔すると必ずといっていいほど、新しいゲームをやってはる、ゲーム研究熱心なお方。

「すいません、また来ました」

 と、ずーずーしい私が訪問すると、

 テレビの前にコントローラをおいて、「いらっしゃい」と玄関まで出迎えてくれるだんなさま。後ろでにこにこしてる夕月さん。

 素敵な夫婦なのだ。

 そんな夕月さんのだんなさんと、過日、ドラクエ5のすばらしさについて、妻の夕月さんにたった一人の聴衆になっていただき、熱く懇談した。
 
 だんなさんとわたしは同じ世代(というか、タメ)。
 だからなんとなく、同じ道を歩んでいる(赤ファミコンでよくデータが消え、苦労した話とか)。

 懇談中、だんなさんのドラクエ5について熱く語る瞳はキラキラ輝き、
それはまるで、友人の弟の再来(※当時小6)かと思わせた。
 2人して、ゲームの感動をぜひ味わっていただきたいと、夕月さんにすすめる。
 
 わたしには、判る。
 だんなさまは、ゆうちゃんに、一緒にゲームして欲しいのだ。
 レアアイテムをゲットすれば「やった!!」と手を取り合い、
 ラストボスを倒せば共に「よくがんばったよね」と、
 エンディングで熱く涙したいのだ・・・・(わたしは妹とよく涙した)。

 そのおもいが通じたのか、彼女もキラキラ瞳を輝かせた。

   夕月:「おもしろそうー!ドラクエ5、わたしもやるー!」
ダンナさま:「ゆうにできるかな・・・」
   純子:「ゆうちゃん、ドラクエ1からやったらどう?わかりやすい  
       し」  
 
 なんとしても挫折してもらいたくない私は、段階を考え提案してみる。
 
 だが、そんな私の浅慮はムダだった。

ダンナさま:「前、俺もそう思って、ドラクエ1、やらせたんや」
   純子:「あ、そうなん?それで、クリアしたん?ゆうちゃん」

 ドラゴンクエスト1。RPG入門にふさわしい1本。
 彼女はそのソフトに挑み、がんばったそうである。

ダンナさま:「俺が帰ってきたら、『ここまでいったで!!』って嬉しそう
      に報告してくれたんやけどな」
 
 彼女はとにかく、必死で橋をこえまくったらしい。
 とにかく、とにかく、ドムドーラ砂漠までいったらしい。
 そして、死んだけど、最初からやりなおしだったけど、気を取り直し、
 また、必死で、橋をこえ、
 遠くへ遠くへと進んだらしい。
 
 
 永遠のレベル1。
 それが彼女のドラクエ1。
 

 レベル上げや、アイテム集めという、RPGの基本など、どこ吹く風。
 
 その気概たるや、まさに一輝。

 わたしは、彼女という人物に改めて震撼した。

 おそるべし夕月・・・!!

   純子:「・・・・ゆうちゃん・・・あんな・・・RPGってな、
      どこまで行けたかを競うゲームちゃうねんで・・・」

   夕月:「そうなん?」

   純子:「RPGは、やめよう。一輝ファンの君に、ちまち  
      まとしたゲームは似合わない
」 

だんなさま:「いや、一輝はどうでもええんやけどね」

   
 うつむくだんなさんと、クエスチョンマークをとばしまくってる夕月さんに、わたしは、「かまいたちの夜」というゲームをすすめた。 

    
 長いので続く



 
  
  


 


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