Murmure du vent
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2004年11月06日(土) ヒプノティック・プワゾン

熟れすぎた無花果は、淫らな女を連想させる。
口に含むと蕩けて媚薬のような毒が舌先に広がり痺れていく。

初めて逢ったのはブルームーンというバーだった。
ブラックベルベットの微かな苦味丁寧に磨かれたバーカウンター、彼女は私の耳元へ唇を寄せ囁いた。
「今夜のような夜にお逢いするのは、危険だと思っていたわ。でも、来てしまった…」

満月の夜だった。

ベッドルームでその意味が分かった。少女のような胸と比べて豊満な臀部そのアンバランスな躰は芳香を放ちながら崩れていく無花果を思わせた。

どこを触れても声が漏れ小さく痙攣する躰。漣がやがてうねる様な大きな波に変わっていく。
「プワゾンの香りのする所へ…キスして…」シーツに爪を立て弓なりになっていく。

記憶の一ページに刻み込こまれた香り、ヒプノティック・プワゾン。


lune |MAIL

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