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嫌いな食べ物「キュウリ」


2005年05月29日(日)

昔の友人なんかは、良くも悪くも私の壮絶なときを良く知っていて、それゆえに、あの当時の話が必ず会話に出る。私が熱に浮かれて、熱に沈んで、魘されては天に昇ったり…そんな時代の話が。
そうしてそんなときに私が言うのは大抵三つのことで、結局のところ幸せだったということと、もう経験はしたくないということと、当時の私は私が一番望んでいる相手であったということ。
今更ながらに、何をしたいとかこうしたいとかああしたいとか、ああであるとかこうであるとか、そんなものはもう無くなって、今はもう頭の中で見ることも無い。心は一定で、そのことが例えば、今に降りてきても魅力を感じない。
けれど当時の私には妙に魅力的で、当時のその状況を懐古することは、今の私にとっては干からびた幸せの尾ひれを少し、噛み千切るような心持でいる。なくしたくないけれどもう要らなくなったものが、私の腹の下にはぴたりと張り付いたんだなぁ。


さくま