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嫌いな食べ物「キュウリ」


2003年03月19日(水) 言葉・色・パズル

 今日は二人と一人の人に会った。二人は同じバンドになるであろう人、そしてもう一人は私に多大な影響を与えた人。

 後者である彼女と会うのは一年と半年ぶりだった。
 小学校時代に出会った彼女とは、小学校以来一度も同じクラスにも、同じ地域にも居たことが無い。実質的な距離が遠かった。けれども私は彼女を、所謂友達以上恋人未満のソウルメイトとして見ていたし、彼女も私をそう見ていたに違いない。私たちは互いに影響しあって、良くも悪くも独特な考えを築き上げた。確かにお互いだけの影響でこういった考えになったわけではないが、二人の意見としては半数が互いの影響によるものだという見解である。
 彼女と会うのは本当に稀。二人のうちのどちらかが、苦しくなったときに会う。私たちは距離や時間を開けて会ったとしても、まるでそこに、普通に何時も居たようになる。昔に返るのじゃない。今を生きていても、今を喋っていても判る、そういった関係。

 そんな彼女と今日「言葉」と「色」と「パズル」の話をした。
 世の中には色々な色があって、それぞれにパズルの出っ張りや凹みがあって、そして言葉がある、という会話。

 「色」
 赤、オレンジ、山吹、黄。これはきっと近い色。彼らは同じようなものを感じるし、きっと考え方も少しだけでも交差する場所があるだろう。

 「パズル」
 出っ張りと凹み。色が似ていても、考えが似ていても、与えるか受け取るか、そういった違い。

 「言葉」
 通じ合ったり通じ合わなかったりする。口から出るもの。

 私たちの会話はそれで通じる。
 「私たちは多分色が少しだけリンクしていて、どの辺を取ってみても繋がることが出来て、言葉の世界が一緒なんだね」
 「私たちはきっと何年経っても、何年も会わなくても、きっとお互い同じ言葉を喋るだろう」

 何を喋ったわけじゃない。同じになるように方向修正したわけじゃない。つまりはこういうことなのだと思う。



 「私たちは多分同じ星に居るから同じ言葉を喋るんだろう、他の知らない言葉を喋る日本人とはまた別の言葉を喋るんだろう。知らない言葉を自分で喋ってしまったら、全ては終わってしまうから、私たちはこの言葉を喋るんだろう、そして何年経ってもずっと私たちは、お互いに対して恋をせずに、そして大切に、繋がりのこの言葉を守っていくんだろう」


さくま