ニューヨーク俳優修行日記
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2003年07月25日(金)

ずるく勝つか、潔く負けるか


何が何でも勝つ。
たとえ、それが汚いやり口でも勝つ。
僕もこれは結構苦手だ。
でも、やはり、何が何でもという気合は大事だ。

この議論は結局、尽きることがない。
つまるところ、その、あるものを貴方はどれぐらい
ほしいのか。そして、何を持って、あきらめてよし、
と自分を納得できるのかということなのかな。

役者などをしていれば、この議論は現実として
すぐにぶつかってくる。
プロデューサーと寝てまでも、役を手に入れる女優。
ある人は何もそこまでといい、ある人にとっては
当然のこと。
いわゆる芸術を目指す役者と
いわゆる有名人を目指す役者。

いずれにせよ、貴方にとって、それはどれぐらい大事なのか。
ま、あまりイデオロギーにがちがちに縛られるのもね。
僕自身はふらふらしている。
理想は潔く勝つ、でも現実は、他人に迷惑を
かけない程度にずるく勝つといったところかな。
一番の落とし穴は潔く勝つといいつつ、
自分に甘くなって、負けていくこと。かな。
このケースの言い訳が一番多かった。

ラジオのCMの仕事が決まった。
日本語の仕事で、日本風ステーキハウスのレストランのCMらしい。
料理の鉄人風でといわれたので
半分笑いながらやっていたら、仕事が決まった。
ほんとに、どうして仕事が取れるかはわかりません。





      

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