甘い煙
頭出し|巻戻し|早送り
不思議。偶然。 昨日今日と、求めていることを、求めていたのとは別の男の子が埋めてくれる。 目の前のフラストレーションは、わりと、解消される。
一昨日のレッスンでちょっとおもしろいことがあって、その夜、彼にそれを話したくなった。 けれど、電話はしなかった。 そしたら昨日、西に住んでいる男友達から電話がきた。 で、彼に話したかったエピソードも話して、笑った。
今日は、仕事先で一緒の男の子と帰り時間が重なりそうで、話して帰れるかな?と思ったんだけど、重ならなかった。 彼の話ができる人だから、一緒に帰れたら楽しいと思ったのに。 そしたら、エスカレーターを降りる途中で、後ろから「亜子さん」と声をかけられた。 振り向いたら、仕事先の別の男の人だった。気さくで話しやすい人だ。 「亜子さんと俺、相性いいんですよ」なんて言ってる。
私はどうして、彼の手をこんなにも離したくないんだろう。
未だに、彼に逢える度、嬉しい。 彼を待っている間。彼に会いに行く道。彼の姿が見えた時。彼と一緒に居られる時間。 嬉しくて、笑顔にならずにいられなくなる。
それなのに。 なのに。
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