甘い煙
頭出し|巻戻し|早送り
季一さんに会ってきた。 ・・・・・というのは語弊があるな。 正確には、季一さんの先輩の技術向上のために美容室に行ってきた。
季一さんは相変わらずかっこよい。 たまに変わったシャツを着てるけど、趣味良く見えるのが素敵だ。 でも、今日はあくまで先輩の練習台なので、季一さんと話せたのは最初と最後、二言三言だけ。
季一さんも、向かい側のふたつ隣りの席で練習していた。たまに目の端に見える。 決して直接そっちを見ないあたり、多少なりとも意識してるな自分、と思う。 そのくせ、季一さんが自分の前の鏡に映ると目がいってしまう。
もちろん季一さんは女の子を相手に練習していたけれど、その女の子が羨ましくなることはあれど、別段つらかったり苦しくなったりすることはなかったので、そんな自分にちょっと安心。
たまに鏡の中で視線を交わしたり、季一さんが立ち止まってくれたりしたのが楽しかった。もしくは嬉しかった。
なんだかんだいって、のぼせてた気持ちが冷めたと感じた後も季一さんのことを書いているなぁ。 予想していたよりも会う機会が多いし、他に書きたい対象はいないし、何より会えると嬉しい気分になるから。
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