
戯 言ノ源
―― 連ねた意味も、持てない小鳥。
氷室火 生来
回帰
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| 2008年07月20日(日) ■ |
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| 雫、欠片、君の心に。 |
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宅で繰り広げられる日常会話と言うのは、その日常に関する報告の他は、アニメかバラエティかニュースかしかなく、なんだなんだ前半の緩いテーマにぽつんと政治が孤独に光っております。 尤もニュースというのも括りが広いですが。彼是適当に賑やかすだけです。視聴する番組の優先順位が会話内容と同期しているのに今気が付きましたが、全くこの通りで、かと言ってニュースを鵜呑みにもしませんが。 ただ、男性陣は頓に諸外国批判に走りがちです。それも共にアジア系の批判が主です。父君様辺りは世相もあるのでしょうが、なんつって彼が生きてきた時代がどういったものかなんて知ったこっちゃないですが、一般的な意見を鑑みると、自体が移ろい易いものといえど近年の歴史の中でさえあっちこっち右往左往していますからね。それが正しいと教えられた事を疑わず、そのまま記憶する事で信憑性を増した事を、否定されるのをきらうので柔軟性のなさが固定観念に達したとも言えるでしょうが、うん、まぁ、それはいいや。
問題は多分自分にあると思いつつ、どうしても兄上様の意見は、須く何かに洗脳されたものだとしか思えないんです。或いは、何もかも影響し合って生きているというのは事実ですが、それこそ鵜呑みにしているような、目にした誰かの考えを噛み砕ききちんと己のものにしているのだろうか、納得してその説を述べているのだろうか、なんだか聞き心地よかったから言葉を借りているのではないかと、なんでもかんでもそう感じてしまう。討論に限らず、趣味の範囲に及んでも、マニアックを気取っているだけなんじゃないかと。 語り口調が胡散臭いのか、何も培う事など出来はしないと自分が見下しているのか、それとも実は自分と全く酷似したその姿に同族嫌悪でもしているのだろうか。いや似ているかは知りませんが。 概ね意見が一致していても、自分の言い分だって誰かに感化されたものだろうに己の考えとして捉え、彼の意見だけは受け売りに過ぎないと断定出来る権利も証拠も無いのに、嗚呼なんだかまた傲慢な点一つ。
例えば敵対感情を持つ国の国旗燃やしてみたり国鳥殺してみたり、自分はそう言うのを見るとあまりのくだらなさに薄ら寒くてキモイ意味で気持ち悪くて吐き気より笑いたくなるんですが。彼は憤慨派です。 そんな事をしてなんになるんだろうとか、どれだけかダメージを与えられるとでも思っているんだろうかとか、すっと快感を得られるように楽しいんだろうかとか、一致団結出来るのかとか、狂信者を見る気持ち。 でもそんな自分の感覚が正しいと言える根拠は何処にも無く、或いはそんな愛国心の無さが責められて然りなのやも知れないし、他の大凡の方は腹立たしさに煮えくり返っているのやも知れないし、自分が目にしないだけでこの国内の彼方此方でも(勿論小規模のものは何処かしら認知されずともあるとは思うんですが何事も )国旗燃やしとかデモは思うより頻発しているのやも知れないし。 或いはこの国内で少ない(≒大してニュースにならない)からと言って他国でもそうとは限らない訳で。平和ボケなんて度々称されますが、遠いところで、日々爆撃が雨霰するなんてデンジャラスじゃなくとも、国土が違うなら地域が違うなら教育が違うなら培われるものも自ずと変わってゆき、全国規模の平和の祭典であっても自国に他国を招くように自ら決めてもその他国の応援を聞くのは耐えられないと訳の判らない事も当たり前として通る場所があって、それだから個人個人が違うのもある意味当たり前であり、そして統制されれば何色一色にも染まるのだと。 あれ結局これなんの話だっけ。近似も対極も誰かが生きてきた上での値なのだから、己というものさし一つで正負だの善悪だの決め付けたくはないなと、なんかそんな感じの事です。うわ投げたよ最後に。
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