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―― 連ねた意味も、持てない小鳥。
氷室火 生来
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2008年07月04日(金)
この世に欺瞞がある事になんの途惑いもいらない。


休日返上で代打を頼まれました嗚呼つまりいつも通りってやつですね。大抵この場合通常のシフトより勤務時間が長くなる謎。それはつまり日々の己の勤務時間が平均的に短いという意味もありますが。
どう考えても、自分は恵まれています。環境、時給、仕事内容、お蔭様で大した不満も無く、謳歌させて頂いているのに、おまけにこの間時給が少し上がってしまった事もあって、益々やめようとしている自分がどれだけ甘ちゃんといいますか、んー、でも、甘えたなんだろうなぁと自己嫌悪も。
誰と比べてどうとかなんて考え方はナンセンスだと思う。それでも活動範囲で接する方々が皆様大変苦労なさっているのにのたまっているのを見ると少しお前自分に優し過ぎなんて思わなくもないですし、一般と照らし合わせるのもやっぱり反骨精神の方がむくむく上がってはしまいますが、冷静でも感情的でも、過酷だとか苦痛だとかなんて捉えた事はない。
須く、己の怠惰精神としか呼べません。理解している上でそうすると決めているのでいいんだと、幾ら己で自己完結出来ていても、悪い事という風には捉えていなくとも、これ以上甘やかして癖がついたらどうするんだ、といった感じの、微妙は漂う訳で。
本当に、なんというのかな。比較していけないんじゃないかと思ってしまうならしなければいいし、だから土台、ね。比較する事で何をしたい訳ではない。意思が変わらないなら意味が無く、揺らいでしまうなら、一つの手だろうけれど、全部が全部それに委ねなくちゃいけない訳じゃない。
此度の代打が決まった時も、延長は相変わらず頻繁にしてはいるんですが代打は最近御無沙汰で、嗚呼それじゃあいついつに行く為に寝るにしても寝ないにしても何時くらいまでには起きる乃至活動を止める、その為にはと遡って行動に由来して、その縛り付けてしまうのがいやなんだ。
じゃあその考え方に慣れるなり改善するなりすればって話なんでしょうが今のところその兆しは全く以て見えませんから可能性が無いものはあっさり切り捨て、やめるのでは無く休みという事で申し出てはどうかなんてお話も頂きましたが、それこそ甘えの極みに思えてならない。結局はそんな判断さえ自分勝手なんだ。
誰に甘ちゃんと捉えられても、誰と比べて甘ちゃんでも、知ったこっちゃない。束縛を無くした自由が崩壊して怠惰に変わるのがすきなんだ。その為に増え続けた余白が強制力がないからこそのプレッシャーになって、すべきはなくしてもいいは多い、だからこそ手の付け所が無い、わやわやした気持ちがすきなんです。
すきというのが語弊がありますか。寧ろ苦手ではあるんですが、又あの感覚に襲われたい。それはつまり、己の中に焦燥感が少しでもあるという事だから。それでいいのかとか、そのままじゃ駄目だろとか、なんでも、自分が思ってくれない事には、どれだけ親身な思いを込められた発言でも、届く事の出来ない堅牢さだから。
惰性が終わりきった、本当の怠惰の中にある、あの、恐怖感くらいしか、今のところリアルに感じられる感情がないなんて、所詮馬鹿馬鹿しいお話だけれども。許されている内に、すきなだけ放蕩していたい。時は移ろう、やがて否応無く許されない時代に行き着くのだろうから。


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