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―― 連ねた意味も、持てない小鳥。
氷室火 生来
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2004年06月22日(火)
欲しかったものは夢と消える。

やれば出来るのに。

昔から何度と無く言われた言葉でした。

頑張れば出来る子なんだから、やってみればいいのに。

まるで惜しむかのように、口々に言っているのを聞いた覚えがあります。
しかしそんな事は当然で。
やれば遅かれ早かれ出来るもの。得手不得手の差はあろうとも、何もしなければ永遠に出来る事は無いのだし。
思っていたって口にした事は無かったけれど。

やれば出来るのに。

何て無責任な言葉だろうと、心の何処かで思っていた。
頑張れと言う言葉と、同じくらい根拠も無く、また当たり前で。

嫌いではなかった。でも、好きでもなかった。

どうでもよかったかと言われれば、多分そう。
どうでもよくなかったかと言われれば、多分そう。

やれば出来るのに。

ただ、私には、合わない言葉だと思っていた。
似合わなくて、正反対で、しかしその実、真実も示す。

やれば出来るのに。

まるで押し付けがましくて、どちらかと言えば嫌い……だったかも、しれない。



ちなみに最近もっぱら言われるのは、役立たず、
とかなまけもの(どちらの意味でもあるんだろうな…)、
とかいてもいなくても一緒、とかその他様々、惨絶たるものですが(笑)。
笑とる場合か。


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