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昨日は、日記をお休みしてすみませんでした。
いよいよクライマックスを迎える『砂の器』最終楽章オンエアを前にして緊張しすぎたのか(苦笑)、体調を崩して連休を寝て過ごしました(泣)。ネットや他のテレビ番組を全て我慢して、「これだけは、這ってでもリアルタイムで見るっ!」と、『砂の器』だけ見ました。 ドラマが始まるにあたって、原作を読み、映画版を見たのですが、一番不安だったのはドラマ版の“宿命”がどのように描かれるか…ということでした。今回、今西刑事によって本浦親子の過去が語られたわけですが、中居くんがこのところしょっちゅう口にしていた「切ない」という言葉を噛み締めながら聞き入っていました。 人が人の命を奪うことについては、絶対に正当化できないし、してはいけないと思います。それでも、「じゃあ、他にどうすれば良かったの?」と誰かに問いたくなるほど、本浦家の人々は追い込まれていた。それも、彼らに何か理由があるわけではなく。そしておそらく、追い込んだ人たちだって実際はよくわかっていなかったかもしれないような、(あえて乱暴な言い方をしますが)くだらないことで。 最愛の人を見殺しにされて黙っていられるはずはなく、見殺しにしたやつに仕返ししたいというのは、やってはいけないことだ(と頭では理解できる)けれど、わからない感情ではなく。…こう書くことですら、もしかすると罪なのかもしれないけれど。 今西刑事が、和賀の実父が「本浦千代吉」だと告げたとき、聞いていた誰かが「殺人犯の子が、殺人犯。わかりやすい」みたいなことを言ったのに対し、「そういう差別意識が問題なのだ」と言い放った今西刑事。これは、過去にある小さな村で起こった不幸な出来事…なのではなく、今西刑事が言うように今のこの時代にも十分起こりうることであるという、そのことが恐ろしい。村でなく、学校で職場で…と視点を変えると、実にわかりやすい。 ストレートに殺人と結びつくかどうかの違いで、それに等しい苦痛を与えたり与えられたり…というのは、案外とても日常的なことかもしれない。 原作や映画版の和賀が背負っていた“宿命”と違って、この“宿命”はリアルすぎて怖い。 正直なところ、“宿命”をどう設定するかによって、ドラマ版の出来が大きく変わってくるだろうと心配していたので、その意味においてはホッとしましたが。 和賀が“宿命”を弾いている間、今西刑事が捜査報告する…という形で語られる本浦親子の過去。当然ながら私情は一切挟まれず、淡々と事実を告げる今西刑事の声と和賀が弾くピアノの音だけがバックにあって。回想シーンそのものにも余計な音声はなく、風景と親子の表情だけでもう十分。お遍路姿の親子とすれ違うシーンは、とても印象的でした。 母親を失ったばかりの小さい秀夫は、やがて父親が犯した罪を知る。だけど秀夫にとって父親は、この世でただ一人頼ることのできる家族。子供心に葛藤を抱え続けての旅だったのだろう…と思うと、ただただ切ない。それでも、ときおり見せる笑顔に救われたり。後の和賀の名声を得るきっかけともなったピアニカとの出会いが、あんな形だったのも意外でした。てっきり実家から持ってきた愛用の品だと勝手に思いこんでいたので。秀夫の意思なのか、苗字は書かずに名前だけをペンで書いたところも悲しかった。 そして、たどり着いた亀嵩で三木さんと出会う直前で、前編はおしまい。早く秀夫を楽にしてやってほしいという気持ちと、できれば終わりの瞬間は見たくないという気持ちと…。 亀嵩駅での和賀の号泣シーンは、今まで自分の中になかった部分を抉り取られるような痛さがありました。顔を上げた和賀は、もう全てを振り払ったかのような表情で、あの時点で「秀夫」は「和賀」と決別したのかもしれない、と思いました。「本浦秀夫さんですか?」と訪ねる今西刑事に、素直に頷く和賀。 刑事という立場上、実際問題いろいろあるでしょうけれど、今西刑事が和賀の願いを聞き入れたのはスゴイ。私は、「ゆるす」ということが、人として最も尊い行為であるように思えるので。 コンサート当日、ピアニカをバッグへ収め、愛用のピアノをいとおしむように撫で、自分の部屋を見回す和賀。自分一人の実力だけで築き上げてきたもの、得たもの。そして、やがて失ってしまうであろうものたち、二度と戻ることのない場所…。 EDは、第1話と同じく和賀、あさみ、今西刑事のモノクロスリーショットをバックにしていましたね。最終回で、第1話のあの場面へ戻ってゆくことになるのでしょうか…。 この二日間、世間の流れから完全に置いてきぼり状態だったのですが、友だちからのメールでいかりやさんの訃報を知りました。 スマファンにとっては、闘病生活からの復帰第一発目が「スマスマ」のビストロ出演だったことが記憶に新しいですし、ご病気ということではドラマ『白い影』でのまさしく鬼気迫る演技が忘れられません。ですが新聞記事によると、いかりやさんの最後はまるで眠るように静かであったとのこと…。ご冥福をお祈りいたします。 まだ体調が戻らなくて、今日の日記はヘンにおセンチモードだったりワケわかんなかったりするかもしれませんが、どうぞ大目に見てやってください。 予告を見る限り、三木さんと出会ってからもまだまだ秀夫にはつらい日々が続くようで何ともやりきれません。ですが、秀夫の背負った“宿命”の終わりを、来週こそは万全の体調で(汗)見届けたいと思います。バスタオルを用意して見てください…とのことですが、ただでさえ人並み外れて涙もろい私は一体どうすれば(苦笑)。 |
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