アルの日記
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ふぅ〜・・・。 なんか、図書館行ったらジェリ−・ガルシアの対談集みたいのがあったのでつい借りてきて読んでしまっとるわけです。 ”ジェリー・ガルシア”と聞いてピクッと来る人はそんなにいないでしょう。 しかしグレイトフル・デッドの中心人物と言えば「あぁ〜!」と頷く人もいるかもしれません。 彼は1995年に他界してるのですが、私はその前に2回ほど彼のコンサートをサンフランシスコで見た事があります。 デッドではなくてジェリー・ガルシア・バンドのライブです。
まあ、デッドと言えば60年代後半のサイケデリック&ヒッピーカルチャーの中心的存在と言う事になっとりますが、当時の私はあの時代にすごく興味があったのです。 ビートルズのサージェントペーパーとかジミヘンとかドアーズとかジャニスとかサンタナとかジェファーソン・エアプレインとかが典型的で有名ですが、彼らがよく出演していたフィルモアというライブハウスにもよく行っていました。 自宅から歩いて行けるような音楽スポットが結構あって、しかも日本よりも全然安かったのでその点は嬉しかったわけです。
さて、ジェリー・ガルシアのライブですが、噂には聞いてましたがビックリだったです。 ウォー・フィールドという2、3千人くらい入るなかなか大きなホールでやったのですが、入り口にはチケットがなくて入れないデッド・へッズ(デッドの熱狂的ファン達)がわんさかいて「チケットくれ〜。チケット売ってくれ〜。」としきりに叫んでいるわけです。 警察も出動していたのですが、そんな事はお構いなしに、まぎれて「Buds〜?Buds〜?」とマリファナを売っている奴はいるし・・・笑(ちなみにBudsというのは花のつぼみのことで、マリファナの場合、無数の種類があるのですが、メスのつぼみが一番効きがよいので通はシンセミアという受粉させなかったメスのつぼみだけを吸うわけです)。 会場に入るとまだ若い女性のヒッピー達がぐるぐる回りながらロングスカートを傘のように広げてるし、会場全体はもう煙だらけなわけです、笑。 みなさんもう完全にfreak outしてしまっているわけです、笑。
自分の席に座ったとたんに自分のハッパを持ってくるのを忘れた事に気付いた私は「しまったぁ〜」と思ったわけですが、そんな心配はいりませんでした。 ライブが始まると両隣から回ってくるわけです、涙。 左隣のヒスパニック系の若者からはジョイントが、右隣の中年アメリカ人からは「Hey!」と言われながら高そうな銀のパイプが手渡されるは・・・・・笑。 チケット代にハッパ代は込みなわけです、涙。 けっこう親子で来ている人達もいました。 友人が私とは違う席で見に来ていたのですが、「あんなに煙かったら吸わなくてもブッ飛んじゃうよ〜。」と言っとりました、笑。 ほんと、楽しかった思い出です。 今日、久々にジェリー・ガルシア・バンドの"simple twist of fate"を聞いてみたのですが、やっぱり良いです。 この曲はディランのカバーなのですが、ジェリー・ガルシアのギターはほんと、素晴らしい。 良い音してるよ。 気持ち良い。 彼らはすごくオープンな人達なので、ラジカセとか録音機材を持ちこんで勝手に録音してもOKなのです。 だから、スピーカーの近くにはたくさんのラジカセやらDATが置いてあったのを覚えています。
う〜ん・・・そういえば次の日、新聞の探し物コーナーを見たら、「ガルシアのライブで銀のパイプをなくしたんだが誰か知らないか?」という記事を見つけて笑ってしまいました。
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