はじまりのウタ。
Mail / いづる
3月31日。
週末は久々に新宿に外出。

まだまだ人少ないのかな、と思いきや、
真っ暗なアルタ前にうごめく無数の人々にびびった。
さすが新宿。
銀座やまして丸の内はこうはいかない。

急な約束だったから、お店も予約してなくて、
いつもの給料日明けの週末な新宿にちょっと苦労した。

期間限定の東京の最後が、
こんな状況になってしまった、大切な人。

こんな状況だから最後に会うのは無理かなと思っていたけど、
機会が持ててよかった。


この大切な人が、
少し近くにいた一年は。

望んでいたものであったような、
望んでいたものではなかったような、
それが良かったような気も、
良くなかったような気もして、
よくわからないけど。

ただ、こうした機会が持てたことに、
やっぱり、感謝している。


こんな時代で、
携帯やメールでいつでもすぐ連絡が取れるように思うけど、
だけどそれがなくなると、
人が繋がっているということはとても難しいことになる。
脆いもんだ、と思う。

誰かと会っているとき、
それが最後なのかもしれない。

別に意識してのことじゃなくても、
もしかしたら、
別にお互いなんとなく連絡しなくなって、
なんとなく、会わなくなるのかもしれない。

人生を長く過ごしたあと、
振り返ったらそんなことが多いのかもしれない。

でも結果として、そうなるとしても、
でも今はまたいつでも会えるし繋がっていると、
どこかで勝手に思ってしまってるから。

その考えに、支えられて、安心してしまえる。

この人とまた会う機会がもてるかな、
と、なんとなく、ふと思うと、
実際に持てるかどうか、可能性はともかく、
なんだか支えがなくなたみたいで、
ぽっかり少し寂しくなった。



気付けば3月も明日で終わり。
3月の頭は大阪に帰っていて、
こんな風になるとは夢にも思っていなくて。

帰ってきてすぐ地震があって、
考えるとそれであっというまに3月は終わってしまったように思う。

いろいろなことが。
新しくスタートする4月。
希望に溢れる4月のはずが。
なんだかぜんぜんそんな感じじゃない。

節目を迎える人にとっては、
これもまた、忘れられない、人生の経験になるのかな。


井の頭公園では、
お花見自粛要請が公園事務所から出てる。
節電のためと、
毎年お花見用に使う仮設トイレを被災地に送るためとのこと。

一年後は、日本のどこでも、
みんなが落ち着いて桜が見れる環境でありますように。

2011年03月30日(水)