はじまりのウタ。
Mail / いづる
朝が来るとき。
正直、最近芝居を見に行くと凹みます。
何故だかわからない。
ということもないのですが。

芝居が始まる前、客席の照明が落ちる瞬間が好きでした。
芝居が終わった後、
誰もいない会場を見渡し、ドアを閉める瞬間が好きでした。

今舞台を見ていると、
とても、
とても、
遠いのです。

全く別の世界のような。
目の前に大きな溝があるような。
そこにくっきりと線を引かれたような。

それがどうしようもなく、
寂しくて、
虚しい。


生きることは、自分と向き合うことだという。

自分がどうしようもなく小さくて、
なんの取り柄もなくて、
無力で。
そんな自分を感じるとき。
そんな自分を取り繕おうとする自分に気付くとき。

どうしようもなく、
寂しくて、
虚しい。


譲れないものがありますか。
守りたいものがありますか。
存在意義はありますか。
その理由はありますか。




朝がくればまた立つことが出来ると
教えてくれたのは誰だっただろう。

眠れなくて眠りたくなくて
夜が永遠であることを思うときも、

必ず、
朝が来る。

それだけは確かに、知っている。


だからきっと。
また、立つことは出来る。


大丈夫。

大丈夫また。
立つことは出来る。






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2003年01月19日(日)