■あんただけにそっと■
◇ list - prev - new / shot - 3shot
/ mail ◇
朝風呂後、また布団で「東京タワー」の続き。 ずっと泣きながら読み終わったら、一日頭痛になってしまった。
死ぬ直前や、死んだ直後の気持ち、お通夜のハイなムード、 葬儀屋の淡々とした行動への憤り、燃やす時のいたたまれなさなど、 みんな同じような気持ちになるものなんだな、と思った。
最後の何年か一緒に暮らしたことが、 オカンへの気持ちをより強くしたのだと思う。 一緒に暮らしてた人の不在。 当たり前だった風景から、その人だけいない。 これからもずっと。 帰ってくることはない。世界のどこにもいない。 これは本当にどうにも応えることで。
私の母が死んだのは母が51歳、私が21歳の時で、 私は若くて容赦のないバカで、自分の人生に悩む母をイライラした目で見ていた。 本当に優しくなかった。 その頃のことを今でも後悔するけど、母の死が10年遅くても、 きっと同じようなことで後悔したろう。 オカンごめんね、とリリーフランキーも謝っていた。 後悔して、そのことを思うたびに、今いる大切な人を大事にしていこうと思う。
オカンが笹塚で暮らしていた頃の描写が楽しかった。 笹塚は私も好きな町で、京王線沿いに住んで新宿でバイトしていた頃は 良く帰りに笹塚まで歩いた。 オカンの好きな桜並木の遊歩道も通り道だった。 時期も被るので、擦れ違っていたかも知れない。 私の両親とリリーフランキーの行ってた大学が同じだったり、 オカンと私の母が死んだ病院が同じだったり、 全然知らないところで、全然知らない人と擦れ違ってるものなんだな。
世間で話題になっている泣けるか泣けないかじゃなくて、 個人的に重い一冊だった。
あと、オカンの時は嫌な人に当たってしまったみたいだけど、 私の母が入院してから死ぬまでの3日間、 担当してくれたスタッフは本当に優しく良くしてくれた。 本がかなり売れてるので、 あの人達まで酷い看護士だと思われないか少し心配。
頭痛くて寝ていたら、またミセスシンデレラ見逃した。
モーリー・しい子(藻)
|