■あんただけにそっと■

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2005年10月28日(金) 続東京タワー

朝風呂後、また布団で「東京タワー」の続き。
ずっと泣きながら読み終わったら、一日頭痛になってしまった。

死ぬ直前や、死んだ直後の気持ち、お通夜のハイなムード、
葬儀屋の淡々とした行動への憤り、燃やす時のいたたまれなさなど、
みんな同じような気持ちになるものなんだな、と思った。

最後の何年か一緒に暮らしたことが、
オカンへの気持ちをより強くしたのだと思う。
一緒に暮らしてた人の不在。
当たり前だった風景から、その人だけいない。
これからもずっと。
帰ってくることはない。世界のどこにもいない。
これは本当にどうにも応えることで。

私の母が死んだのは母が51歳、私が21歳の時で、
私は若くて容赦のないバカで、自分の人生に悩む母をイライラした目で見ていた。
本当に優しくなかった。
その頃のことを今でも後悔するけど、母の死が10年遅くても、
きっと同じようなことで後悔したろう。
オカンごめんね、とリリーフランキーも謝っていた。
後悔して、そのことを思うたびに、今いる大切な人を大事にしていこうと思う。

オカンが笹塚で暮らしていた頃の描写が楽しかった。
笹塚は私も好きな町で、京王線沿いに住んで新宿でバイトしていた頃は
良く帰りに笹塚まで歩いた。
オカンの好きな桜並木の遊歩道も通り道だった。
時期も被るので、擦れ違っていたかも知れない。
私の両親とリリーフランキーの行ってた大学が同じだったり、
オカンと私の母が死んだ病院が同じだったり、
全然知らないところで、全然知らない人と擦れ違ってるものなんだな。

世間で話題になっている泣けるか泣けないかじゃなくて、
個人的に重い一冊だった。

あと、オカンの時は嫌な人に当たってしまったみたいだけど、
私の母が入院してから死ぬまでの3日間、
担当してくれたスタッフは本当に優しく良くしてくれた。
本がかなり売れてるので、
あの人達まで酷い看護士だと思われないか少し心配。

頭痛くて寝ていたら、またミセスシンデレラ見逃した。


モーリー・しい子(藻)