水野の図書室
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いつもありがとうございます。2019年も折り返しですよ。


2019年07月31日(水) 宮下奈都『クックブックの五日間』

料理研究家の<私>が、若いインタビュアーとの話の中で、この仕事のきっかけとなった昔の恋を語るお話。

若き日の恋を記憶に強く刻む湖の名前は、「朱鞠内湖(しゅまりないこ)」。
しゅまりないこ、その名前の響きの美しさにただ惹かれたという<私>。
何もかも捨ててもいいと思う人との旅で、彼が気づいたのは、すべてをかける対象は恋ではなかったということ。

なんともせつない恋のおわりですが、そのとき持ってきた母親の鞄に入っていた一冊のクックブックが<私>の人生の扉を開いていくのは、わかるような気がします。

人生、何がきっかけで、どうなるかわからないものです。

今はつらくても、誰かがちゃんと見てくれているよ。
なんていう歌もありますが、最近、本当に人生は面白いものだと思います。

『クックブックの五日間』に登場する青年は濱岡さん。
あ、濱岡さんは、あの短編にも登場しています。
そんな楽しみ方もある短編集「遠くの声に耳を澄ませて」。


水野はるか |MAIL
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