甘い煙
頭出し巻戻し


2023年12月24日(日) silent night

昨日は大好きなお店のケーキをいただく予定だったのに、朝から気持ち悪くてお布団から動けなかった。
やむなくキャンセルの電話をしたら、クレジットカードの決済はまだなのでお代はいいですと仰ってくださった。
午後早くに受け取りに行く予定だったので、私のケーキはきっと誰かが買ってくれるだろう。
ありがたくからだを休める。

夜になって違和感を覚えて熱を測ったら、38.2度あった。なんと。うっすら頭も痛い。
気持ち悪さがいくらか楽になったのと、空腹に耐えられなかったのとで、レトルトのおかゆを食べてロキソニンを飲む。
一日中眠ったり起きたりで、夜は少しまとまって眠れたり起きたりしながら、朝。長い夜だった。
熱は37.9度。全然下がっていない。でも気持ち悪さはだいぶ薄れていたので、この家には栄養がないなと思いながらかにぱんを食べてロキソニンを飲む。
気づいたら昨日あった腰あたりの痛みがなくなっていて、もしかして高熱で関節が痛むというあれだったのかなと思う。初めてのことだ。

会社にお休みの電話をして、気が楽になる。
『あなたのことを忘れても』『いちばん好きな花』『ゆりあ先生の赤い糸』の最終回を立て続けに見た。後者の2本は、いちばんはひとりきりじゃない、という最後だった。

お昼過ぎ以降に何度か熱を測ったら、平熱だった。もう平常運転。万一今夜熱が上がらなければ大丈夫。
喉や鼻の不調は一切ないので、ウィルス性急性胃腸炎かな。ここ数日はずっとマスクをしていたのだけれど。
大学生のときも、この時期にウィルス性急性胃腸炎になったことがある。遠距離だった彼と会えるのを楽しみに実家に帰ったのに会えなくなって、彼に文句を言われて、いや私だって会いたかったしこんな苦しい思いはしたくなかったよ!!と心の中で叫んでいた。



ここ二日間誰からも連絡がなくて、もしかしてひとりのクリスマスは人生で初めてだったかもしれないと思い至る。
もしひとりのことがあっても、今までの私だったら淋しいと思わなかった気がするから、曖昧な記憶だけど、これほど誰とも一切文字も言葉も交わさないクリスマスはなかったんじゃないかな。
しあわせの前の静けさだと思っておこう。








亜子 |MAIL