2019年08月22日(木) |
定期検診を受けているのに歯周病が悪化した なぜ?−2 |
昨日の続きです。
● 長年、歯科医の間でも歯周病への関心は低かった
Tさんは30年ほど前に開業しましたが、「大学を卒業しただけでは歯周病の診療は知識がなくてできませんでした」と振り返ります。 自腹を切って、国内外の研修に参加して技術を身につけてきたそうです。 当時は、歯科と言えば虫歯の治療が中心で、歯科医の歯周病への関心は低かったと言います。 「歯周病は歯ブラシをやっておけばいいんだよ」と口にする先輩歯科医も多かったそうです。 歯ブラシだけでは歯石は除去できず、歯周病は悪化してしまいます。
「社会的にも歯周病への関心が高まってきたのはここ4、5年のことですね。 私が歯周病の専門医と知って受診されたり、他の歯科医から患者さんを紹介されたりするようになりました」と話しています。
先に挙げたN歯科医院院長のNさんは、アメリカの大学院に留学して歯周病治療を学びました。 歯科大学卒業後の1980年代初め、当時の自分の知識や技術で歯周病を治療しても改善しないことに疑問を感じ、留学して歯周病治療の専門教育を受けたのです。 「歯の根の歯石を取る治療をしている時も、指導教員が横について、『もっときれいに』と指導されるわけです。歯周病は歯の根を徹底清掃してこそ改善することをアメリカで学びました」と振り返ります。
2人の話をおうかがいすると、日本の歯科の世界では、長い間、全般に歯周病への関心が低かったことがうかがわれます。
● 歯周病があっても、見て見ぬふりの歯科医も
その結果、「歯周病治療に関しては、歯科医の温度差は大きくて、積極的な歯科医もいれば、見て見ぬふりのところもあるのです」とNさんは言います。 意欲の乏しい診療所を定期受診しても、ある日、歯茎が腫れて、歯が揺れているのに気づくことになりかねません。
筆者も1年余りの間に体験取材のつもりで、3軒の歯科診療所で歯周病の検査を受けてみました。 プロービングの結果、3ミリから5ミリの歯周ポケットがいくつか見つかり、エックス線検査では少し歯槽骨が減っている所がありました。 歯周病です。
「歯磨きとフロスをちゃんと身につけて、歯茎の中の歯石を取れば良くなります」と検査後の説明で、今後の治療の手順の説明を受けた診療所もあれば、「歯周病はだいたい大丈夫です」の一言で終わったところもありました。 いずれの歯科医院もホームページでは「予防歯科」に触れていたのですから、歯周病への温度差の違いを実体験しました。
明日に続きます♪
※ 固有名詞以外は、原文のまま転記しています。
2019年08月21日(水) |
定期検診を受けているのに歯周病が悪化した なぜ?−1 |
ヨミドクターによると・・・
虫歯で痛みが出たり、歯周病でぐらぐら歯が揺れ始めたり、症状が出てからの歯科受診では、時すでに遅く、歯を守るためには症状が出る前の定期受診が大切――という予防歯科の知識が広がり、お口の健康管理を実践している方も増えています。 また、国の健康増進目標のひとつにも、歯科検診者の増加が盛り込まれ、筆者も予防のための定期受診の必要性を繰り返し書いてきました。
ところが、歯周病の専門医を取材して歩いていると、気になる話を耳にします。
「歯がぐらぐらして、かめなくなったと受診された患者さんですが、話を聞いてみると、10年間、予防のために3か月に1度歯科を受診していたと言うんですよ。検査をすると、歯茎の歯周ポケットの深さは6ミリを超える重度の歯周病でした」(N歯科医院、東京)
「ここ5年ほど『歯周病が悪くなって』と、歯周病の専門医であることをネットで調べて来院される患者さんが増えているのですが、少なからぬ患者さんが、日頃、予防のために定期受診されているんです。それなのに歯周病を悪化させていて」(Tデンタルクリニック、東京)
歯周病は成人が歯を失う最大の原因で、歯周病菌が血流に乗って全身に回ることで、糖尿病や循環器の病気など全身の病気に関係しています。 そうした知識が広がって、健康管理のために歯科を定期受診しているのに、どうして歯周病を悪化させてしまうのでしょうか。
● 予防歯科と言いつつ、歯茎の検査をきちんとしていない
「定期受診で歯はきれいにしているのですが、歯茎の中を診ていないケースがあるんです。歯茎のポケットの深さを測るプロービングやエックス線撮影で、歯を支える歯槽骨が溶けていないか、歯の根に歯石がついていないか診ないと、歯周病はわかりません」と、Tデンタルクリニック院長のTさんは言います。
虫歯と歯周病は、歯を失う2大疾患ですから、その歯周病をきちんと診ていない歯科医がいると言われても、にわかには信じがたいことですが、それが現実です。 どうしてなのでしょうか。 実は歯科医だからと言って、必ずしも歯周病の検査や治療に習熟しているとは限らないのです。
● 歯周病の自覚症状に気づいた時には手遅れかも
歯周病の検査と治療の基本をおさらいしておきましょう。 歯周病は空気を嫌う細菌が歯茎の奥に入り込んで、歯茎に炎症を引き起こす病気です。 その炎症のために歯を支える歯槽骨という骨が溶けていきます。 すると、歯が支えられなくなりぐらぐら揺れ、やがて歯を失います。 歯周病は一般に20歳を過ぎるころから少しずつ進んできます。 しかし痛みはないので、歯が揺れたり、歯茎が明らかに腫れたりするまで自分では気づかないことも多いのです。
症状を自覚した時にはかなり進行した状態ですが、検査をすれば早期から見つけることができます。 プロービングという歯周ポケットの深さを測る検査とエックス線検査がそれです。 エックス線検査で歯槽骨の減少が見られて、歯周ポケットの深さが4ミリ未満は「軽度」、4〜6ミリは「中等度」、6ミリ以上は「重度」と分類されています。
● 歯周病治療には基本的な手順がある
検査で歯周病が見つかると、基本治療が行われます。 歯磨きやフロスがきちんとできていなければ、まずその指導から。 お口の衛生は自分で取り組む日々の習慣が基本です。次に歯科医や歯科衛生士が、スケーリングとルートプレー二ングを行います。 スケーリングとは、スケーラーという器具を使って歯石や 歯垢を取り除くことで、ルートプレーニングは、歯茎の中に器具を入れて、歯石を取り除いて、根(ルート)を滑らかにする(プレーニング)治療です。 歯の根をきれいにするには熟練が必要だとされています。
中等度までの歯周病ならこれだけで改善し、歯茎が引き締まってくることが少なくありません。 歯が揺れている場合は、隣の歯とくっつけて揺れを抑えるといった処置を歯科医が行うこともあります。 歯周病の治療技術を身につけるには、こうした歯周治療の基本や治療によって病状が改善する経過を実践的に学ぶ機会が必要だと言います。 すべての歯科医がこうした治療を経験しているわけではないのです。
明日&明後日に続きます♪
※ 固有名詞以外は、原文のまま転記しています。
↑ は、高尾山薬王院が“健康のお手伝い”を第一義に平成11年に開始された「行」。 会員数も年々増えて、10000人にも達したのだとか。 『健康登山手帳』なるものを使い、来山1回毎に1押印していただきます。 ご本尊・飯縄大権現の縁日(毎月21日)に因み21回で一冊終了、「満行」となります。
今日で42度目の押印・・・つまり、(2回目の)「満行」と相成りました♪
さて、今日の一番の目的はココ → “冨士浅間社”です。
ココへ参拝するということは。。。
来週の休診日と何か関係があるかもしれませんね♪
昨日まで、夏季休暇を頂戴していました。
今日は、私たち@小林歯科クリニックにとって、学校でいう2学期の始業式のような日となりました。
本当は、明日の筈だったのですが、皆さまのリクエストで、、、
今日からまた、「予防と審美専門の歯科クリニック」として頑張って参りたいと思いま〜す♪
今朝(再放送で)放映のNHKBS偉人たちの健康診断では、近年発見された三国志の英雄・曹操の墓から出土した頭蓋骨を調べたことで、ちゃんと歯磨きが出来ていれば、寿命も延び、長く活躍出来たのではと仮説していました。
全体の内容自体は興味深かく思えたのですが、残念な情報を出していたのが・・・ 『歯を磨くタイミング』について。
誰が監修するかに依って、誤った情報を堂々とたれ流ししてしまうのがテレビ番組の怖いところ。
テレビで放映されたことは、そのまま鵜呑みにされてしまう人が結構いますから、とんでもないことかと私は思います。
正しい情報を見極める患者力が求められますね。
さて、下記のリンク先を記載させていただきますので、およろしかったらご一読願います。
日本歯科保存学会のステートメント http://www.hozon.or.jp/member/statement/file/opinion_20131211.pdf
日本小児歯科学会のステートメント http://www.jspd.or.jp/contents/main/proposal/index09.html
テレビ朝日系列で今夜放映の「たけしの健康エンターティメント みんなの家庭の医学」は、血圧改善でつまづき転倒予防という特集。
で、それ自体は構わないのだけれども、、、
『セカンドオピニオン』と『転院』を混同しているようでしたね。
監修がいい加減だと、番組そのものも信ぴょう性を欠くように思えてきます♪
2019年08月12日(月) |
未治療の虫歯が5本以上あったら |
昨夜放映のTBS系列初耳学によると・・・
子供で、未治療の虫歯が5本以上あったら虐待を伺うという話が出ていました。
私が園医を担当している保育園や、保健所での3歳児健診では、3本あれば、チェックがかかり、内科医(小児科医)に申し送りをして、体に傷がないかを診ていただきます。
ちなみに、漫画「闇金ウシジマくん」の作者で漫画家の真鍋昌平によると・・・ 「借金する人は歯が欠けていたり、何本も抜けていることが多い」のだそう♪
昨日は、私たち@小林歯科クリニックにとって、学校でいう1学期の終業式のような日・・・ 今日から夏休みを頂戴しています。
リフレッシュ&充電して、2学期を迎えたいと思いま〜す♪
とはいえ、急患の方には“できるだけ”対応する予定です♪
※ 対応方法ですが、ホームページの『ご意見・お問い合わせ』欄からご連絡ください。 (今まで弊院とメールの遣り取りをしたことのある方は、そのアドレスからでも構いません)
※ お電話では受け付け出来ませんので、その旨ご了承ください。
※ ♯7119や、ひまわりのご利用もご検討ください。
有料の会場には・・・たくさんの有名人がゲストに来るというので有名な花火大会ですが、 私@小林は、都会の片隅でひっそり(でも、ゆったり)と10,000発の花火を眺めていましたぁ♪
2019年08月09日(金) |
歯の重要性:認知症、心筋梗塞、糖尿病予防にも!−2 |
昨日の続きです。
◆意外と知らない……歯に関する“豆知識クイズ”!
また、森田さんから歯に関する豆知識クイズが出題されました。
【第1問】「歯磨きをした後に、口をゆすぐ水の量は?」
正解は「10ml」
これはおちょこ半分ぐらいだそう。 多くの歯磨き粉には“フッ素”という成分が入っていて、これが歯を丈夫にしたり、虫歯予防に繋がっているそうです。 大量の水でゆすぐと、そのフッ素がとれてしまうんだとか。
【第2問】「虫歯予防に効果的なのは、緑茶かウーロン茶か?」
正解は「ウーロン茶」
大阪大学歯学部などが研究したところ、ウーロン茶は緑茶に比べ、虫歯を引き起こすグルカンという成分を6倍も減らすことができたそうです。 「これにはポリフェノールが効果的」と森田さんは言います。
【第3問】「食べると歯が白くなるのは、バナナかイチゴか?」
正解は「イチゴ」。
イチゴに含まれるリンゴ酸が、歯を白くしてくれると考えられているそうです。 ちなみに、リンゴにもリンゴ酸は含まれているとか。
【第4問】「中世以降のヨーロッパで抜歯をするとき、一緒に行われていたのは、音楽隊が音楽を演奏する? マジシャンがマジックを見せる?」。
正解は「音楽隊が音楽を演奏する」。
当時は麻酔もなく、歯を抜く際には患者が悲鳴をあげていたため、音楽でそれを消していたそう。 また、そのころは歯科医師ではなく歯抜き師という人がいて、そこに患者さんを集めてひと儲けしようという魂胆もあったそうです。
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