2018年03月02日(金) |
1日1回以下の歯磨きが頭頸部がんリスクに |
Medical Tribune によると…
■ アジア初のコホート研究で確認
名古屋大学などの研究グループは、頭頸部がん発症リスクに歯磨き回数が関連していることを歯科医師集団のコホート研究で確認した。 歯磨き回数が1日2回に比べ1日1回以下(0〜1回)では頭頸部がんの発症・死亡が2.2倍に増えていた。 頭頸部がんと歯磨き回数の関係はこれまでも症例対照研究で報告されてきたが、コホート研究で確認されたのは初めて。 第28回日本疫学会(2月1〜3日)で発表された。
■ 喪失歯数は関連なし
この研究を行ったのは、名古屋大学大学院予防医学の塚本峰子氏、准教授の内藤真理子氏、教授の若井建志氏、8020推進財団などのグループ。
頭頸部がんの危険因子としては飲酒や喫煙の他、歯周病や歯の喪失、歯磨き回数などが報告されている。 これらが危険因子として挙げられるのは口腔環境が頭頸部がん発症に密接に関係しているため。 口腔内細菌が、プラークから発がん性物質のニトロサミンを産生、たばこ煙中のニトロサミンなどの有害物質を活性化、残留アルコールから発がん性物質のアセトアルデヒドを産生することにより起きる炎症や歯周病などが頭頸部がん発症の引き金になっていると考えられている(図1)。 歯磨きはそれらの有害物質を除去できるため有益に働くと推察されている。
今回の研究は日本歯科医師会会員を対象に、2001〜06年に喪失歯数、口腔衛生習慣などを自記式調査票で調査。 原則2014年まで頭頸部がんの発症・死亡を追跡した。 調査票回答者のうち同意書未提出、性・年齢不明などを除いた2万445人を解析。 歯磨き回数別、喪失歯数別にCox比例ハザードモデルを用いてハザード比(HR)を算出した。 この研究は、頭頸部がんに関して喪失歯数、歯磨き回数を検討した初のコホート研究になるという。
ベースライン時の平均年齢は51.8歳、追跡期間は平均9.5年。 観察期間中の頭頸部がんの発症・死亡は62例だった。 部位では、食道がん41例、咽頭がん10例、口腔がん7例、舌がん4例。
その結果、喪失歯数と頭頸部がんリスクとは有意な関係が見られなかった。 しかし、1日の歯磨き回数では、2回に対する1回以下のHRが2.2と有意だった(図2)。 調査開始から1年以内の発症を除外しても、HRは2.0と有意なのは変わらなかった(モデル3)。
喪失歯数は症例対照研究で頭頸部がんは関連することが指摘されているが、2件のコホート研究では関連が見られておらず、今回もそれらと同様の結果だった。 一方、歯磨き回数に関しては症例対照研究のみで関連が報告されているだけだった。
研究グループは、コホートが歯科医師という口腔ケアの知識が一般よりも高いと考えられる点については「一般集団での結果と異なる可能性がある。 一般集団における大規模なコホート研究が必要」としている。
予防と審美@小林歯科クリニックが入居しているビルの向かいに、レンタルスペースがあるのですが・・・
今日は、加熱式タバコ製品が。
火を使わないことで、確かに煙や灰は出ませんが、臭いはしますし、周囲は迷惑!
スモークフリーなどと耳あたりの良いフレーズを謳っていますが、発生する有害性成分の量が低減されているとはいっても、歯を失う最大の原因であることには、何ら変わりはありません♪
そもそも、借りている電柱の案内を覆うような看板って、明らかな“営業妨害”ですよね?
私たち@小林歯科クリニックのHPやE-mailデータを管理している会社のサーバー障害により、本日の15時過ぎからE-mailが送受信できない、また、『予約システム』から診療の申し込みが出来ない、更には、『ご意見・お問い合わせ』欄からのご相談がお受け出来ない事態が発生しています。
皆さまには、ご迷惑&ご心配をおかけいたします。 早期の復旧を目指しています。 お詫びを申し上げます。
↑ ネスパス表参道新潟の前にありました。
越後湯沢から持って来た雪で、13日に作ったのだそうです♪
私@小林に“愛”をくださった全ての皆さま、本当にありがとうございます
歯科医師にチョコ・・・そんなの全く関係ありません。 心よりお礼を申し上げます。
スポニチによると…
平昌五輪フリースタイルスキーの男子モーグル決勝が昨夜行われ、日本勢唯一の決勝3本目に進んだ原大智(20=日大)選手が82.19点でフリースタイルスキー男子史上初となる銅メダルを獲得。
平昌冬季五輪4日目にして待望の日本勢メダル獲得第1号となりました。
フリースタイルスキーでは98年長野五輪女子モーグルを制した里谷多英選手以来2人目のメダリストで、男子では初のメダル獲得とのことです。
決勝1本目を81.29点の3位で通過した原選手は、2本目の第1エアでEグラブ付きのコーク720を決めると、第2エアではミュートグラブ付きのバックフリップを決めて82.30点で1位通過。
6人で争った最終3本目はラストの6番目に滑ったが、第1エアでグラブつきのコーク720を成功させると、第2エアではバックフリップを決め、82.19点で日本男子初となる銅メダルを獲得しました。
原選手は、区立広尾中卒業後にカナダにスキー留学し、力を蓄えたのだそう。 ワールドカップ(W杯)の最高成績は4位で、昨年の世界選手権も振るわなかったものの、平昌では予選から勢いに乗った滑りでメダルをつかんだようです。
おめでとうございます♪
2018年02月12日(月) |
夢の実現 ツキの10カ条 |
昨日からの“日本口腔インプラント学会の学術大会”。
学術そのものも楽しいのですが、それとは別に楽しみなのが、異業種の方による特別講演。
今回の演者は、“ブリキのおもちゃ博物館”や“ベストジーニスト”でも有名な、北原照久氏。
具体的な夢を持ち続け、実現にできるのは、ツイていること。
運が良いと思うだけではなく、そういうことをして運が良くなったか、様々な経験、考え方、ノウハウを、わかりやすく具体的にお話しいただきました♪
2018年02月11日(日) |
これからのインプラント治療に求められるもの |
オッセオインテグレーションの概念を基にしたチタン製スクリュー型インプラントが開発されてから、インプラント治療は科学的根拠に裏付けされた優れた欠損補綴方法として広く普及し、私たちの歯科臨床に新しい時代をもたらしました。 しかし一方では、各種トラブルも散見され、マスメディアからインプラントのマイナス面を批判されることも少なくありません。 加えて、我が国の高齢化率は急速に進展しており、インプラント治療後の継続管理の困難さが不安視されています。 こうしたインプラント治療をとりまく様々な環境の変化の中にあって、私たちは絶えず最新の情報を入手し、安心、安全なインプラント治療を提供し続けなければなりません。
・・・ということで、今日と明日、丸2日間、缶詰状態でミッチリと、 日本口腔インプラント学会の学術大会で学んでいます。
今日の講演は、歯内療法の専門医からみた抜歯基準。
・・・つまり、抜歯してインプラント治療に移行することについて。
“目から鱗”の内容でしたぁ〜。
やはり、予知性をもった診断が必要ですね♪
1月末のに運営の会議にも出席したので“140”は欠番!
福を呼ぶとされる、節分の恵方巻き。
火付け役となったコンビニエンスストアだけでなく、スーパーや百貨店にも並ぶなど、季節商品として定着していますね。
でも、その陰では売れ残った商品の廃棄のみならず、店頭に並ぶことすらなく、食品工場から直送されていることも結構あるのだとか。
農林水産省などがまとめた資料によると、日本のフードロス=食品ロスの量は2010年度の推計で約500〜800万トンだったという。
これは、世界全体の食糧援助量(約400万トン)の約1.25〜3倍に相当します。
このロスのうち、食品関連事業者(製造、卸売、小売、外食)から出る量は300〜400万トン、一般家庭は200〜400万トンとされています。
一般家庭の廃棄量が約半分を占めているわけで、企業だけでなく各家庭で、食品ロスを出さない努力が求められている訳なのですね♪
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