広島と札幌の歩き方。 : : 目次 : 手紙

  2004年11月30日(火)  
  遺伝子。 

私と共通しているそれを持つ、その子の心がわからない。

いくら声を荒げても、
手をあげても、何をしても。

答えない。返事をしない。

きっと彼女なりに思う事はあるはずで、
けれど何も言わず、ただ黙り込んで、ふてくされるだけで。
掴み合い、殴り合いの喧嘩になっても、結局は何も言わないまま。

私はあの頃どんなだったんだろうと考える。

優等生面して、でも心の奥底にドロドロしたものを抱えながら、
積もり積もって、そして破裂して、結果不登校。

何を考えているのか見えないところは、やっぱ私に似ているんだろうね。

どうしたいのかわからなくて、
どうしていいのかわからないよ。

: 筆 : しおんとゆき  
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