せきねしんいちの観劇&稽古日記
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越谷市の市長選挙の投票に行く。投票所は近くの幼稚園。 帰りにスーパーで買い物。お気に入りの麩菓子やみかんやらを買って帰り、今日はもうどこにも出かけないと決めて、原稿に向かう。 NHK「ようこそ先輩」に水前寺清子が出ている。母校の校歌をみんなで歌う。 とってもすばらしい「なでしこの花」という校歌。 この歌を「誰に歌ってあげたいか」とチータはこどもたちに尋ねる。 自身の下積みの頃を支えてくれたのはこの歌だったと語るチータの話を、子どもたちは真剣に聞いて、それぞれ、歌いたい相手を見つけてきて、最後の授業で歌った。いい歌だった。 「誰に歌うか」というのは、とても大事なことだなと思った。 ただ歌うじゃなくて、「誰に」歌いたいのか。 富士見丘小学校の授業のことを考えた。 「6年生を送る会」で彼らが歌う歌は、誰に向けて歌われるんだろう。 みんなで話してみたいと思った。
絶対王様の有川マコトさんの出演する、イキウメ公演「散歩する侵略者」@サンモールスタジオを見に行く。 制作でお世話になった竹内さんにごあいさつ。 芝居は、最初どうなることかと思ったのだけれど、最後はとっても感動させてもらった。 地球を侵略しに来た宇宙人が、人に乗り移って、情報を集めるために、散歩して人々に出会う。そのときに、宇宙人は「概念」を奪っていく。 夫を宇宙人に乗っ取られた妻と、その友人たちを中心に描かれる、「戦争が始まった町」の物語。 有川さんは、この夫の役。しっかりした芝居を全編にわたって見せてくれた。 俄然、芝居がおもしろくなったのは、舞台上で、宇宙人が「概念を奪う」現場を目の当たりにしたところから。別の宇宙人が乗っ取った少女が殺人犯として入院している病院の医師が、「禁止」という概念を奪われる。ここがとってもおっかなかった。まるで、目の前で殺人が行われているようで。 俳優さんたちは、はじめやや堅めの演技で、ドキドキしたのだけれど、みんな「概念」を奪われた後に実にいい顔をして舞台にいるようになる。 はじめの芝居も、そして、この表情も、きっちり演出されているんだと気がついてから、僕はかなり前のめりでこの芝居を見てしまった。 夫役の有川さんが、妻から「愛」という概念を奪うラストは、なんてうまい台本なんだろうと思った。俳優さんたちも(特に有川さん)、その本をみごとに演じていたと思う。 終演後、有川さんにご挨拶。笹木さん、星さんといっしょに感想を言い合いながら駅まで歩く。いい芝居だった。
僕はそのまま曙橋まで歩いて、マルゴリータ・奈須邸へ。gaku-GAY-kaiのジオラマ・マンボ・ガールズの演出についての打ち合わせ。 手料理をごちそうになりながら、いろんな曲を聴きまくる。 毎年、こうやって集まっては、もう十年近く、打ち合わせをしながら、おしゃべりをしている。 芝居の現場で一緒にはならないのだけれど、ほんとにちょうどいい距離感で話ができる、かけがえのない友人だ。 今日も、思う存分「近況報告」をしゃべりたおし、ジオマンの宿題を持って帰る。
| 2005年10月28日(金) |
霧と新らしいスペース |
朝方、ものすごい霧。日が昇ったばかりの時間、外は真っ白だ。窓をあけて、猫と一緒にしばらく外を見ている。 日射しが強くなってどんどん晴れてきたので、洗濯をしてから出かける。久しぶりのいい天気。部屋干しでなく物干しにどんどん干していく。 マツダリクちゃんから連絡をもらった歌舞伎町の新しいスペースを見に行く。 今日は映画の上映会で、開映前の時間にちょっとのぞかせてもらった。 とても素敵な空間だ。稽古場にどうだろう?という話だったのだけれど、公演も打てるかもしれない。階上にライブハウスがあるので、騒音がちょっと心配だけれど。これからお世話になることがありそうな予感。 その後、打ち合わせが一件。やらなきゃいけないこと諸々を確認する。 三越の地下で買ったパンを抱えて帰ってくる。母へのおみやげのメロンパン、とても気に入ったようでうれしい。
2回目。まずは、先週と同じリピティションゲーム。先週はいなかった男性、ジョニーさんと。僕は、彼を池内美奈子さんのショーケースで見ている。先週はずっと女性とばかり。初めて男性と向き合って、ちょっと緊張する。 全くの初対面の人を相手に「観察」「集中」「反応」するのと、舞台での様子を知っている相手とでは、微妙に空気感が違う。僕は、ややおそるおそる相手の反応を見るところから始まったようだ。 その次に組んだ、別の女性は、先週会った人。今度は、やや楽しく盛り上がってしまう。この違いは何だろうと考える。 このゲームは、まじめにやるエクササイズではないんだということを藤野さんに言われる。ゲームを本能的に楽しんでいく中で見つかることの方が多いだろうと。そのせいもあって、より楽しんでしまえたのかもしれない。 最後は、スリーモメントゲーム。相手を見ながら、リピティションゲームのように声を出して(コールして)、相手も応える。3つめは、その相手の反応を一番表している状態を声にする。 ただ見るだけでなく、一番気になることってなんだろう、妙にひっかかることってなんだろうと考える。いや、考えるんじゃなくて、その場で拾って、すぐ声に出す。なかなかむずかしい。でも、とてもおもしろかった。 まだ始めたばかりだから、だんだん慣れるからと、藤野さんに言われて、次回がまた楽しみになった。
駅前に古着屋ができた。 もともとは、ノーブランドのレンタルビデオ屋、その後、ゲームセンター、100円ショップと、どんどん変わっていって、ついに古着屋。向かいのマンションの1階に大きな100円ショップができたので、方向転換したらしい。 こんな田舎で、ニーズはあるのか、ちゃんとしたものがあるのかと、かなりうたがっていたのだけれど、それなりに商品の回転もあり、おばさんの普段着系中心の品揃えのなか、ときどきおもしろいものがあって、あなどれない。 駅の電車の時間が微妙だったので、時間つぶしに店をのぞき、赤いスプリングコートを見つけた。 古着じゃない、デッドストックもので、知っているデザイナーの名前がタグに入っている。予備のボタンに共布もついてる。 レディースのLサイズなのだけれど、羽織ってみたら、ちょうどよかった(胸回りはちょっと余るくらい)。 真っ赤というか、オレンジに近い色は、かなり派手。でも、ここで買っておかないと後悔しそうだったので、とりあえずゲットする。 レジのお姉ちゃんに「あわせが逆ですけどだいじょぶですか」と聞かれ、「全然平気」と答える。 そのまま出かけた帰りは雨降り。レインコートがわりに羽織ってみる。 ジャン・パトリック・シャンリイの芝居に「赤いコート」というのがあったのを思い出す。 白いパンツにブルーのシャツに赤いコートという出で立ちが、街のウィンドウに映ると、きっぱりした色味に目が覚めるようだ。 気持ちも明るくしないと着れない服を買ってしまった。いつもより少し余計に胸を張って歩く。
また風邪をひいたようだ。喉の腫れはさほど気にならないのだけれど、カラダがだるくてしかたない。あきらかに別の風邪だ。 これまでずっと冷やして飲んでいたお茶をこの頃は暖かいまま飲んでいる。絶対王様の差し入れでもらったハーブティに、「カラダの毒を排出する」というふれこみのミントのお茶などなど。 喉の腫れで寝込んでから、カラダの調子に敏感になった。これまでも、そしてこれからもずっと付き合っていかなければいけないこの「のりもの」は、どうやらそんなに頑丈なものではないとわかった。もしくは、乱暴に扱いすぎてガタがきてしまったか。 ともあれ自信満々で元気いっぱいなときに気をつける健康とはちょっと違った気持ちで、カラダに気を遣うようになったことは間違いない。 朝、駅前の駐輪場の契約の更新をしようと思ったら、それまでの屋外のスペースはすでにいっぱいになってしまっていた。ダウンしている間は自転車でなく、もっぱらバスを使っていたので、放っておいたのがいけなかった。 屋内も階段orスロープを上る2階しか空いていない。しかたなく、2階を申し込む。 自転車を押して、スロープを上っていく。街の歩道橋ほどの高さはないので、そんなに大変でもない。前だったら、めんどくさいなといらいらする仕事だったろうと思いかえす。今は「これも運動」とわりきれている自分がいる。
| 2005年10月24日(月) |
富士見丘小学校演劇授業 |
1、2時間目を使って、2月の「6年生を送る会」の発表についての話し合い。今日は「テーマ」を決める。 1時間目は、それぞれのクラスで意見を出し合う。僕は2組担当。みんな黙ってしまって、何も意見が出なかったらどうしようと、実は心配だったのだけれど、いい言葉がどんどん出てきてほっとする。 僕は、教室の一番後に座って、森江先生の授業の進め方を拝見する。 小学校の先生というのは本当に大変なんだなあと改めて思った。森江先生は今日の3,4,5時間目の図工の授業の内容も把握して、「忘れ物はない?」と、この朝の時間で確認をしている。 僕の小学生時代を思い出す。担任の先生に、一日中をちゃんと守ってもらっていたんだなあと。子どもの頃には全然気がついてなかったんだなあ。 授業中の子どもたちのようすも、いい機会なのでよく見てみる。集中している子、していない子、これだけいろいろいる子ども達をまとめていくのは、ほんとうに大変だ。演劇の授業の、わーっと盛り上がっている雰囲気とはちょっと違う、子どもたちの日常が見れて、とてもよかった。 僕が座っていたのは、さのくんとあんどうくんの間。二人とも「テーマ」になるいい言葉をいっぱい思いついている。「しあわせってどういう字だっけ?」と聞かれて答えたり、「発表しなよ!」とあおったり、僕もこそこそいろんなことをする。 1時間目の終わりに6つの言葉をまとめて、2時間目は特活室に移動。1組と一緒にテーマを一つにしぼりこむ。 1組から出た1つのテーマ案についての意見がいっぱい。いくつもあるテーマがだんだんしぼりこめてきたなあというところで、時間がきてしまった。 それでも、方向性はずいぶん見えてきた。これから、芝居づくりの作業をしていく中で、決まっていけばだいじょうぶと、先生方とお話する。 今日は、図工の前田先生と音楽の畑先生も授業を見にきてくれて、子ども達の相談に乗ってくれていた。去年よりももっと先生方みんなと子ども達と一緒につくっていくんだなあというかんじがして、わくわくした。 授業のあと、これからのスケジュールの確認をして、学校を失礼する。 帰りに、今日の授業を見学されていた演劇教育連盟のみなさんと打ち合わせ。去年の授業、発表会、今日の授業のことなど、いろんな感想をうかがう。富士見丘駅前のケーキ屋さんの喫茶室、何度も来ているうちにとても居心地のいい場所になってしまっている。
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