せきねしんいちの観劇&稽古日記
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| 2005年08月26日(金) |
「猫のヒゲのしくみ」稽古 |
台風はあっさり行ってしまって、なんだか拍子抜け。台風一過の晴れた空。 今日の稽古は、後半、笹木さんが打ち合わせに出ていったなかで。 笹木さんがいないと、どこかのびのびとした雰囲気になるのはどうしてだろう? 羽目を外すというのではなく、リラックスした雰囲気のなか、みんなが好きなことをやっている。この「のびのびした自分」を持ったまんま、笹木さんの前に立てたらいいなと思う。
| 2005年08月25日(木) |
「猫のヒゲのしくみ」稽古 |
稽古場では、昨日に続いて、見ることを課題にしてみる。初めて見るような新鮮な驚きを自分の中で見つけていく。 3稿の愉快な場面を持って笹木さんが登場。どうなるんだろうかとわくわく。続きが楽しみ。 台風の夜。強く降ったかと思ったけど、それほどでもない雨足と風。 帰りに高円寺に寄る。阿波踊りの前夜祭。風がだんだん強くなっていくなか、それでも街はどこか陽気な気分だった。
| 2005年08月24日(水) |
「猫のヒゲのしくみ」稽古 |
稽古の前、新宿のスペース・ゼロに「レインボーアート展2005」を見に行く。 ジャイアントワネットさんや、新井さんにご挨拶。作品を見た後、おしゃべりをしばらく。今年は、やや顔ぶれが新しくなったような印象が新鮮。毎年みてきた人がいないさびしさもちょっぴり。
稽古は、いろんな場面がだんだんなじんでくるかんじ。 なんだかカラダが重いのだけれど、稽古していると忘れる、そんな気分。 人を見ることを意識してみる。自分の中に何もないときは、まず外から何かをもらおうと思う。これまで、実はちゃんと見ていなかったいろんな人たちを「じっくり」見てみることにした。加治木くんの後ろ姿、有川くんが背中を丸めて座っているようす、座っている菜葉菜ちゃんの視線の先、入山くんの歩き方。発見がいっぱい。
| 2005年08月23日(火) |
「きょうの猫村さん」 |
今日は、抜き稽古ということで、僕は休みになった。 衣装を探してあちこち歩く。ドラァグクィーンの方はほぼ決まりなのだけれど、最初の衣装をどうしたものか。 ユニクロでいくつか候補を見つける。すぐになくなるようなものではないので、保留にして他をあたる。 「Four Seasons 四季」の稽古中にまみーが買った「きょうの猫村さん」というマンガ。どこで探しても見つからなかったのを、ようやく見つけた。 一日ひとコマずつのネットでの連載を単行本化したもの。家政婦紹介所の門をたたくところから始まる、猫の家政婦の物語。お話はとっても「家政婦は見た」なのだけれど、主人公の猫村さんのキャラがとってもかわいらしい。というか、いじらしい。前のご主人だった「ぼっちゃん」が外国に行ってしまったので、お金をためて英語を勉強したいという気持ちや、派遣されていった「犬神家」の家族に対する気配りのあたたかさが、なんともいえない。 でも、猫だから、しゃべりながら前足で顔をなでてみたり、「ちょっとごめんなさいね」と言って丸くなった寝てしまったり、初奉公の前の日に緊張して朝まで爪を研いでしまったりと、おかしなところもいっぱいだ。 「家政婦」といえば、最初にイメージするのは「市原悦子」だったのだけれど、この「市原悦子」のパロディとして登場した「猫村さん」が僕の中ではナンバーワン家政婦になってしまった。 ぼっちゃんがくれた「Neco」という刺繍入りのエプロンを、「立て結び」でしている猫村さん。衣装で使う予定のエプロンに「Neco」と刺繍してしまいそうだと、マミーにメールで伝えたら、「賛成一票」という返事がきた。どうしようか。とっても地味なマイブーム、猫村さん。
| 2005年08月22日(月) |
「猫のヒゲのしくみ」稽古 |
第三稿を受け取って、まずは読み合わせ。先週の稽古を踏まえての修正が入って、人物の輪郭がよりくっきりしてきた印象。 早替わりに使える時間もほぼ見えた。できることを考える。 映画作りの現場の気まずい雰囲気がまず生まれるようにと笹木くんから。先週、厳しいところもあるけれど、ベースは気のいいオネエさんというキャラをつくっていたのだけれど、今回の台本では、かなりきっぱりものを言う強い人に。 後半は立ち稽古。大勢出ているシーンを、まずセリフのリズムを大事にしながら、組み立てていく。 帰り道、郡司くんに「ヒール役だね」と言われる。たしかにそう。何でこの人が怒ってるのかを考える。先週、わりとアンサンブル重視でつくっていた人物の内面を、今週をさぐっていきそうなかんじ。 稽古場に行く途中の花屋で買ったリンドウと小菊を玄関に活けた。
稽古はお休み。たまっている原稿にとりかかる。一日、部屋にいて、資料を読んで、パソコンに向かう。 夕方、TBSの報道特集が、このあいだ非戦を選ぶ演劇人の会で講演してもらったマジド・ガウード・ドレイミさんを取材していた。当日の様子も少し放送されていた。その後の彼の日本での様子や、彼がイラクでどんな活動をしているのかが、とてもよくわかった。話を聞いただけではわからないことが、こうして映像を通すと、ものすごくはっきり見えてくる。正直、どんな人なんだろうと思っていた部分もあったのだけれど、彼のしていることの大きさと大事さがよくわかった。彼が言った「レジスタンス」という言葉が心に残った。 夜、冷やし中華を作って食べる。麺をゆでたり、薄焼き卵を焼いたり、ハムを切ったり、久しぶりの料理。母親と二人で食事をするのも久しぶり。今度こんなひとときが持てるのは、いつになるかわからないので、なんでもない時間をちょっとだけていねいにすごしていく。そんな日。
| 2005年08月20日(土) |
「猫のヒゲのしくみ」稽古 |
オープニングCG用の写真撮影と衣装合わせの日。 両国の倉庫に行って、ドラァグクィーンの衣装をピックアップ。 駅でマミーと待ち合わせて、大汗をかきながら、必要なものを選び出す。 涼しくなったら、ちゃんと片付けに来ようねと話す。 両国の街は、戦争でやけて作り直してあるので、道路が全部まっすぐだ。 駅に向かう道は、どこもものすごい日向になっていて、隠れるところがない。 けっこうな大荷物になったのと、初めて行く稽古場なので、用心して、少し早めに稽古場に向かう。 稽古場では、まず写真の撮影。つづいて、衣装合わせ。 こんなにちゃんと撮影してもらうのは、久しぶりだ。 衣装は、ドラァグクィーンの衣装はOKに、もう一点は、もう少し考えようということになった。夏物のおばちゃん服を、早めにさがさないといけない。通販のカタログは、もうすっかり秋冬ものになってしまったので、地元を歩いて探そうと思う。 藤井くんのイケメンっぽさや、星さんのひっそりとした雰囲気、ワンダラーズのお二人の「何を着てもコンビ」なかんじが、とてもおもしろい。 マミーが「これ使える?」と持ってきてくれた、帽子に羽根がついたやつも、OKということに。「なんでこんなもの持ってるの?」とみんなに聞かれる。いつの間にかあったのとしか答えようがない。土井さんとも話したのだけれど、捨てないでとっておくと、ほんとにいつか使うことがあるのが不思議だ。 今日は後半が抜き稽古ということで、僕はお先に失礼する。駅までカートをごろごろ頃がしながら、郡司くんとおしゃべり。 京王線の駅は、階段がいっぱいで、ちっともバリアフリーになってないことに気がつく。調子に乗って階段を上り下りするとまた腰に来そうなので、今日は、できるだけ階段を上り下りしないで済むルートを選んで帰る。 新宿から山手線で上野まで。それから、常磐線で北千住まで出ることに。迷路のような新宿駅。外回りの山手線のホームになんとかエスカレーターで出ようと思うが、うまくいかない。一度南口コンコースに上ったのだけれど、結局、階段を歩いて降りる。その後は順調に、迷路orパズルを解いていく気分。 稽古の早い時期に衣装が決まるとほっとする。もちろん、これから探すものもあるのだけれど。僕の一番の問題は、ヒールの高さだ。ドラァグクィーンの背の高さに慣れるためにも、できるだけ稽古場に靴をもっていこうと思う。
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