せきねしんいちの観劇&稽古日記
Diary INDEX|past|will
| 2005年07月20日(水) |
「Four Seasons 四季」稽古 |
出かける前に大工仕事、この間からほったからしてしまっていた「縁台」を組み立てる。 シロアリのせいでぼろぼろになった縁台を、母親が作り直そうと決心して、途中まで壊し、ホームセンターで寸法にカットしてもらった材木に、ペンキを塗った。それでも、足になる材木を切って、釘で打つのは、僕がやるということになっていて、天気を見計らっているうちに、のびのびになっていた。 毎年お願いしている植木やさんが、今月の半ばに来るといく約束がまだ来ない。その前にできあがってないと、お茶も出せないと、母親は言う。 ヤブ蚊よけのスプレーを塗って、それでも、大きくて黒い蚊がぶんぶん飛ぶ中、さっそくとりかかる。 以前より大きなものを作ろうと欲張ったせいで、やや強度に心配があるものの、なんとかできあがる。これで、いつ植木屋さんに入ってもらってもだいじょぶだ。 昨日のつづきの富士見丘小学校の教員向けワークショップ。今日は、「銀河鉄道の夜」のジョバンニとカンパネルラの場面を演じる。 「ほら、見てごらん」と示す場面のために、それぞれが感動した風景etc.を指し示すエチュードから。大島先生が音楽室の窓から見た富士山が、僕にもはっきり見えた。あの日の富士山だねということまでも。他の先生方も、素敵な景色を次々目の当たり見せてくれた。 後半のテキストを使った場面もとてもおもしろかった。何より、先生方が、このワークショップを楽しんで参加しているいうことに感動した。いい表情、とくに笑顔をいっぱい見せてもらった。健翔さんの向き合い方も、とってもまっすぐで素晴らしい。たくさんの勉強をさせてもらった気がする。 大急ぎで中野に向かい、さっこさんとポケットで、劇場打ち合わせ。当日の段取り、舞台のことなどのつめと確認。 また大急ぎで稽古場に向かう。今日は、5場の立ち稽古。なんどもくりかえし、いいチーム感ができあがった。僕以外の全員が、はじめてひとつになる場面。それも、本人たちにはまだ自覚がないままで。初演ではいきおいでやってしまったところを、ていねいに確認していく。再演の稽古のおもしろさをおもしろがる。
「Four Seasons 四季」初日まで、あと7日!
| 2005年07月19日(火) |
「Four Seasons 四季」稽古 |
富士見丘小学校での教員向けのワークショップを見学。講師は円の山本健翔さん。相手を見て、それに自分も対応していくというエチュードをいろいろと。後半の出会いのエチュードは、先生方がどんどんのびのびとした参加をするようになって、とってもおもしろい。去年の6年生の担任だった見米先生と大島先生が、以前とは違ったのびやかさでいることに感動する。他の先生方も、とっても素敵に「演劇」をおもしろがっていたと思う。文学座の森さん、篠原さん、健翔さん、平田さんと今日の感想を話したあと、篠原さんとお先に失礼する。 稽古は、4場のつづき。稽古前に、さっきやったばかりの出会いのエチュードをさっそくやってみる。僕の相手はノグ。どうやっても、関係が成立して、さすがに長い間一緒に芝居しているだけのことはあるなと改めて思う。他にも、稽古場を自由に歩いて、自分以外の人がどこにいるかをかんじるエチュード。自分から発することよりも、他を感じることの重要さの確認。 稽古は、ノグの長台詞をていねいに。やろう、吐き出そうとすることよりも、場の中で、どう語るのかをていねいにさぐっていく。 帰り、貸してもらった6年生の教科書を読む。国語、社会、理科、家庭科、道徳。なかなかよみでがある。これを全部一人で教えなきゃいけない小学校の先生って、なんてハードな仕事なんだろう。 国語は、おもしろい題材がいっぱい取り上げられている。中でも、星野道夫の「森へ」はおもしろかった。ツンドラの森を旅しながら出会う動植物を、感動とともに描いていく。なんのおしつけがましいところもなく、なんの「みちびこう」とする姿勢もなく、自然の大きさが、しんしんと迫ってくる、いい文章だ。 他にも、俳句や短歌が取り上げられていて、それで、廊下に俳句や短歌が貼られていたんだなと納得する。 こないだの授業の前に、戻ってきた子どもたちが持っていたのは、燃焼の実験に使ったペットボトルだったんだということも、ふにおちた。 教科書を見せてもらったことで、彼らがとても身近に思えた。どんなことを教わっているのか知りたくてお願いしたことだったのだけれど、一番うれしかったのは実はそのことだった。
「Four Seasons 四季」初日まで、あと8日!
| 2005年07月18日(月) |
「Four Seasons 四季」稽古 |
家の近くは夏祭り。僕は遠くでお囃子の音を聞くだけだけど、弟たちが子ども連れでやってきて、お祭りに参加。妹の一家、そして、うちの母親も一緒に。 出かける前、洗ったばかりで毛がどんどん抜けて困る猫にブラシをかける。クーラーのきいた台所で寝ているところを起こされたので機嫌が悪い。油断したら、右手を思い切り引っかかれてしまう。大きなミミズ腫れ×2ができた。くやしい。爪を切らないと。 中央線の中で、ゲイ友達&FSのお客さまのSさんに声をかけられる。何度も呼んだのに全然気がついてなかったそう。申し訳ない。たしかに電車に乗っていると、ぼーっと考え事をしていることが多い。ひさしぶりにしばらくおしゃべり。また会いましょうねと別れる。 稽古は、4場の立ち稽古。ていねいに積み上げていく。ノグの長台詞を中心に。 昨日は説明だけだったことを、実際にやってもらう。初演とは全然違う芝居。だんだんできてくる様子が、なかなか感動的。でも、次にはうまくいかなかったり。とても難しいことを要求しているんだなと思う。思いをはき出すんじゃなくて、相手に伝えるためにどうするのかということを、ていねいにさぐっていってもらう。 小林くんと早瀬くんの言い争いの場面。ただ大声で怒鳴ってるだけじゃない、微妙なニュアンスをみせてと話す。どう怒鳴るかだけをやっていくと、大声出した方が勝ち!みたいになるじゃない? そうじゃなくてねと。 4場の中盤以降の全員が登場している場面。この場でしゃべり、喧嘩するとき、その人は、その話を聞いてるに違いない人たちをどう意識するんだろう? そんでもって、そのことは、自分にどう跳ね返ってくるんだろう。そのことを踏まえながらのやりとり。日常だったら、当然やっていることを、芝居でも当たり前のようにやってもらう。 やるたびに毎回違ってくる芝居を、どう受けるか。他の役者もやることがいっぱい。そんな細かないろいろが積み重なって、きっとおもしろい場面ができあがっていくんだと思えた。そんな今日の稽古。
「Four Seasons 四季」初日まで、あと9日!
| 2005年07月17日(日) |
「Four Seasons 四季」稽古 |
後半の読み稽古のあと、2場、3場、4場の立ち稽古。どんどこやっていく。 いかたがちゃんとできているので、「成立しないからしかたなく」という心配をしなくてだいじょぶ。その上で、よりおもしろくなるように工夫していく、楽しい作業。 今日も、何だそれ?なアイデアをいくつも思いつき、早速やってもらう。ベタベタというか、何というか、みんなでおもしろがる。 4場のノグの長台詞(独白じゃなくてね)、初演のときを考えると「それでOK」というところまでできているんだけど、今回はもっと違うことをやってちょうだいと話す。自分の感情を情感たっぷりに説明していくよりも、軽く軽く話そうとしているのに、軽くは語れない思いがわきあがってくる、そんな葛藤を見せてほしいと。 休憩時間、天辺さんは、三茶の商店街にある、ギョウザとシュウマイ食べ放題500円!、ご飯やスープなんかがついて700円というのに出かけたそう。いつも店の前を通りながら、いつか行ってみたいと思っていた気になる店。味はまあ普通のとのこと。帰り道、やっぱり挑戦したいねえと小林くんと話す。 昨日に続いての酒部活動は「飲みに行かない?」という案も出たのだけれど、土日の三茶は終電が早くて危険すぎるので、通常の路上飲みモードで。 「Four Seasons 四季」初日まで、あと10日!
| 2005年07月16日(土) |
「Four Seasons 四季」稽古 |
猫を洗って、それからお盆の墓参りに出かける。いつもはわらわらと大勢でいくのだけれど、今日は僕が一人で。 途中、北千住の東急ハンズで、劇中で使うビールサーバーを購入。 初演で使ったものは、電池と空気のポンプ式で微妙に「出が悪い」ので、今回「新製品」をゲットする。炭酸ガスのボンベで快適に使える予定。 久しぶりの京成線に乗って、高砂駅前のイトーヨーカドーで花と缶ビールを買って、お寺に向かう。花と線香とビールを供えて、お参りする。 稽古は、読み合わせをていねいに。台本を細かく直しながらの読み稽古。人物はできているので、道筋を確認していく。 帰りに、今日買ったサーバーを試してみようということで、近くの公園で酒部活動。ノグに3Lの樽ビールを買ってきてもらう。 ちょうどいいかんじに屋根の下にテーブルとベンチがある。ベンチに腰を下ろして、サーバーでプラスチックのカップにビールを注ぎ、乾杯。マミーが買ってきてくれた駄菓子をさかなにする。キャスト全員の飲みは酒部ははじめてだ。 駅からのコンビニを見たのだけれど、ビールの樽を見つけることができなかった。発泡酒、雑酒がどんどんメインになってるせいなのかなと話す。 ほどほどで切り上げて、駅に向かう。いつものコンビニでビールなどを買って、二次会の路上酒部も開催。それにしても、外飲みはどこか余計に酔っぱらう気がするのはなぜだろう? 稽古の後の腹ぺこ&喉が渇いた状態だからだろうか? 気持ちよく飲んでいたら、平日より30分以上早い、納得できない土日の終電をまんまと逃してしまう。北越谷の駅でタクシー待ちの長蛇の列に並び、2時前にようやく帰宅。 「Four Seasons 四季」初日まで、あと11日!
| 2005年07月15日(金) |
「Four Seasons 四季」稽古 |
エピローグの改訂版台本を持っていき、頭から終わりまでを通して読み合わせしてみる。 全ての人物にヤマ場(のようなもの)があることを確認。 上演時間のめども見えてくる。 初演の上演を整理してすっきりさせた部分、新たに書いた部分、トータルで見て、初演よりもずっと陰影の深い芝居になったんじゃないかと思う。 あとはどんどこ稽古するだけ。人物像はできあがっているので、あとはその人たちがどうするのかを、みんなで楽しんでいきたい。
稽古の後、富士見丘小学校の打ち合わせのため、品川に向かう。横内さん、青井さん、篠原さん、田中さんと品川プリンスのカフェにて。 後期の授業についての相談と確認。 すっかり遅くなって到着して、終電に間に合うように、バタバタとお先に失礼する。 山手線、常磐線が遅れまくりの週末の夜。北千住の駅では刺青した人たちが派手に喧嘩してる。ざわざわした蒸し車内。でも、駅を降りたら、小雨がちらつく涼しい夜に。
「Four Seasons 四季」初日まで、あと12日!
| 2005年07月14日(木) |
「Four Seasons 四季」稽古 |
エピローグを残し、それまでの改訂台本を持っていって、みんなに渡す。でも、読み合わせはしないで、昨日の続きの立ち稽古。 稽古は「それじゃ違う」と指摘する時間であるのはもちろんだけど、僕は、「そうそう、それそれ!」という時間だと思ってる。 何も言わないからダイジョブなんだよということではなくて、いいと思ったことは、その都度、それを伝えていきたい。「すごいよ、それ!」と言い続けていたい。 稽古を続けるうちに、できてると思ってたことができなくなってしまうのは、ダメだしだけで、それでいいんだよということを伝えてないことが多いんだと気がついた。 これがダメならこれかな?と探っていった先に、ダメがないという結果があったとしても、それがいいんだよ!という指摘で、ああ、これでいいんだと納得できなければ、演技の道筋はすっきりと見えてこない。 「何も言われないからいいんだと思うけど」と、結果、消去法をしつづけて、「じゃあ、こういうことか」と発想を転換して、自分のスジ道を見つけるのが役者の仕事なのかもしれない。でも、そんな転換より、「それが、いいよ」と単純に言われた方がどれほどラクかわからない。これは、僕の役者としての気持ちだ。 最近の稽古場は、「そう、それそれ!」と言う機会が増えた。これも、それでいいと言い続けた結果、みんなが僕の望んでることをわかってくれるようになったからなのかもしれない。 昔、僕の芝居は「ただ、素直に書いてあることをしゃべってくれれば、だいじょぶ」なものだった。セリフに全ては書かれていた。でも、この頃は、セリフとはうらはらな思いや、セリフの間のリアクションが芝居を積み重ねていく。「どう言うか」よりも「どう聞くか」の方が、今の僕には大事に思える。 声がどんなにいい役者でも、聞くことに長けた役者にはかなわない。どう演じようかと考えるより、自分以外の役者のセリフをちゃんと聞くことの方が、よっぽど人物は生き生きとしてくる。 すべての人物が登場する今日の場面では、しゃべっていないときにどうしているかということが実はとってもおもしろい。 しゃべってる時だけ舞台にいられるようなラシーヌやシェイクスピアの芝居もあるけど、今回の「Four Seasons 四季」ではとにかく、丸ごと人間がそこにいてほしい。何もしゃべってなくてもね。印象に残る表情、ああ、写真にとっておきたいなあと思うとき、その人は、きっと黙っているんなあと思った。 稽古のあと、照明のさやかちゃん、音響のあゆみちゃん、美術&舞台監督のさっこさんと打ち合わせ。具体的なプランのつめと確認。引っ越しの話が、まるで芝居にあわせたかのようにあちこちにいくつも。
「Four Seasons 四季」初日まで、あと13日!
|