せきねしんいちの観劇&稽古日記
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2005年05月04日(水) リトル・ステップ・ファクトリー「リトル」

 静岡市民文化会館まで青井陽治さん構成・演出のリトル・ステップ・ファクトリー公演「リトル」を見に行く。
 行きは、たらたらと東海道線の各駅停車。車窓から見える海がきらきらときれいだった。熱海で乗り換えて、静岡まで。後半の車内は、いまいち普通の景色が続くので、原稿に向かうことにする。
 静岡駅で篠原さん、田中さん、宮校長先生、曽我部副校長先生、平田さん親子と合流。曽我部さんの車で会館まで。
 静岡の市内は十数年ぶり。すっごい昔にドライブで来たことはあるんだけど、こんなきれいな壕のある街だとは知らなかった。
 会館の前で青井さんにご挨拶して、いざ、開演。
 青井さんのワークショップに参加していた女優さんが、リタイアして始めたという「リトル・ステップ・ファクトリー」。今回は、10周年記念公演。音楽は西野誠さん、振付は本山新之助さん。お二方には富士見丘小学校でとってもお世話になった。
 お話は、10周年記念公演に向けての稽古をしている「彼ら自身」のある一日の物語。
 3歳から18歳までの子供たちが、自分のことを語り、歌っていく。
 前半は、やや「リトルステップファクトリー」って素晴らしい!という場面が多くて、彼ら自身のドラマに入っていかないもどかしさがあったのだけれど、休憩後の2幕は、俄然、なまなましい言葉が立ち上がってきてわくわくする。
 対立の構造を基本的にもたない、フラットな人間関係の中、このドラマを成立させているのは、ひとつには、彼ら自身が、自分自身を向き合うというある意味の闘いのありようがリアルだからだ。語られ、歌われる、その言葉の向うにどれだけのものがあるかということを容易に想像させる彼らのたたずまいは、それ自体、とっても見応えのあるものだった。
 それともう一つは、彼らのダンスの持つ力。マスで踊るナンバーもソロも、きっちりとつくりあげられていることに感動する。
 この二つがあって、初めて成立する舞台だったと思う。
 60名を超えるキャストの中、男子は10名に満たない。後半、特に彼らがドラマを動かしていくようになると、手に汗を握って、応援してしまう。田中さんも、男子が出てくるだけでがんばれって気になると言っていた。 
 途中からどうしても目がいってしかたなかった男子が一名。「23」と大きく書かれたタンクトップを着た、今泉太一くん。なんて躍動感のあるダンスなんだろう。振りの一つ一つの加速度が見ていて、とってもスリリング。彼はまだ16歳。どんな、大人になっていくんだろうかとっても楽しみだ。
 終演後、楽屋で青井さん、西野さんとご挨拶。みんなでお寿司やさんへというお誘いをごめんなさいして、僕は、やっぱりお先に失礼することに。みんなは、青井さんおすすめの宿で一泊するとのこと。
 帰りは新幹線。連休で混んでるかと思いきや、がらがらの自由席。のんびりと、そしてあっという間に東京着。


2005年05月03日(火) 「離婚弁護士2」

 連休のまっただ中。弟たちが遊びに来るという話を、朝っぱら、一階から大声で母親に告げられたのだけれど、なぜだか爆睡してしまい。起きた頃には、もう午後もいい時間に。
 弟や甥っ子姪っ子たちは、妹たちと一緒に近くに買い物に行ってしまったらしい。留守番に徹する。
 たらたらと起きて、新聞を読んだり、昼食を作って食べたり、だらだらとした連休の一日だ。
 夜、帰っていく弟にようやく会う。正月に会って以来だけれど、なんだか太ったんじゃない?と話す。ようやく会って、一言目がこれはよくなかったなあと後で反省。
 「離婚弁護士2」を見る。
 葛山信吾と小池栄子が登場。借金取りから逃れるために「偽装離婚」を承知して、離婚届にも判を押したのに、2年後、夫は別の女と結婚していたという話。よくもまあ、おもしろい話を見付けてくるもんだと思う。
 今回は、佐々木蔵之介の私生活もところどころ描かれる。メインのお話にくらべてややモノ足りない気がしないでもない。それよりも、前シリーズではかなり大きかった玉山鉄二はどうしたんだ? ただのにぎやかし系いい男でしかなくなっている。そういえば、天海祐希の元彼、「頼む別れてくれ!」と言って、イギリスに行ってしまった男が、佐藤隆大っていうのはどうなんだろう? 佐藤隆大への思いをひきずる天海祐希ってありなんだろうか? ありそうもないからこそありっていうのが、このドラマの理屈なのかもしれない。


2005年05月02日(月) 芝居のない日

 そんなに飲んで帰ってきたわけでもないのに、思いっきり寝てしまう。
 カラダがあちこち痛いのは、昨日のバラシのせいだろうか。
 すっかり遅くなってから出かける。
 たまっていた原稿にとりかかり、ここ何日かの日記を思い出しながら書いてみる。
 「Four Seasons 四季」の改訂の続き。まずは細かくカットしていこうと思う。読みながら整理していくうちに、何を基準にしているのかわからなくなる瞬間があって、ひやっとする。
 まだ、頭が切り替わっていないのかもしれない。いっぱいいっぱいな気持ちでやる作業ではないと思い直して、今日はここまで。


2005年05月01日(日) 「浅草シルバースター」千穐楽

 千穐楽の舞台。桟敷席までいっぱいの客席。楽だからという特別なことは何もないまま、無事終了。3場の小豆畑くんのネタは、マイケルになったのだけれど、微妙に焦ってしまって今ひとつなウケ方。僕は、最初何がなんだかわからず真剣に「何だ?」と思ってしまった。ライブ感いっぱい。
 終演後、見に来てくれたなべちゃん、さやかちゃん、松丸さん、のぐや勉ちゃんたちにごあいさつ。すぐに楽屋を片付けて、バラシに入る。のぐが仕込みに続いて、手伝ってくれている。
 外波山さんから借りたズボンをいただいてしまう。高木さんからのジャケットも。感謝だ。
 今回、仕込みの初日はお休みさせてもらっていたので、バラシていきながら、こんなふうにできていたんだという発見がいっぱい。ほんとに大がかりにつくられた舞台と客席だったんだと感動。途中、ややへばりながら、原口さんに言われて、一足先に打ち上げ会場にいる先輩の役者さん方のところへ、竹内さんと二人で合流。
 9時を大きく回って、ようやく全員集合。乾杯して、楽しくおしゃべりする。今井さんの挨拶が感動的だった。竹内さんと二人、「お父さんとお母さんは仲好しねえ」と言われながら、今回の座組がどれだけ楽しく、気持ちいいものだったかをお話しする。開演前の楽屋はほんとに笑いが絶えなかった。その後、バラシを手伝ってくれた養成所卒業生の角くんと熱く語ってしまったりもする。
 今回の動員数が千人を超えたそうだ。梨紗ちゃん、原口さんから、大入り袋をいただく。
 早い休日の終電には間に合わないので、もう朝までだなとあきらめかけていたら、越谷在住のショウジくんが帰るという。まだ終電があるそうだ。本郷さん、竹内さんと握手をして、わたわたと店を出る。
 代々木公園の駅で、歌澤さんとガールズたちに会い、一緒に電車に乗る。歌澤さんから、ほぼ毎日かよっているジムでのエクササイズの話を聞く。エアロビクスと水泳。バタフライもできるそうだ。なんてすごいんだろう。
 歌澤さんと別れたあと、ショウジくんと話す。高校時代の舞台の話。彼にとってはついこのあいだ。僕にとっては昔々の話。
 北越谷止まりの最終だったので、タクシーで帰る。雨振りだったので、大荷物をかかえた身にはかえってよかったかもしれない。母親はもう寝ていて、猫としばらく遊んでから部屋に上がる。ベッドに横になり、大きくのびをして、終わったなあとしみじみする。


2005年04月30日(土) 「浅草シルバースター」5日目

 昨日が夏だとしたら、今日はさわやかな初夏の陽気。暦どおりのいい天気だ。
 出がけに、ちょうど帰ってきた家の猫を抱き上げたら、シャツの胸に白い毛がいっぱいついてしまった。黒い猫なのに。
 昼の部。満員の客席。高市氏とマミーが見に来てくれている。終演後に挨拶。
 夜の部。開幕してすぐから、お客さんにあたたかく迎えられて、いい緊張感で客席と交流できたと思う。僕の課題だったいくつかのポイントも無事通過。いちばん納得のいく舞台になったと思う。
 終演後、見に来てくれた森川くんと岩井さんと中田春介さん、それに松本くんに梨紗ちゃんと軽く飲みにいった。芝居の話をいろいろ。中田さんとは、初対面。TPSに彼が客演していた話しから、山野さんや歩さんのこともあれこれ。終電前にさくっと帰ってくる。


2005年04月29日(金) 「浅草シルバースター」4日目

 「今日から夏」のような日。冷房をがんがんいれてお客様をお迎えする。
 マチネはほんとに多くのお客様に来ていただく。舞台に出てみると、最前列の補助席の前に桟敷が一列加わってる。それでも、客席の構造のせいなのか、圧迫感は感じないまま、いい気持ちで芝居ができた。
 10場。僕は出番がないのだけれど、少し早めに袖にスタンバイして、舞台を見ている。歌澤さんとガールズの芝居があって、そのあとは、梨紗ちゃんと永幡さんの場面。とっても好きな場面だ。稽古場では「むずかしいなあ」と正直思っていたのだけれど、舞台で照明が入って、お客様を前にしてから、ぐんといい場面になったと思う。終演後の楽屋で、梨紗ちゃんと歌澤さんとそんな話をする。
 休憩時間に今日もドトールで原稿を書く。
 ソワレの舞台に間に合うように楽屋入りする。今井さんから「マツケンサンバ」の振付をした真島さんの話を聞く。真島さんは今井さんの後輩なんだそうだ。一気に今井さんが身近な人になる。あ、逆か? 真島さんが身近な人になる。
 開演までの今井さんとの楽屋のおしゃべりが楽しくてしかたない。歌澤さんが着付けの手伝いをしてるんだけど(作り帯の着付けの手伝い)、今井さんが、「ちょっと粋になっちゃった」と言うと、すかさず歌さんが「帰りだよ!」とつっこんでいる。化粧前の鏡越しのやりとりをしてくれる歌澤さんが、とんでもなくかっこいい。今井さんと歌澤さんは同期なんだそうだ。超ベテランの二人の「同級生」なやりとりを端から見ているというのも、しあわせな気分だ。
 ソワレの舞台。マチネよりは一列分少ないお客様と一緒に開演。昼間よりもまとめて拍手を下さるかんじだ。日が暮れてからちょっと涼しくなった陽気のせいもあるかもしれない。昼よりもリアクションが少なかった舞台。
 終演後、見に来てくれた、小林くん、スワさんにご挨拶。急遽。教室を開放して中日乾杯があることになって、永山くん、三枝嬢、トシくん、アマノくん、にしやんと飲み語る。アマノくんがとっても会いたかった本郷さんは、先に帰ってしまっていて、残念!
 片づけの時間になって、青木さんとも少しおしゃべり。はるなちゃんが差し入れでいただいた柏餅を「冷蔵庫に入れるよりは」といただいて、お開き。
 中日まで来てしまったんだなあと感慨深い。
 帰りの電車で芝居のことをいろいろ考えている内に、まんまと乗り過ごし、綾瀬で折り返す。
 「いい夜」と思える夜は、年に何度もないものだけれど、今日は、その何日かになりそうな夜かもしれない。
 家に着いて、諏訪さんから差し入れで「少しだけれど」ともらった「鯉のぼり」の形をした和菓子を母親を二人で一匹ずついただく。柏餅といい、鯉のぼりといい、一足先の、といってもほんの数日だけれども、早い、皐月の気分。


2005年04月28日(木) 「浅草シルバースター」3日目

 小田急線が架線事故で、遅れまくり。歩いた方が早いくらいの速度でのろのろ運転。踏切はちっとも開かなくて、代々木八幡の駅前が車と人でいっぱいになってた。
 3日目の舞台も、大きな事故はなく、終了。
 僕の「小さな事故」は、7場でパジャマ姿で一度退場するときに、いつもより奥に入ってしまい、振り返るときに、柱に右手をぶつけてしまった。知らん顔をすればいいのに、「しまった!」と思い、右手が、柱を支えるような形でストップ。微妙になんでもないふうを装った。
 夜、予約のメールを何件ももらう。ありがたい。感想のメールも。

 録画しておいた「離婚弁護士2」の二回目。古田新太が、不倫がばれたエリート商社マン。恋人の乙葉を捨てて、妻、高橋ひとみと一緒に、彼女を訴える。この「極悪非道ぶり」が見事だった。絶対に許せない!と思ってたら、最後にちゃんとひどいめに会ってた。今回も、見事な台本だ。
 天海祐希が「恋に落ちる」と唐突に流れるボーイズ・タウン・ギャングの「君の瞳に恋してる」もなつかしくうれしい。このセンスは「アリーmyラブ」に近いかもしれない。


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