2007年07月04日(水)
ヴェルヴェット・カーテン・ラグ
■自分めも アジアカップ 7/9(月) 日本 vs.カタール(19:20) 7/13(金) 日本 vs.UAE(22:35) 7/16 (月) 日本 vs.ベトナム(19:20) アメフトワールドカップ(日本開催なのに地味だなぁ 7/7(土) 日本 vs.フランス 7/12(木) スウェーデン vs.日本 私がぼーっと仕事を探したり探すのに飽きたり髪を爆発させたり髪をなんとかおとなしくさせたりしているうちにFCとうきょうのワンチョペがわずか半年で解雇されていました。ワンチョペといったらアレです、我らがキリさんと一緒にロサリオセントラルで一年間過ごしていた、彼です。パス交換したりクロスボールもらったりゴール後にイチャイチャしたりして私をやきもきさせていた、彼です。 原因はどうやら日本の生活になじめなかったご様子。キリさんの街から日本に来たらそりゃ空気が汚く感じるかもしれませんし日光が弱く感じるかもしれませんし神に人生を感謝することも少なくなるかもしれません。残念ですが仕方のないことなのでそれはいいとして、ワンチョペさんはこれからロサリオに戻ったりとかしないんですかね。そしたら代わりにロサリオから誰かいい選手をもらってこようとか、ストライカーはいいから誰か左サイドのベテラン選手を変わりにもらおうとか、もうほんとお願いします誰か渋くてかわいくて男前な選手をくださいとか、なんかもうそういう展開になりませんかね。 あと某歌手が事務所解雇だそうで、それは私の人生にはあんまり関係ないんだけど、会社の友達がすっごいファンでその魅力についてキラキラしながら語ってたし、サイン会とかイベントも行きまくってたようなので、これからどうするのだろうと思うとせつないです。かける言葉も見つからない。 そういった特殊な形で活動が途切れることがなくとも、サッカー選手はもともと選手生命がすごい短いし、バンドはいつ音楽性の違いやらメンバー間の問題で解散するかわからないし、ファンというのは楽しいけれども悲しいものです。言い換えると、楽しめるときに思いっきり楽しむべきってことか。(そーなるとルーファスのよいところのひとつは「ソロだから解散しないところ」だと思う。薬物関係も克服したし、いつまでも歌い続けてほしいなぁ〜。) 最近見た映画。どっちも女パワー。 ■フラガール テレビでやってたのを何となくぼうっと見ました。途中から容赦なく号泣。いいんすよぉ、まどか先生がいいんすよぉ、美しくって気が強くっていい女ですよぉ。私のようなひねくれ者でも普通に感動できました。よい映画だ。 話もいいのですけど、邦画っていつも暗くてよく見えなかったりセリフが全然聞き取れなかったりすることが多いので(私の視力聴力の問題か?)、この映画はそんなこともなかったからよかった。 あと、実話をもとにしたといっても今じゃハワイアンセンターもさすがに不況の波に煽られてつぶれちゃったんじゃないのかな?と思って探してみたら、手を替え品を替え時代を生き抜き、今もスパリゾートハワイアンズとゆー名で無事に営業してるようでした。あっぱれ。 ■ボルベール 特に好きってわけでもないまま「オールアバウトマイマザー」、「トークトゥハー」、「バッドエデュケーション」とアルモドバルの作品は続けてみてきたけど、今回のが一番おもしろかったかもしれん。生前から自分の墓を手入れする風習のある、東風にあおられすぎて気が狂う村。火事で焼け死んだ母親の幽霊。どこまでも続くラ・マンチャ地方の砂漠と風力発電機。そういったいろんなピースがスペインならではの気持ちわるさを演出しつつ、ストーリーは相変わらずの悲惨で奇抜。 この監督が繰り出す独特のエグい描写(妻の背後で夫がソロ活動とか無駄なトイレシーンとか)はやっぱりあったけど、今回はそれほど生理的に受け付けないって感じはなかったなぁ。ちなみに「トークトゥハー」は生理的にだめでした…。 そして何よりもペネロペ・クルスが強く気高く美しかったです。あのひとはハリウッドでバービー扱いされるよりも気が強くて泥臭いスペインの女のほうが光りますねぇ。ただ、ペネロペの娘役の顔がロナウジーニョに似てるのが気になった。いくら父親がアレだったとしてもペネロペからロナウジーニョが生まれるもんだろうか…?
2007年06月30日(土)
このもつれた茨をご覧ください
「Rules And Regulations」 英国紳士風ムチムチタイツ運動教室ビデオ。 おお、ルーファス・ウェインライトよ何処へ行く…! 英国紳士いいなぁ。むしろ淑女だなぁ淑女。しかし、この巨大な口ひげを持ったメンズ、非常にコミカルではあるのですが、どこかルソーの「フットボールをする人たち」(この絵 ね)にみなぎっている負のパワーを思い起こしてちょっと背筋が寒くもなります…こわいんだよなルソー… 最初の優雅に紅茶を飲むシーン(30秒あたりからと最後3分37秒あたり)と、急にコートを脱いでタイツ姿になるところ(57秒あたりから)に服装や場面の繋がりがないので、おじさんたちとのタイツ体操シーンは、優雅に紅茶を飲んでいるルーファスの脳内妄想ってことなのかしら?「英国紳士の優雅な午後におけるイケナイ白昼夢」ってことか? まぁルーファスならそれくらい考えてても日常茶飯事っぽいですけどね。OK GOダンスも好きらしいし、今までのライブでもよく集団奇怪ダンスみたいのをやっていたので、ルーファス自身こーいうのが好きなのだろう。 あ、コートをがばっと脱いだ瞬間にボトッと落ちるブローチの演出に興奮したのは私だけではないはず…と信じております。 私はひじょうに謙虚で無欲で慎ましいファンなので最初は「ファーストシングルでビデオ作ってくれただけで十分うれしいわい」などと思っていたのですが、こーなると欲が出てきます。次は「Between My Legs」を全編アニメで作るか、「Tulsa」のブランドン・フラワーズ特別出演で再現ビデオを作って欲しいー。 さいきん仕事が忙しくてわりと陰鬱な感じで過ごしております…今やってる仕事にミスが出たら社長が土下座しなきゃいけないんだってよ…なんだその重さ…そんな事情知りたくなかったよ… それでしごとやらしゅうかつやらで気分が落ち込んでくるたびに漫画を買いあさっていたため、部屋に漫画の山がズンズンできてきております。山の構成はたとえば、 ・デトロイトメタルシティ(おもしろいすごくおもしろい) ・おとめん ・買い忘れてたなんて素敵にジャパネスク人妻編の続き ・また諸星大二郎もの5冊くらい ・友達からお薦めされた西田東いろいろ(…) まあ、こんな感じです。うん。西田東は大きな声では言えないけどおもしろいすね…特にあとがきのおもしろさが異常。 しかし部屋に障害物を築くのもいい加減にしないと災害発生時に転んだりするかもなぁと思うので、そろそろスペースを取らない本派に戻らねば。 そこで先日帰りに陰々滅々として本屋を亡霊のように彷徨っているとき、ふと以前ナボコフをお薦めいただいたことを思い出しました。しかしナボコフは簡単に入手できるのが「ロリータ」しかなく、ロリータってあのロリータだよなぁ映画も何も見たことはなくとも何となくは知っている、おっさんが12歳の少女にめろめろになっちまうというアレだよなぁと迷ってそのままになってしまっていたのですが、本屋で何となくぱらりと開いてみたら本編1ページであまりの豪華な文体にクラクラ来て、ひとめぼれしてしまいました。 ロリータ、我が命の光、我が腰の炎。我が罪、我が魂。舌先が口蓋を下がって、三歩目にそっと歯を叩く。ロ。リー。タ。 うーん、もっといやらしい本、もしくはもっと真面目すぎる本かと思ってた。これほど詩的で、理性的で、感傷的で、知的な引用と冗談とことば遊びに満ちていて、外的描写と内面描写のあいだをを軽やかに飛びまわり、妄想と回想が入り交じるステキな本だとは!「ロリータ」っていう言葉ばっかり有名になりすぎて騙されていたなぁ…。ナボコフおすすめいただいた時点ですぐに飛びついていればよかった… あとこの本ほとんどが思春期前の少女の素晴らしさについて延々と書いてあるわけですが、それがまたどこを読んでもうっとりしちまう。なめらかな肌、細い骨盤、エトセトラエトセトラ。「好きで好きでしょうがないもの」をあらゆる角度から賛美する文章っていうのは読んでいてとっても楽しいです(ファンサイトやってるものとしてはまた格別にね…)。私もああいう風にマシューベラミーを賛美できるようになりたいです。。 しかもナボコフ、ロシア人なのに英語で書いてんだなー。結局は日本語の翻訳で読んでいるけど、雰囲気が違うように感じるのはそれもある気がします。ロシア文学の暑苦しさと、アメリカ文学の軽妙さがすごくうまくミックスされてるというか。原書にトライしてみたいな〜 そんなわけでナボコフをこれから集めたいなぁと思うのですが、もう一回調べたところやっぱりロリータ以外はけっこう入手困難…というか値段が厳しい。どれも絶版と入手不可のオンパレードだから仕方がないのかもだけど、上巻だけで5000円とかなんなんだ…! でも仕事にやられてきてる中でここまで世界が違う本にどっぷり浸かれたおかげで元気が出てきた気がします…ナボコフ、おすすめいただきありがとうございましたっ!