| 2006年12月29日(金) |
ふりかえりみればそこには |
去年別ブログのほうでやったんですけど今年の俺音楽ベストテン。
今年発売とかそーいうのではなく今年はじめて聴いた的な。
■今年の10曲(順不同)
1・Steady Rollin'/Two Gallants
2・Nothing to You/Two Gallants
3・Chelsea Hotel No. 2/Rufus Wainwright
4・C?ur De Parisienne - Reprise d'Arletty/Rufus Wainwright
5・Welcome To The Black Parade/My Chemical Romance
6・Marrow/Ani DiFranco
7・Tears Of Rage/The Band
8・The Worst/The Rolling Stones
9・That's How Strong My Love Is/The Rolling Stones
10・89 Days of Alcatraz/Emm Gryner
1・Steady Rollin'/Two Gallants
順不同とはいってみたものの、おそらくこれがぶっちぎりで今年一番ヘヴィーローテーションでした。旅情と慕情と郷愁のすべてがつまってるこの曲の勢いでロシアに行っちまったと言っても過言ではないです。あとこの曲が一刻も早く欲しかったために禁断の果実itune storeに手を出してしまいました。買いまくりっすよ。
2・Nothing to You/Two Gallants
ゆらゆらふわふわしていて最初から最後までどうしようってくらい好きです。ちょっとGooGooDollsの「Iris」に似てる気がするんですがどうでしょ。
3・Chelsea Hotel No. 2/Rufus Wainwright
原曲も含めてかなりのヘヴィーローテーション。ルーファスバージョンは原曲よりもやさしくあったかく思い出してる感じがして素敵!特に「I need you, I don't need you」の部分がよすぎる。来年はニューヨーク行って本物のチェルシーホテル見てみたいです。
4・Coeur De Parisienne - Reprise d'Arletty/Rufus Wainwright
ルーファスの歌うシャンソン。Want Twoの日本版ボーナストラックだったために、DVD付の米国版を買った私はこの曲を発売より遅れて聴いたのですが、曲が流れて10秒であまりのすごさに金縛りにあいケースをガッシャンと落としましたよ、ハイ。12秒あたりのピアノとヴォーカルの深みのある絡みは何度聴いてもゾクゾクします。
5・Welcome To The Black Parade/My Chemical Romance
一見、勢いのあるロックだけど、実は聴けば聴くほどすごい曲な気がする。騒がしくてアクが濃いのに、ぜんぜん飽きません。アルバムとのコンセプトのまとめかたも素晴らしい。
6・Marrow/Ani DiFranco
レイチェルヤマガタとどっちか迷ったんですけど、こっちで。アーニーさんの他の曲はあんまり知らないんですけどこの曲だけ異様に好きです。三拍子ってときめくなぁ。今年は女性ヴォーカルもたくさん聴きました。
7・Tears Of Rage/The Band
これも金縛りにあったわー。The Bandはどの曲もよいです。
8・The Worst/The Rolling Stones
えーっとアルバム買ったのは何年も前なんですけど、キースヴォーカルの曲の素晴らしさがこの年になってようやくわかりました。これに限らず他のも。やさしすぎます。
9・That's How Strong My Love Is/The Rolling Stones
昔のでなく、Live Licks のライブ版。全身全霊のプレイ、神です。まさに「俺の愛はこれぐらい強いんだよ!」ってのがガンガン伝わってきます。惚れる…
10・89 Days of Alcatraz/Emm Gryner
海外の某サイト様でタダでもらったんですが(不法ですが)、この曲、なんか無性にクセになります。ずっと聴いてても飽きない。Emm Grynerさんについてはよく知らないんですけどカナダのロック系女性シンガーソングライターなんですかね?
ちなみにそのサイト様のおかげで聴く曲の幅がものすごい広がりました。感謝!(不法ですが)
■今年の10枚(順不同)
1・The Black Parade/My Chemical Romance
2・The Throes/Two Gallants
3・what the Toll Tells/Two Gallants
4・Will Die For You (Live At Carnegie Hall)/Kiki & Herb
5・39 Minutes of Bliss /The Caesars
6・Black Holes And Revelations/Muse
7・Elevator/Hot Hot Heat
8・Happenstance/Rachael Yamagata
9・The Band/The Band
10・Shaun Barrowes EP/Shaun Barrowes
1・The Black Parade/My Chemical Romance
いやー正直あんまり前作よりよいとは期待してなかったしネットで試聴したときもそこそこだったんですけど、意外と、すごいですよこれ。じわじわ感動します。
2・The Throes/Two Gallants
どの曲も気持ちよすぎるんでないかと。
3・what the Toll Tells/Two Gallants
トゥーギャランツ好きすぎてごめんなさい。
4・Will Die For You (Live At Carnegie Hall)/Kiki & Herb
オカマふたり組のライブ。ルーファスがちょーっとだけ参加してるからそれ目当てで買ったんですけど、全部よかったです!あんまり英語わからないけど、キキのトークがかわいくてたのしい!
5・39 Minutes of Bliss /The Caesars
さいきん増えてるこーいう踊れて古めかしいサウンドのロックバンドでは彼らが一番好きです。特に「Only You」「Over 'Fore It Started」が異様に好き。「Over 'Fore It Started」、日本語歌詞つけてバンドでやりたかったな。
6・Black Holes And Revelations/Muse
今までのにくらべるとずいぶん丸くなった気がするんですけどやっぱりこのギンギラギンのミューズ節がたまらんです。サマソニもよかった!
7・Elevator/Hot Hot Heat
何も考えずに借りたけど、意外とクセになる名曲ぞろいだった…。おもちゃみたいなサウンドなのにヴォーカルに無駄な色気があってキャッチーだけどなんだか陰気。ステキ。
8・Happenstance/Rachael Yamagata
ガツンときましたよ。オーガニックだぁ。
9・The Band/The Band
神。普通のアルバムでこのクオリティっておかしい。ベストだろこれ。
10・Shaun Barrowes EP/Shaun Barrowes
おまけ。全曲スタンダードナンバーのカヴァーですがよかったです。
| 2006年12月27日(水) |
根の無い木のように寄りかかる |
噂のクリスピークリームドーナツとやらを食べました。
この店、綴りがCrispy CremeでなくKrispy Kremeなところに愛とこだわりを感じます。英国ロック雑誌KerrangがCoolをKoolを書いたりするように、Cristian GonzalezがKily Gonzalezであるように、やっぱCよりKでしょ、Kの時代でしょ、歴史はKによって塗り替えられていくんでしょ。
日本にはまだ新宿の一店舗しかないそうなのですが、これが、寒空の下で基本1時間待ちというディズニーもまっ青な人気。たかがドーナツ、されどドーナツ。
友達が先に来て並んでくれていたので私は実質並んだの10分くらいだったんですけど、行列のお詫びに無料で配ってたドーナツもらいました。これが本当に焼きたてで溶けそうな状態で、けっこうこの無料ドーナツだけでも満足できました。(そもそも私、昼にポンデリング食べたうえに砂糖はいりまくりのコーヒー5杯のんでぼんやりと気分が悪いという「なんでおまえ夜のドーナツに向けて準備するっていう真摯な態度のかけらも見られないんだよ」的な状態だったんですが…)なんかふわふわやわらかいんだよね…
とりあえずベルトコンベアにのせられて大量にできあがっていくドーナツの群をじっと見るだけでもかなりの癒しでした。ドーナツって幸福の象徴みたいな存在だな…なんかもうキリさんっていつか引退したらドーナツ屋とかやったらいいんじゃないかな…ピンクのエプロンとかしてさ…
さいきん友達に教えてもらったんですが、このひといいです。
ダミ庵・ライ酢。(伏せ字は察してください。
私は今まで知らなかったんですけど、調べたら彼はすでにかなりの注目株のようで、ダニエルパウ太ー・ジェーム酢ブラントに続く天使の歌声!だとか。天使がそんなおっさんばっかでたまるかい、という不平はともかく、それより世間はもっとルーファスっていう絶世のディーヴァに注目しようぜ!と普段からしきりに願っている私としてはちょっとおもしろくありません。
ダニエルパウ太ーとジェーム酢ブラントは天使といっても、降誕劇のためにロウでかためた鳥の羽を背負ってみた天使役という感じですが、ルーファスはリアル天使もご先祖様も召還できそうなイタコもまっ青の歌声だもんね!ふふん!………と思いましたが、これ書いてみると褒め言葉なのかよくわかりませんね。イタコ。うーん。
でもあくまでダニエルパウ太ーとジェーム酢ブラントがきらいなわけではありません。ただただルーファスを必要以上にチヤホヤしたいだけです。
まあ、ルーファス賛美はともかく、主題はダミ庵・ライ酢です。
いちばん有名らしい「The Blowers Daughter」を聴いたのですが、まあ、美しいなあ感傷的だなあ、という感じ。それから新アルバムがここで全曲試聴できるので流しっぱなしにしていたところ、新アルバムのほうが暗くて想像以上に好みだったので、「あーアルバム欲しいかも」とじんわり思い始めた4曲目、「Rootless Tree」でぶっとびました。だってこの曲、美しいメロディのサビのはじめの歌詞が
「Fuck You!Fuck You!Fuck You!」(絶叫)
なんです。ファックって、ちょっとダミ庵、あんた、いくらエモーショナルなシンガーと言えど、いくら心の叫びをストレートに歌うとしても、さぁ。
アナーキーなパンクバンドでもこんなにサビでファッキューファッキュー連呼するのは聴いたことがないです。これシングルカットできそうないい曲なのに、アメリカのテレビで流したらサビほとんど「ピーーーーーーーーーーー」になっちゃいますよ。何考えてんだダミ庵・ライ酢、こいつただもんじゃねえよ!勇者だよ!と思った瞬間に恋が始まった!次第でございます。放送禁止用語から始まる恋。
あとはデビュー作にはいってた「I Remember」も暗くていい感じでした。錯乱気味のダミ庵が「これは愛、これはポルノ、神が俺を赦しても、俺は自分を軽蔑で、軽蔑で、鞭打つ」とかそーいう歌詞を歌いだすと「暗い!いいよ〜ダミアン今すごくいい感じだよ!いい暗さだよ!あっぱれ!」とテンションあがってきます。彼にはあまりマイルドでキャッチーな路線は走らずにどんどん暗さをアピールしていってもらいたいものです。