オシム商事の社長イビチャ、その長男マキマキ。期待をこめて育てていた跡取り・マキマキの取引能力の限界に気づき、他の跡取りを捜しはじめるイビチャ。「お父さん、僕を外すおつもりですね…!でもあなたのやり方を一番知っているのは僕です!」
…みたいな父子愛の泥沼劇場が見たい。舞台は明治後期とかそのへんで。マキマキが坊ちゃんだといい。
サマソニでお目にかかったTwo Gallantsを聞きまくっているわけです。
日曜ライブ見て翌日すぐにCDを追い求めて渋谷HMVに行ったんですが、置いてなかったので(タワレコは休業…)ついにiTuneに手を出しましたよ…これだけは便利すぎて危険だからやめようと思っていたのに…。うーん…便利だ…
そして彼らの「Steady Rollin'」という曲がおそろしくいいです。
素朴な歌ですが感情を揺さぶります。
ひとまずこの↓ホームビデオみたいなPV、絶品。
http://youtube.com/watch?v=2gK38qGNvv0
薄汚れたバンに楽器を詰め込んで、見渡す限りの荒野や夜のハイウェイをひたすら走り、毎日違う町にたどり着いては小さなステージで歌を歌い続ける青年ふたり。まさにロード・ムービーの世界。 イージーライダーとか明日に向かって撃てとかそういう「アメリカ荒野哀愁ぶらり旅系」がものすごく好きな私にとっては理想の境地です。こんな生活を実際にしているとは、なんたるミラクルだ、このふたり。ロック界のカウボーイと言うべきか?
ちなみにこの歌は、歌詞は抽象的ではあるけど、殺人を犯した主人公が、死が近づいていることを意識しながら毎日違う町へと延々と旅を続ける物語。何度となく繰り返されるサビの部分の、「でも、きみがもし僕を必要とするなら、きみの導くところへ何なりと行こう」。この優しさときたら!
ブライアンジョーンズ映画見ました。
うわッ!キ、キースリチャーズのラブシーン…!
それだけでもおもしろかったです。
以下感想。(ネタバレとかはあまりないですけどなんとなく反転
・私はブライアン単体にはそれほど思い入れがないというか、彼の性格をよく知らないので、映画の筋についてはなんとも言えません。ただ、映画を観て主人公ブライアンにそれほど同情も憐憫もしなかったので、あの映画の本来の楽しみ方はできてないと思います。。。
・ストーンズファン向けの映画なのかもしれないけど、もしストーンズをあまり知らなかったとしたら、時系列的にかなり不親切なつくりかと。
・ブライアンに解雇通告をしにくるところが私的に萌えクライマックスでした。「I mean, I mean...」とか口ごもるミックに対して「You fired.」とキースがざっくり割り込んでくるところとか。夫婦!
・あとモロッコでミックが仲間はずれなとこも、moe。
・ミック役のひとは個人的にかなり好きです。ミックを真似た喋り方に好感。ブライアン解雇を告げにくるときのフリルの服なんて、似合っててすごくかわいかった。あんな人が一家に一人いたらいい…。
・キース役はちょっと幼すぎる&健康的すぎるかなぁ。見えそうで見えない全裸シーンが気になった。
・チャーリーは似てなくて笑えました。チャーリーの特徴ってあのくっきりしてて自信ありげな眉と目だと思うのですが、映画はずいぶん弱気なチャーリーだった!
ただ、ブライアンはまあいいとして、まだ生きているメンバーにとっちゃ、友人が死ぬ映画が作られるのってせつないだろうなぁ…!ストーンズの曲は使わせていないみたいですが…。
| 2006年08月16日(水) |
ステディー・ローリン |
今日サッカー見ながら食べようと思って作り置きしておいたカレーにカビがびっしりはえてて傷心の桐野さんですよ。
うぅ、あのおぞましい光景が脳裏から消えない…
昨日までプチ夏休みでした。今日は会社の先輩が「桐野さん早く帰っちゃいなよ〜」というので定時より早めに帰って家でオシムジャパン。それでいいのか仕事。どうなんだ仕事。
今日の試合は前半は特に駄目だったし、オシムの目指す場所にはまだ到底遠いと思いますけど、アレックスはとりあえず2アシスト…。あとトゥーリオがものすごく目だってて嬉しかったです。やっぱりあれぐらい前に飛び出るとおもしろいなあ、あの人は…。
マキマキにはもうちょっと頑張って欲しかったです。今日マキマキが得点していたら目指すべき場所の正しさが証明されたはずだと思うのですが。
まあ試合はともかく。なんだか、今日の試合、解説とか、暗くないですか…?
BSのほうが画質がいいので最初はBSで見てたんですが、中継・解説があまりにもお通夜みたいな雰囲気だったために耐えられなくなって民放に変えてしまいました。「なんとオシムジャパン、前半で一点も取れませんでした…!」だなんてジーコのときも言ってたっけ? 民放もノリが悪かったなぁ。。。まぁ確かに出来もよくなかったけどさ。。。
ひょっとしたらオシムの影響で、斜に構えたりアイロニカルな口調になったり論理的に批判してみたりするのが流行ってるのか。オシムならいいけど、解説者がやたらとそういうことをやり出すと耐えられないなぁ。
以下、サマソニ録その2。
■MY CHEMICAL ROMANCE www.mychemicalromance.com
以前ここのギタリストのフランキーがかわいくて頭がどうかしそうだった時期があったため、私的には今回のメインのひとつです。
サマソニバイトしたとき、マリンスタジアムのアリーナ清掃係にならなくて本当によかったと思いましたが、やっぱり実際に客として行ってみても壮絶に汚いですね、このステージ。水たまってるしゴミだらけだし。それでも頑張って左側前から3列目くらいにスタンバイ。そのあたりはけっこう周囲に女の子が多くて平和的だけど、今まで日本のどこにこんな危険なひとが潜んでたんだ?というくらいに見るからにヤバいひともいる。
水をまかれたりしつつ、しばらくしてマイケミ(って略すの?)登場。とりあえず長い黒髪だったジェラルドが銀髪ベリーショートに変身してるのに驚き!今まで無縁だった清潔感が…! そして弟マイキーはメガネじゃなくなってて残念だったけど、なんか儚げで美しい。そして本望フランキー、なんだあれ!妖精か!小さい!かわいい!マイケミさん、あまり期待していなかったビジュアル面の充実にびっくりだ!
曲は最初からいきなり「I'm Not Okay」で飛ばしまくり、大合唱、テンション急上昇。「Trust Me!」っていうフランキーのセリフをみんな叫んでたのが嬉しかったです。あとはジェラルドが客のせるのがうまいのに驚きました。とてもじゃないけど元オタク漫画店員とは思えない明るさだよ!(←過去はほっといてやれよ!) 途中ロックオペラ調のセリフも交えたりして、曲だけでなく彼らのもつ過剰装飾的な世界も堪能できて満足。10月発売の新曲も披露してくれましたが、すごくよかったです。初めて聴いてもすぐ合唱できるようなパーティーソングでした。楽しみ!
そして最後はやっぱり「Helena」でシメ。この曲本当に好きだなぁ!
予想以上によかったです、マイケミ。キッズ向けみたいなイメージがあったのですが、十分に実力派バンドでしたよ!唯一フランキーとジェラルドがライブ中イチャイチャしてなかったのが残念だったけど、帰るときはしっかりイチャイチャしてるところを目撃いたしました。あ・い・つ・ら…!
■MUSE www.muse.mu
ミューズが始まる前にはすでに周囲がリンキンファン(怖い)ばっかりで、「ミューズ誰それ?早くリンキン出せよ!」っていう雰囲気で悲しかったです…。やっぱりミューズさんは屋内ステージ向きかと…。
それでも颯爽と登場するギターの魔法使い、マシューベラミー、意外と普通の格好。大阪じゃ上下赤だったらしいのに。もっと変な服が見たかったな〜(例1・例2)。しかし相変わらず細くてかわゆい。髪に天使の輪みたいなメッシュが入ってるのも似合ってる。
最初はMap Of The Problematique。ニューアルバムの曲はどれもライブだと想像以上に格好よかったです。それでも途中で文句言いはじめる周囲のリンキンファン…。しかし、しかし、ミューズはすごかった。途中、突然ギターを放り出して白いアップライトピアノに座ったマシューはダダダダダダダとド迫力の鍵盤早弾き。それは明らかに一朝一夕で身につけたものではなく、年月に裏付けされた、小学校のときから習わされている感たっぷりのピアノなのですが、それがものすごい激情ハードロックになっているわけで。
周囲みんな呆気にとられて「なに…これ…?」という感じに、それまでうるさかったリンキンファンが一気に黙ってました…。音楽で黙らせるだなんて、マンガみたいだよ…。空間が一瞬にしてミューズ色に変わった瞬間でした。それからまたギターを抱えて雷に打たれたように妙な動きで飛び跳ねまくるマシュー。うぉぉ。New Born、Stockholm Syndrome、Plug In Babyあたりのたたみかけるような流れは本当にすごかったです。そのとき雷雨もここだけ近づかなかったらしい(本当)。いやー、神だわ、ミューズ。。。
MCは特になく、他のメンバーが準備してる間にドラムのドム(手持ち無沙汰らしい)が「アリガト、ト〜キョ〜」とかニコニコしながらてきとうに言ってたのですが、それがまた曲調に全然あっていないところがmoeでした…。
今度はリンキンファンのいないところで単独公演を見たいものです。。。
■LINKIN PARK
私的メインは終わったので、アリーナはさっさと引き上げ、スタジオでゆったりビール飲みながら観戦。リンキンさんはなぜかモスラの曲で登場。モスラ〜やっ、モスラ〜って懐かしいなオイ…。
リンキンは2曲くらいしか知らないですけど、ヴォーカルのチェスターさん(元不動産営業)が目が悪くて黒ぶちメガネなとこは好きでした(伊達ではなく本当に目が悪いというのがいいと思うのよ)。でも最近視力改善手術をしたようで、メガネじゃなくて残念。
私は知ってる2曲はすぐ最初にやってしまったし、スタンド席だと音もよくないし、同行友人はもう半分寝ているし、私も疲れてぼーっとしながら見ていました。でもハッと気づいたらチェスターさん(元不動産営業)が脱いでいて貧相な身体を晒していました。だからなんだということはないですけど。
まあそんなグダグダな態度で見ていましたけど、疲れた一日の終わりに、涼しい海風に吹かれてライブを見ながらビール飲むという優雅な時間が過ごせて楽しかったです。最後の花火ではなんだかしんみり。でも7年前(?)のサマソニのグリーンデイのときは、メンバーがまだステージにいるときに花火があがって、もっとロマンチックだったな、と思い出したり。
帰宅してから、そのままうちに泊まりにきた友人とミューズ祭しました。マシュー12歳のピアノの発表会の映像で興奮したり。ああ、マシューかっこいい!(まあ、そのあとまもなく私によって強制的にストーンズ祭に変更されましたけど。)