TOHGA嬢の生活



乙女の指先

2005年05月05日(木)

 連休中なので病院が外来を受け付けてくれない。

 数日巻きっぱなしの包帯が気持ち悪かったので、巻き直すことにする。

 包帯を解き、ガーゼを外す。

 赤黒く変色した自分の指先を見て眩暈を起こす。

 スプラッターは苦手なのだ。

 ガーゼを取り替えて、包帯を巻き直す。

 思ったよりうまく出来て満足したのも束の間。

 今まで着けていたガーゼから異臭がする事に気が付く。

 足の臭いと同じだった。

 傷口見た時よりも凹んだ。


気の迷い

2005年05月03日(火)

 指を切って、強制的に休暇をもらう。

 眠ってばかりいた。

 何かしなきゃと思いつつ、何もする気になれない。

 寝ながら携帯のメールを読み返す。

 保存されている受信メール200件分、全部読んだ。

 200件の最後のほうには、保護されたメールが化石みたいに積もっていた。

 たまたま、去年の同じ月日のメールが保護されている。

 去年って何してたっけ?

 開けば、私が書いた「さよならメール」の返信だった。

 ああ、そうか。

 別れて一年経ったのか。

 なんとなく、久しぶりにメールしてみようと思う。

 何を書こう?

 プラスでもマイナスでもない言葉が良かった。

タイトル そういえば

本文   別れてからちょうど一年経ったね〜。


 うん、限りなくゼロに近い。

 満足して私は送信する。

 しばらくして帰ってきた返信文は、まるでエコーのような内容だった。

 なんか、空しい。

「つまんねー奴」

 声に出して言ってみる。

 あいつがつまんねー奴なのなら、私はただの天邪鬼だ。

 馬鹿馬鹿しくなってまた寝た。

 次の日、つまんねー奴からつまんない近況報告が届いた。

 天邪鬼は無視した。

 < あの時、ああしていれば…  …見る?  この時は知る術もなかった… >


TOHGA [はい、もしもし?] ここで逢ったが
人目!!