TOHGA嬢の生活



距離

2005年04月01日(金)


「ほら、こんなに冷たい」
そう言って、彼の指先が私の手の甲に触れた
私が指先を包んで温めたいと思いついた
その時には既に
彼の指先は私から離れていた

それが 私と彼の距離だった


「握手する?」
彼が手を汚した時、彼はふざけてこう言った
私は手が汚れても構わないと思ったが
握手なんて数えるほどしかした事が無くて
どうすればいいのか分からなくなってしまった

それが 私と彼の距離だった


告白はしなかった

自分が愛される自信がなかったから

でも もし告白していたら

彼もこう言っただろう

「僕には愛される価値なんてないよ」

でも私は彼が好きだったし

だけど距離を狭めて尚、そのまま想い続ける自信が無かったのも事実で。

近くて遠いあの距離が

私と彼の距離だった

ほほほ エイプリルフルだから大嘘こいちった★


手を伸ばせば 届く

2005年03月31日(木)

 身動き取れないほど傍に在るのは

 イキグルシイカラキライ

 手を伸ばせば 届く

 気が向いた時には少しだけ近づける

 それがすごく幸福だった

 でも油断してるとある時ふっと

 それが無くなっている事に気づかされる

 いつ無くなったのかすら分からない

 何処に行ってしまったのか見当もつかない

 自分勝手な我が侭の代償

 自由を望んだ私は苦い薬の様に孤独を呑み込んだ

 < あの時、ああしていれば…  …見る?  この時は知る術もなかった… >


TOHGA [はい、もしもし?] ここで逢ったが
人目!!