TOHGA嬢の生活




2003年12月30日(火)

 昼の3時か4時頃から読書を始めた。

 傍には猫が2匹もいる。

 最高の環境だ。

 借り物の推理小説1冊半と、実家に置いておいた懐かしの児童書2冊。

 途中、少しうたた寝もした。

 気がつくと、日付が変わっていた。

 母に言う。

「夕飯の時とか、呼んでくれなかったの?」

「だってお父さんが、部屋にアンタがいなかったって言ってたし。もしかして、ロフトの方にいた?」

「・・・いた」

「やっぱりねぇ、変だと思ったのよ。アンタ出かけるって言って無かったし。今まで何してたの?」

「時間を忘れて本を読んでた」

「そう、幸せだったでしょ」

「・・・!?」

 母のその一言で思い出す。

 自分が『1人で本を読んでいる時を1番の至福の時とする女の子』であった事を。

 最近、卒論やらバイトやら付き合いやらでめっきり本から遠ざかっていて忘れていたけれど。。。

 『それ』は今でもそうだろうか?

 しばし自分の奥底に潜って考えてみる。

 見つけた答えは、イエスだった。


同窓会に行く私達と、海に行った友人達

2003年12月27日(土)

 同窓会。

 参加者はクラスの約8割。

 変わった人もいれば、全く変わらない人もいる。

 私は他クラスに友人が多かったので、クラス単位の同窓会では、予想通り所在無い状況だった。

 同じクラスでは、鶴ちゃん、アキコ、ヨッシーと言う3人とよくツルんでいたのだが、その内2人が不参加だった。

「アキコちゃんにヨッシー、なんで来ないんだろうねぇ?」

 鶴ちゃんがおっとりとした口調で言う。

「どうせ『海』でしょ?」

 と、私。

 『海』とは有明の海の事だ。ここら辺でピンと来なければ、理解する必要はない。

「え、そうなの?」

「いや、本人から聞いたワケじゃないけど。可能性的に一番高いでしょ」

「うーん、そっかぁ」

 優しい鶴ちゃんは少し寂しそうだった。

 攻撃的な私は少し腹を立てていた。

 友情を蔑ろにされたようで、なんだか裏切られた気分だった。

 後日、本人のウェブ日記と友人達の目撃証言から、2人とも『海』にいた事が判明した。

 まぁしかし。クラスでは少数派のグループだった私達だから、この同窓会にに魅力を感じられなくても仕方が無い気もしてきた。

「そういや、トーガちゃんは『海』とかに行ってないの?」

「ああ、飽きた

 彼女は、面白いように納得してくれた。

 相互理解の嬉しさよ。



 女子は総じて、グループを作る。

 私達グループと比較的仲が良かったヒロミさん達のグループと、久し振りの会話を楽しんだ。二次会もそのメンツで行った。

 私が強気な発言やキツイ言い方をする度に、彼女らは苦笑いしてこう言う。

「変わってないね」

 それでもあの時よりは、丸くなったと思うんだけどね?

 < あの時、ああしていれば…  …見る?  この時は知る術もなかった… >


TOHGA [はい、もしもし?] ここで逢ったが
人目!!