TOHGA嬢の生活



クレジットカード

2002年10月30日(水)

 ADSLに加入したいのだが、クレジットカードが無いと登録が出来ないらしい。

 私は目に見える形でお金を使わないと、どうも不安になってしまう。

 小心者で心配性なので、「明細書をみたらとんでもない金額が……!!!」 と云うシチュエーションをついつい想像してしまうのだ。

 しかも優柔不断なので、色々な種類のあるクレジットカードの中から、一体どれを選べば良いのかも、なかなか決められない。

 いつになったら我が家は常時接続になるのか。。。

 先はまだまだ長そうである。


死に場所を求めて

2002年10月29日(火)

 数日前から、ベランダのローズマリーの鉢に、枯れ木色の蟷螂が住み着いている。

 最初は本物の枯れ枝だと思ったので、手を近づけた途端に動き出したそれに、かなり驚かされた。

 次の日になっても同じ場所にいるので、葉を傷つけられたり卵を産み付けられたりするんじゃないかと、内心やきもきしていた。

 三日目になってもまだそこにいたので、なんだか気味が悪くなった。
 恐る恐る、いらない割り箸などで突っついてはみたが、此処を去る気はないらしく、煩そうに身じろぎするだけだった。


 はやく何処かにいってくれないかな?

 いっそのこと、箸で摘み上げて外へ放り出してしまおうか?


 そんな事を思いながら割り箸を再度蟷螂に近づける。

 そこでふと、手が止まった。


 もしもこいつを放り出すとして、その後、この蟷螂はどうなるのだろう?


 よくよく見なくても、明らかにこの蟷螂は老人であり、気温はどんどん寒く、寒くなってきている。
 加えて、ベランダの外にあるのは広大な(蟷螂にとって)コンクリートの駐車場である。

 ……なんとなく、放り出すことに罪悪感なんかを感じてみる。

 駐車場でペチャンコに潰れた蟷螂なんて見つけてしまった日には、きっと厭な想いをするに違いない。

 蟷螂だって、そんな死に方は厭だろう。


 ……あ、そうか。

 だから此処にいるのか。


 ローズマリーは香草なので、葉に少し触れただけでも指先に清々しい香りが移る。(香りがかなり強いので、臭いと謂う人もいるが…)

 しかも花言葉は確か「記憶」だったはずだ。(香りが本当に強いので、長い間香りが持続する為、そうなったとか、ならないとか…)

 どうせ死ぬなら、良い香りのする場所で。

 蟷螂に嗅覚があるのか、そもそも本当にそんな事考えてたかどうか、は定かでは無いのだが。


 すっかり蟷螂の美学に共感してしまった私は、この蟷螂を放っておく事にした。

 生きてるかどうかを探る為に、割り箸で突っつくのも止めた。


 そんな訳で、家のベランダには死にかけの蟷螂がローズマリーの鉢に住んでいる。
 多分死ぬまで、其処にいるだろう。

 < あの時、ああしていれば…  …見る?  この時は知る術もなかった… >


TOHGA [はい、もしもし?] ここで逢ったが
人目!!