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2002年10月05日(土)
今日の起床時間は8時40分。 アタシにとっては早起きな時間帯ではあるのだが、いかんせん、今日はサークルの学外発表会。 故に、8時40分には池袋の豊島公会堂に存在していなければならなかった訳で。。。
明らかに遅刻です
緊張感ないなぁ…。
仕方が無いので目覚めのシャワーも弁当作りも諦めて、ひたすら迅速に必要最低限の身支度をし、アパートを飛び出してみる。
その甲斐あってか、九時半には某所に到着し、事無きを得た(本当か?)
アタシの仕事は、演者の舞台メイク補助とメイク道具の管理なので、遅刻してもなお、時間に空白があった。 道具係が舞台セッティングの準備に蜜蜂の如く動き回り、演者がフィナーレの最終打ち合わせに借り出されているのを尻目に、アタシはこっそり外へ出て、コンビニで朝昼の弁当を購入した。
(一応、ある男性演者の一人が当日直前に髪を灰色に近い茶色にブリーチし、その癖眉毛は真っ黒なまま、という何ともアンバランスな髪型にして来てくれたので、その対処策の為の眉用マスカラを一緒に購入する、という仕事もこなした、と言い訳をしてみよう)
一時にリハーサルが行われる為、十一時から急いで演者達のメイクをする。
メイク補助、といっても男性演者の殆どが化粧などした事のない奴等だ。
演劇部出身者と、化粧の上手い助手がいる演者以外はアタシがメイクをしなければならない。
ちなみに、
普段アタシはノーメイク派である
こんな奴に化粧任せて大丈夫なのか?
不安で堪らない(おいおい)
取りあえずリハで様子を見、三人ほど化粧をやり直した。
まぁ、やれるだけの事はしたつもりである。後はビデオでみんなの顔が変に映っていなければ、大成功、と云うわけだ。
午後六時。本番前に、食事等で落ちてしまった化粧を再度直し、舞台へ赴く彼らを見送った。
本番中は暇なので、一瞬、客席に潜り込んでみんなの雄姿を観賞したくなったが、「何か」の時の為に控え室に残る事にした。
まぁしかし、漠然と心配していたようなハプニングは起こるはずもなく、あまりに暇だったので舞台袖の邪魔にならなさそうな処で後輩たちの演技を盗み見た。
去年は、アタシが演者の立場だった。
感慨深い、とも言えなくもないが、それほどでもない。
淡々と、着々と、流れるようにあっさりとプログラムは進み、本番は終わった。
フィナーレ終了と共に緞帳が下がり、閉じられた舞台の中では去年と同じような光景が繰り返された。
泣くひと、笑うひと、抱き合うひと。。。
アタシはそのどれにも属さないまま、その光景を傍観する。
それもまた、去年と同じ。
……ま、仕様が無いか。
軽く肩をすくめてみせた後、ファミリー(同じ種類の手品を演技した事のある部員をまとめた、俗称らしきモノ)の後輩に花束を渡した。
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