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2002年07月23日(火)
今日は集中講義の日で、「子ども論」と云う授業を受けてきた。
授業中、教材のひとつとして、「ゲゲゲの鬼太郎」のアニメを一本見せてもらった。
タイトルは確か『言霊(ことだま)使いの罠』
アタシが小学時代に見ていたシリーズより、古いモノの様だった。
<一刻堂>という憑き物祓いの男が出てくる話で、なんだか作家の京極夏彦を思い起こさせた。
そしてそれを見終わった後に、教授が一言。
「これはねぇ、作家の京極夏彦が脚本を書いたんだよ」
………まんまじゃん。
しかし、流石 京極プロデュースというかなんというか。
30分弱のストーリーにしては、なかなかどうして、質が良い。
以下、軽くこの話の粗筋を書いてみよう。
<起> 一刻堂を訪ねる、ぬらりひょんとその手下 一刻堂は、妖怪と見るなり、一瞬にして手下の正体(真の姿?)を暴き、ただのおぼんに変えてしまう ぬらりひょんもお祓いされてしまいそうになるが、500年前の先祖との契約を一刻堂に持ちかける 契約ならば仕方ないと、案外あっさりぬらりひょんの依頼を受ける一刻堂
<承> 一刻堂が式神を使って騒ぎを起こし、鬼太郎をおびき寄せる 仲間も一網打尽にする為、ねずみ男を使う(このねずみ男の台詞が上手い) 全員、一刻堂の魔方陣につかまる 「言霊」の力で仲間が次々とカボチャや布、朽ちた壁に変えられていってしまう 鬼太郎も自分の名前が思い出せず、一刻堂に正体を暴かれそうになる
<転> 物陰で見ていたぬらりひょんが、うっかり鬼太郎の名前を言ってしまう 自分の名前を思い出した鬼太郎は仲間の名前を呼んで一刻堂の術を破る 元の姿に戻る仲間達
<結> 鬼太郎達は反撃しようとしたが、急に一刻堂が、やる気を無くす 一刻堂には始めから鬼太郎を祓う気は無く、「ぬらりひょんがお祓いの邪魔をした時点で契約は無効だ」と、決め付ける一刻堂 ぬらりひょんは文句を言うが、一刻堂に正体を暴かれそうになったので慌てて退散する
と、云う内容。
言霊だとか、話中で語られている妖怪論だとかが、いかにも京極らしい。
また、なんとなくアイデンティティを問う内容だったので、そういう題材が好きなアタシにとってはかなり楽しめる作品だった。
ちなみに一刻堂の声は、京極夏彦があてているらしい。 アタシは「名探偵コナン」の白鳥警部と同じ声の人だと思ったのが…。
実は京極の作品は「ウブメの夏」(漢字覚えてない)しか読んでいなかったのだが、これを機に、他の話も読んでみようと思うに至った。
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