TOHGA嬢の生活



アタシの為に (ヴァレンタイン当日に於ける、娘達の思惑)

2002年02月14日(木)

 ヴァレンタイン当日
 今日のイメージカラーはピンクと茶色

 チョコって美味しいけど、何故ヴァレンタインの贈り物の定番がチョコになってしまったのだろう? 意味もなく、些末な疑問が浮かんできた。

 アタシのアパートで一晩を過ごした妹君は、ドキドキ・ソワソワと落ち着かないご様子で、どうやら眠れなかったらしい。まぁ、目の下クマクマな状態でお目当ての何某氏のモトへ行こうが行くまいが、アタシには関係無い事ではあるのだけど。
頼むから朝の五時過ぎるまで延々と、眠ってるアタシに話しかけてくれるのはよしてくれ。

 妹の緊張に付き合って、結局アタシも寝不足になってしまった。朝五時に寝て、昼の十二時に起床。。。妹と一緒に「いいとも」を見ながら朝食を口へ運ぶ。

 昨夜の会話の内容が、頭の中に残っていた。

「彼氏と別れる事を確信する決定打は、『この人とは結婚できない』と感じた時」

 と、妹は熱く語っていた。聞き手のアタシは、何か厭な気分を味わった。まるで、三十路の女と話しているような錯覚を覚えてしまう。

 何故そんなに、結婚に執着するのだろう?

「結婚出来なければ、付き合っていても意味がない」

 束縛的な見解。なんだか息苦しい。

 自分に、社会に出て経済的自立を続けて行ける程の力が無い事は、なんとなく感じている。だからいつかは、夫に寄生しなければならないだろうと云う事も予測している。言葉のアヤはともかく、これに関するアタシと妹の意識はさほどの違いは無いだろう。

 しかし…

 アタシは妹の、焦げ茶色の結納金を眺めた。なんて純粋で、醜悪な下心。

 妹はシャワーを浴びてから、意気揚々と何某氏の元へと飛んでいった。

 アタシはもう一度寝直して、夕方を過ぎた頃からホワイトチョコレートを刻み始めた。

 メタリックブルーの包装紙に包まれた「ティラミス」と呼ばれるチョコレート菓子は、球形のホワイトチョコにココアがまぶされていた。それがとても美味しかったので、それを真似てホワイトチョコのトリュフを作ってココアをまぶした。

 コーティング用のチョコに、少量の水が誤って入ってしまってので、しばし迷った後、作り直した。

 洋酒は、以前購入したブランデーを使った。

 そして五、六時間後には25個のトリュフが完成した。

 その中で形の良さそうなのを6個選んで、箱詰めした。

 残りの19個は、自分の分だ。

 ……全部食べたら太るかしら?
 いくつかは、バイト先で仲の良い女の子達にあげる事にした。


アナタの為に (ヴァレンタイン前日に於ける、娘達の顛末)

2002年02月13日(水)

 今日は妹とその友人の二人がアタシのアパートにやって来て、チョコレートのお菓子を作っていった。そんな季節なんだなぁと、思いつつ。傍で彼女らの様子を見守っていたら、物凄い不安に襲われた。

 こいつらは本当に、家政科の学生なのか?

 彼女達はガトー・オ・ショコラを作っていたのだが、レシピを見落としていたらしく第三工程で入れるハズの練ったバターを入れ忘れていた。それに気付いたのは既に第六工程を過ぎた後…。ちなみにバターは常温にすら戻っていない、しかもコレは後で気付いたのだが、有塩バターだったらしい(お菓子作りには無塩バターが普通)更に、このバターを慌ててケーキの種に放り込もうとした我が妹君は、あろう事かバターを電子レンジで加熱し、どろどろの液体になるまで溶かしてしまった。

 アンタ、何やってんの!?

 アタシと妹の友人が絶叫する。対する妹はいたってお気楽に、少々の苦笑いこぼしながらも「まぁ、なんとかなるっしょ」といってのけた。

 なんとかなるとは到底思えない。

 だいたい身内ながら、妹の料理の独走性には本当に驚かされる。以前、焼肉にとろみをつけようとして片栗粉を入れるつもりで、間違えて粉砂糖をふりかけてしまった彼女、そしてそれを「水洗い」して砂糖を落とし、醤油で味付けし直して何も知らないアタシに全部食べさせたりとか…。奴の旦那になる人は苦労するに違いない。。。

 しかしそれよりなにより、当面はアノ物体を食べるハメになる何某氏の方が心配だ。

 その後の事は残念ながら、アタシがバイトに行ってしまった為に定かではないのだが、帰ってきた時には一応「それらしい物体」が完成していた。よくもまぁ、アノ状態からココまでもってきたモノだ、感心する。しかも試食用を恐る恐る食べさせてもらったら、不思議な事に大丈夫だった。別に不味くも無く、人並みに美味しい。

 しかし、あの大騒ぎの中から完成する様をみていたら、あまり食欲は生まれない。

 世の中の男性諸君、手作りの品にはご注意申し上げます。

 どんな風にそれが作られたかなんて、判ったもんじゃないんだから。

 < あの時、ああしていれば…  …見る?  この時は知る術もなかった… >


TOHGA [はい、もしもし?] ここで逢ったが
人目!!