TOHGA嬢の生活



あったかスープの会と、親友の誕生日 〜後編〜

2001年11月20日(火)

 11月19日は、我が親友、イケタニ氏の誕生日だった。

 授業が終わる六時過ぎに、イケタニ氏とハチ公前で待ち合わせ。アタシの片手には彼女への花束とプレゼントがある。なんとなく、恋人でも待っている様な雰囲気に機嫌を良くしてみるが、やはり外は寒い。

 そして、カラオケしに行く女二人組。

 誕生日なんだからもうちょっとお洒落にした方が良いのでは? とは思いつつ、結局いつものデートコースとあまり変わらなかった。
 取り敢えず、持ち歌を歌う二人。大体一時間が過ぎた頃、イケタニ氏が歌っている間にアタシが見るともなくパラパラと歌手名の「ク」の場所をめくっていると、「クラッシック」と云うのが目に入った。
 ニヤリ、と笑って番号を登録する。

 「交響曲第九 喜びの歌(独語ヴァージョン)」

 このタイトルが出た時のイケタニ氏の反応はアタシの満足に足るものだった。

 アタシは4〜14才の十年間、地元で有名な合唱団に参加していたのでコレ系はお手のモノだ。カラオケで歌うのはさすがに初めてだったが、凄く歌い易かった。調子に乗って「もろびとこぞりて」と「ハレルヤコーラス」も登録。
 高校の時にハレルヤコーラスを習っていたので、イケタニ氏も一緒に歌う。
 イケタニ氏はアルトパート。アタシはソプラノ・メゾ・アルトの覚えてる限りを歌った。ソプラノは裏声に近い音域も使うので、ちょっと辛いけど爽快な気分。
 どうでも良いけど、なんでこんなクリスマス系ばかり歌っているんだろう? 少し疑問に思いながら、取り敢えず熱唱。

 その後、食事に行ってイケタニ氏にプレゼントを開けてもらう。

 プレゼントの犬のヌイグルミを見て、
「こいつは芸術化肌だね。こいつの名前はアーネストだ」
と、云うイケタニ氏。どうやらアーティストをもじったらしい。

 そんなこんなで遊んだ後、それでもまだ遊び足りなかったのか、結局イケタニ氏の家へ泊まる事になった。そして次の日の朝御飯を近所のコンビニで調達している時に、アタシ達は重要なミスに気がついた。

 誕生日なのに、ケーキを食べていない!!

 慌ててコンビニをみっつ巡ったが、ショートケーキは何処にも置いてなくて、クリスマスケーキの予約カードだけが店内にあった・・・
 仕方がないので、ゼリーを買って諦めた。

 なにはともあれ、HAPPY BIRTHDAY 

 二十歳、おめでとう。。。


あったかスープの会と、親友の誕生日 〜前編〜

2001年11月19日(月)

 始まりは、二週間前。。。

 その日、受講している講義がもっとも重なっている みあーん(仮名)と廊下を歩いていたら、とある張り紙がアタシの目にとまった。

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「あったかスープの会♪」

 日時 11月19日 十一時頃から
 場所 め○み荘(学内にある日本家屋調の建物の事)

 みんなでスープを作って食べる、親睦会に参加しませんか?
 参加希望者は、生徒相談室まで。

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 アタシは、好奇心旺盛かつ金欠気味な大学生である。

 生徒相談室主催のこの会に、一体どんな奴らが参加するのか?

 それに、これに参加すれば一回分の食費が浮くではないか!(参加費等は全て、主催者持ちであった)

 これは、行くしかないだろう!
 同様に乗り気なみあーん(仮名)と共に生徒相談室へと足を踏みいれて行く。ちなみに二人とも生徒相談室を訪れるのは、初めての事だった。。。


 そして、待望の当日。

 二限に授業があるみあーんは途中参加なので、友人のサチコを「タダ飯」の甘い言葉で誘ってめぐみ荘へと向かう。

 そこで待っていたのは、カウンセラーの先生2人と見知らぬ生徒が1人だけ。どうやらその他の生徒は全て、途中参加組らしい・・・。
 サチコを誘って、良かった。これではあまりに淋しすぎる。

 しかし、ある意味この人数で良かったのかもしれないと、後に実感する。

 何故なら、ほとんど初見に近い人と共に料理をするのだ。野菜を切って煮るだけの料理だとしても、それぞれのやり方があったりするのだ。「船頭多くして船山に登る」とはよく云ったモノで、みんなでああでもない、こうでもないと云いながら調理してゆく。とりあえず、失敗するような事態には陥らなかったが、やはり例え煮崩れるとは云っても、根物は水から煮るべきだと思う今日この頃。
 色々と小さな事件はあったが、結構楽しかった。

 そして、丁度スープが出来上がる頃にやってくるみあーんと、その他大勢。
 アタシ達や先生もいれて、二十名程度が集って黙々と食事会が始まった。

 天気が良かったので、日当たりの良い縁側にそれぞれ好き勝手に散らばってしまったのであんまり親睦会と云う感じはしなかった。でも、その分堅苦しさがなくて、非常に良い。
 スープもなかなか美味にしあがって御満悦の時に、アタシとみあーん、サチコは、ちょっとした恐怖体験を味わう事になってしまった。

 アタシ達は、縁側にあった小さな卓に固まって食事していたのだが、その卓に、もう1人「ナカオ(仮名)」のネームプレートを付けた(一応親睦会なので、みんなこれを付けていた)女性が相席していた。その彼女が、何やらボソボソと呟いているのだ。
 独り言、なのだろうか? それにしてはやけに文章が長い。絶対何か、「語って」いる。しかし、すぐ傍にいるアタシ達にすら聞き取れない程の小声なのだ。
 そして・・・

ナカオ(仮名)氏「○×△◇▽。ぶふっ ぶふふふふふふふふ」

 ………!!!

 この瞬間、アタシの一部がパニックでショートした。

 ヤバイ、ヤバイ、ヤバイ!!

 意味もなく身の危険を感じるアタシ。 
 話かけてはイケナイ。あの手の人種に気に入られたら厄介だ(過去に経験済み)

 取り敢えず動揺を隠す為、いつも以上に雄弁を振るってみる。
 すると、なんとどうやらアタシ達の会話に参加し始めたらしいナカオ(仮名)氏。明らかに、アタシの世間話に反応している。しかもその合間にも、器用に独り言トークも続けている。

 必死に彼女の事は気にせずにその場はやり過ごした。
 後に、みあーんとサチコがこう云った。

「あの時TOHGAちゃん、怯えてたでしょ」

 だってホントに怖かったんだもの。


 さて。話は変わって、実は今日は親友のイケタニ氏の誕生日だった。
 しかし、ちょっとこのス−プの会で喋りすぎてしまったようだ。
 やむなくこれを前編とし…

 後編へ続く!

 < あの時、ああしていれば…  …見る?  この時は知る術もなかった… >


TOHGA [はい、もしもし?] ここで逢ったが
人目!!