金色の夢を、ずっと見てる

2006年01月11日(水) 「赤ちゃんは?」という言葉の威力。

突然ですが。




高校からの友達でキリネという子がいます。同じTM好きで気が合って仲良くなって、大学は違いましたが一緒にライブに行ったりしてずっと仲良くしてました。でも、数年前に彼女のちょっとした一言で私の心の中にわだかまりが出来てしまい、それ以来ちょっと疎遠になってる子です。

キリネは4年ぐらい前に結婚して、3回の流産と不妊治療の末無事妊娠、今は1歳半になる男の子のママです。

そのキリネからの年賀状にこんな一文が。
『夏ぐらいにはもう1人家族が増える予定です。今はつわりと戦いながら、なんとか頑張って注射で育ててます』
おや、2人目ですか。長男を産んだ後、まだ治療を続けてるとは知らなかったのでちょっと驚きました。でもまぁ無事妊娠できたんなら良かったじゃないか。

・・・・・・と思いつつ、引っかかったのはその後に小さく書かれてた一言。

『どう?同級生(笑)』


・・・・・・・・・・・・・・・・・深い意味はない・・・と言うか、キリネはそれ程深い考えがあって書いたわけじゃない。それは判ってます。でもね?



キリネにはまだ言ってなかったけど、私も妊娠してますよ。幸い、今のところ順調です。でも、妊娠してすぐの頃は大変だったわけですよ。一度は
「胎児が見えない。育ってないのかも」
なんて言われましたし、(年末の日記には書きませんでしたが)その時実は
「もしかしたら、胞状奇胎とか子宮外妊娠とかの異常妊娠を起こしてる可能性もあります。その時はちょっと大変な事になりますから」
とも言われてたんです。無事胎児が確認できてからも、原因不明の出血が続いて『切迫流産』の診断を下され自宅療養を余儀なくされ、つわりもひどかった。


もし、ですよ。


縁起でもない話だけど、もし、その時流産してしまってたら。



このキリネの一言はとんでもなく辛い一言だったはずです。



悪気はないとわかっていても、正直
「随分不躾な事を書くんだなぁ」
と思いました。

これを、別の友達が書いてたらまた印象は違ったと思います。結婚したと言ったらかなりの確率で
「じゃぁ次は赤ちゃんだね」
とか
「早くできるといいね」
なんて事を、世間話のような軽さで言われるものですから。

でも私は、そういう事って本当はそんなに軽々しく言っていい事じゃないと思うんです。


この日記にも時々出てきますが、私にはカツミという親友がいます。彼女はもう結婚して・・・・6年、7年目になるのかな?でも子供はまだです。結婚も出産も早くしたいと昔から言っていた彼女ですが、結婚前から非常に妊娠が難しい体である事がわかっていました。個人でできる治療はすでにやってましたし、結婚してからは旦那であるキュウさんと2人で頑張っています。もちろん、キュウさんはその事を承知で結婚しましたから、キュウさんの実家や親戚から何か言われても徹底的にカツミの味方になってくれてます。


カツミの大変さを見ていて、私は
「赤ちゃんは?」
と人に気軽に言えなくなりました。ただ単に本人がまだ望んでなくて、まだ妊娠してないのだったらいいんです。でも、もしかしたら本人はすごく望んでて、でもできなくて辛い思いをしてるのかもしれない。不妊治療だって頑張ってるのかもしれない。もっと悪ければ、妊娠できても流産しちゃった事があったりするかもしれない。そう思ったら、相手にひどく辛い思いをさせてしまうかもしれないそんな質問を、軽々しく、まるで天気の話でもするように口にしちゃいけないと思ったんです。


考え過ぎだという人もいるかもしれません。でも実際に、カツミはそれで辛かった。できにくい体なんです、なんて自分から言いたくはありませんから、カツミだって最初の頃は義両親や先方の親戚には黙ってました。でも、キュウさんは本家の長男で。義両親や、盆正月に集まる親戚に無造作に
「赤ちゃんはまだなの?」
と言われる事が辛くて辛くて、ついに彼女は体を壊し、精神までも壊れかけました。見かねたキュウさんが彼女の代わりに周囲に話し、
「今後一切、自分達にその話題は振らないでください。カツミは充分頑張ってるし、誰よりも自分達が一番、子供を望んでるんです。これ以上カツミを追い詰めないで下さい」
と宣言した事で、カツミは本当に救われたんです。


そして、カツミとキリネは友達です。元々接点がなかった2人が私をはさんで知り合い、偶然にも不妊治療という共通項でもって交流を深めました。どんな治療をしたとか、今回はうまくいくかもとか、やっぱりダメだったとか、一時期は私なんかよりよっぽど2人の方が密に連絡を取ってたぐらい。


そういう辛さを知ってるはずのキリネが、なんでこんなに無造作に
『どう?同級生(笑)』
なんて書いちゃうのかなぁ、と思ったんです。言わないだけで、私も同じ辛さを味わってるかもしれないとか、そういう可能性は少しも考えなかったんだろうか。まったくの健康体で、何の苦労もなく当たり前のように妊娠して出産した友達ならともかく、自分もそれですごく辛い経験をしたはずのキリネが、なんでハガキなんていう誰の目にも触れる場所でそういう事を話題にできるのかなぁ、って。


お正月にカツミも含めて友達と集まった時、私はキリネの年賀状の件はカツミに言いませんでした。キリネ自身が知らせてるかどうかわからない事を私から言う必要はないと思ったので。


でも先日、別件でミヅキとメールのやり取りをしてた時に、ミヅキが送ってきました。
『そういえば、キリネちゃんの妊娠の話し、聞いた?おめでたいね。でもキリネちゃん、カツミにも知らせたみたいで。正直、私としては“余計な事言ってくれたな”って感じだったよ。カツミがかなりショック受けててさ』

・・・・・・・・知らせてたのか。

『うん、私にも年賀状に書いてあった。だから私の妊娠も一応知らせたけど・・・・カツミにも言ってたのか。キリネとしては“隠すのも白々しいかな”って思った結果なんだろうけど、そうしょっちゅう会うような感じでもないんだから律儀に知らせてくれなくてもよかったのにね』

『私もそう思った。辛さを知ってるからこそ、もっとよく考えて欲しかったよ。そういうつもりはないんだろうけど、第三者として見てると“ただの自慢?”とまで思えちゃって』





今、キリネとカツミがちょっと疎遠になってるのは、やはりキリネが先に妊娠・出産した事が原因です。でもそれはカツミが心が狭くてそれを受け入れられなかったわけではないんです。むしろカツミは、キリネの成功を心から喜ぼうとしてました。

でもやっぱり、自分より後に治療を始めたはずのキリネが先に妊娠した事は辛かった。しかもそれに追い討ちをかけるように、キリネは検診の度に胎児の様子を知らせたり、産まれてからも他の用事のついでに意味もなく子供の写メールを送ったりして、それがカツミを疲れさせてしまったのです。

多分キリネにしてみれば、
「妊娠した事で変に遠慮したり、わざとらしくその話題に触れないのも却って傷つけるだろう」
と思っての事だったんだと思います。でも、不運な事に、それが完全に裏目に出てしまったのです。カツミは
「悪気がないのはわかってるんだけど、なんかやっぱり自慢されてるような気分になって辛い」
と言って、自分からキリネに連絡するのを控えるようになりました。

カツミは今県外に住んでるので、キリネと会う機会はほとんどないはずです。私達だって年に2〜3回しか会えないのに。最近のあの2人がどれぐらいの頻度で連絡を取ってるのかは判りませんが、正直、わざわざ言わなくても良かったんじゃないかな〜と思わずにはいられません。


じゃぁ自分はどうなんだ?と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが・・・・


私の妊娠は、比較的早い段階でカツミにも知らせました。まだ出血が止まらなくて自宅療養してた頃、ミヅキから
「今度遊びに行っていい?」
という連絡が来ました。でも元気なフリをして会える状態ではなかったので、正直に
「実は妊娠したんだけど、切迫流産の状態で自宅療養中なの」
と話しました。

そしてその時に、ミヅキに話すのならカツミとマキにも一緒に話そうと思い、メールをしたのです。カツミの返事は
『おめでとう!!早く出血が止まって、無事に赤ちゃんが育ってくれるといいね。北九州から祈ってるよ!』
というものでした。それは中学時代からの、実に人生の半分以上に渡る付き合いという土台があったからこそ信じて話せたし、本当に喜んでくれたのだと思います。

そしてまた、(こういう言い方は良くないかもしれないけど)私とカツミでは状況が違うという事もあったでしょう。

結婚前から治療に励んでいたカツミと違って、私は婦人科系の病気になった事もなければ流産した事もありませんでした。カツミにしてみれば、
『咲良は健康体だから、いつ妊娠してもおかしくない』
という対象だったはずなのです。その私の妊娠と、同じように不妊治療に励んでいたキリネの妊娠とでは、カツミの受けた衝撃の度合いも違ったのだと思います。


私は、知らせた後も、自分から必要以上に妊娠に付いては話題にしないようにしています。カツミがメールや電話で
「赤ちゃんの調子はどう?」
と聞いてくれた時だけ、
「もう○週になったよ。こないだ検診行ったら胎児が▲▲cmになっててビックリした」
と話す。知りたがってくれた時だけ知らせればいいと思うのです。知りたがってくれるという事は、今のカツミなら聞いても心穏やかでいられるからこそなのだろうなと思うので。





以前読んだエッセイの中にそういう話がありました。女性の作家で、結婚してもうずいぶんになるんだけど子供はまだいない。でも妊娠は神様の領域だと思うので不妊治療とかはしたくない、という人です。

その方が飼ってる猫が、ちょっと前に妊娠して、でもダメになってしまったんだそうです。しかも子宮の中で胎児が死んでしまったので、胎児ともども子宮を摘出するという大手術をしました。

それからしばらく経った頃に来客があり、雑談をしている所にその猫が来ました。お客さまは
「かわいいですね」
とか言いながら猫を抱き上げ、その時に言われました。
「赤ちゃんはまだですか?」

それまで全然そんな話しはしてなかったし、猫を抱き上げながら言われたので、当然その作家さんは猫の話しだと思いました。そこで正直にこう答えます。
「あ、こないだ妊娠したんですけどねー。ダメになっちゃったんですよ〜」
お客さまはうろたえ、
「そ、そうですか・・・・でも1回出来たんならまた次も期待できますしね」
と言われたので、また作家さんは軽ーく答えます。
「いやーそれがですねぇ。なんか子宮の中で胎児が死んじゃって腐り出しちゃったんで、子宮ごと摘出したんです。だからもう子供はダメなんですって」

その会話の後、あきらかにお客さまは居心地が悪そうな感じになって、話も早々に逃げるように帰っていって・・・・はて、なんであの人あんなにオドオドしちゃったんだろう?と考えた作家さんは、しばらくしてから気付くわけです。

・・・・・もしかして、最初の『赤ちゃんはまだですか?』は私の事だったのかな?その後の一連のやりとりも、猫じゃなくて私の事だと思われたのかも。


・・・・・・・・・・・それは居心地悪くなるよなぁ。彼女にしてみたら、とんでもない事を聞いてしまったと思ったんだろうなぁ。


その章の結びで、その作家さんはこんな事を書いてました。
『世間話のように軽く口にされる事だけど、本当はそんなふうに話題にしてはいけないのではないだろうか。今回はたまたま猫の話しだったからよかったようなもので、もし実際に私が“妊娠したけど流産して、しかも子宮を摘出しなきゃいかなかった”なんて経験をしてたら、最初の“赤ちゃんはまだ?”という質問だけでひどく傷ついていただろう。

良く考えてみたら、とてもデリケートでプライベートな話題だよね』

私がそう考えるようになったのは、カツミの事だけじゃなくてこの人の影響も大きいです。



考え過ぎだと思う人もいるかもしれません。でも、よかったらほんの少しでもいいから、考えてみて欲しいのです。女性にとって、『赤ちゃんはまだ?』の一言が、恐ろしい威力を持ってその人を傷つけるかもしれないという事を。

口にする方は、大抵の場合そこまで深く考えずに言ってる事です。でも、だからこそ、言われた方はより深く傷ついてしまう事があるのです。


もちろん、そこまで考えてない女性もたくさんいると思います。
「赤ちゃんはまだ?」
と言われて、明るく
「まだなのー。早く欲しいんだ〜」
と笑って答えられる人もたくさんいます。

でも、たとえわずかでも、その言葉で辛い思いをする人がいるかもしれないという事を、心の隅っこに置いておいて欲しいのです。



2006年01月10日(火) 誕生日でした。

というわけで、さらっとタイトルが変わってます。

昨日1月9日、無事30代の幕開けを迎えました、咲良です。


と言っても、すんごい地味な誕生日でしたがね(苦笑)だって数日前からの風邪がまだまだ治ってなくて、のどは痛いし咳は出て辛いし外出できる状況でもないし、どうせいっちゅーねん!ていう状態ですよ。






しかも次郎君には忘れられてたし。





その前日の1月8日、次郎君は朝から出かけてました。所属する地元消防団の一員として出初式に参加してたのです。終わったらちょっと昼ご飯がてら飲んで、一旦帰ってきてから夕方から改めて新年会・・・というスケジュール。

夕方の出掛けに何気なく
「お帰りは何時ごろで?」
と聞いたら
「ん〜・・・まだわかんない。すごく早いかすごく遅いかのどっちか」
・・・・・二次会に行くメンバー次第って事ね。
「早ければ10時ぐらいには帰ってくるよ」
「遅かったら?」
「・・・・・・・・3時か4時、かな」
「それ、いつも通りじゃん(笑)」
というやり取りを経て送り出したのが夕方5時過ぎ。

1人だし、まだのども痛くてあんまり食べたいものも思い浮かばないから、簡単なものでいいや〜と冷凍のうどんを茹でて冷凍食品のから揚げをチン。テレビ見ながらのんびり食べて、見るものなくなったのでちょっとネットして・・・・ふと気付いたらもう2時回ってるじゃないですか。

2次会以降のメンバーも楽しかったらしいな。


っつーかさー、もう日付変わってるから私一応誕生日なのに。しかも妊婦だし風邪も引いてるのに。心配してちょっと早めに帰ってやろうとかそういう発想は・・・・・・・・・・・ないんだろうなぁ。まぁ確かにプレゼントは『妊婦でも履けるかかとの低いおしゃれな靴』を買ってもらう事になってて、それは後日一緒に買いに行こうね、と話はまとまってるんですけどね。


もういいや、とベッドに入ったのが確か午前3時頃。そしたら、しばらくして次郎君が帰ってきた気配。ある意味予告通りの帰宅時間だ(笑)


明けて9日、朝から次郎君が出て行く気配がしました。あ、そういえばこの人、今日も仕事だって言ってたっけ。
「行ってくるね」
と声を掛けられたので半分寝たまま
「いってらっしゃい」
とチュウだけして私は二度寝。ちゃんと起きたら10時半。

また1人で朝昼ご飯食べて、テレビ見てたら・・・・・あれ、2時ぐらいには次郎君帰宅。仕事が早く終わったらしいです。
「もうちょっと寝る」
とコタツにもぐりこんだのでそのまま寝せてたんですが、なんか無性に腹が立ってきました。




・・・・・・・・・・・・・・コイツ、忘れてないか?




のんきにいびきまでかいて寝てる次郎君を見てたらなんか妙に悲しくなってきちゃって。だって誕生日なのに。前日に午前さまで、朝もちゃんと顔合わせてないのに、何のんきにぐーぐー寝てるのよ。そう思ったらなんか悔しくて涙が出てきてしまって、こそっと部屋を抜け出して洗面所で1人号泣。



泣いてるうちにどんどん考えはいろんな方向に広がって行きました。




結婚したらもう私の事なんかどうでもよくなっちゃったのかな。だから誕生日も忘れちゃったのかな。風邪もひいてるのに。妊娠だってしてるのに。全然心配してくれる感じじゃないし。私なんて、最近お腹も少し膨らんできたし、これから自分の体がどんどん見た事もない状態に変わっていって、男の人が経験したら死ぬって言うぐらい痛いらしい陣痛を乗り越えて子供産まなきゃいけないのに、出産に立ち会うのはイヤだとか言うし。仕事次第ではその時病院に来れないかもしれないとか言うし。次郎君が子供欲しい欲しいって言うから私も覚悟を決めたのに、結局大変なのは私だけじゃん。仕事だって、産休や育休を取るために、私近々異動させられるかもしれないんだよ?今まで私なりに頑張ってきたものとか全部無視して、そりゃ表向きは「業務量が少ない方が精神的にもラクだろうから」っていう理由でも、実際は『年度末の忙しい時期にまた急に長期休まれたら困るから』って、パートさんでもこなせるような仕事にまわされちゃうんだよ?休暇中の収入だってなくなるし、産んでからも今と同じ条件で働けるかどうかわからないのに、でも私は子供を産むためにそれだけの事を無条件に飲むしかないんだよ?自分にとって不利になる事がいっぱいあるのに、それでも私は頑張ってこの子を産むのに、次郎君はまだ実感がないとか言うし。出産に立ち会うのは怖いからイヤだとか言うし。怖いのなんか私だって一緒だよ。っつーか私の方がより怖いに決まってんじゃん。不安だから一緒にいて欲しいのに、お前の方が怖いとか言うな。あ、次郎君が起きた気配がする。あ、咳き込んでる。大丈夫かな。でも私だってきつい。ダメだ、次郎君だってきついのに、自分ばっかり心配して欲しいなんて言ってちゃダメだ。でもきついよぅ。もっと気にかけて欲しいんだもん。



そんな事をぐるぐる考えていたら益々涙が止まらなくなって、居間に聞こえないように声を殺してしゃがみこんで泣く。涙が止まらないのも困ったし、気付かれないようにしてるのに気付かれない事が悔しくてまた泣けてくるし。

しばらくそうやってたら、いい加減体が冷えてきた。いかん、妊婦に冷えは大敵だ。でもこんな泣き顔で次郎君がいる所に戻れない。でも寒い。

結局、水で顔を洗って気持ちを少しスッキリさせて、居間に戻ったら顔を合わせないようにしてコタツに潜り込む。
「大丈夫?」
と言われたけど返事をする気力も無くて横になったら、それっきり次郎君が何も言わないので“もうちょっと心配しろよ!”とさらに腹が立ってきて、むくっと起き上がってポコッとグーで殴ってやった。
「・・・・何?」
無言でもう1回ポコッ。
「頭を叩くなって、痛いんだから。・・・・・・どうしたの?」
「・・・・・・・・忘れてるでしょ」
「何を?」
「今日は何の日?」
「・・・・あ」

言いながら悔しくてまた涙が出てきた。ちくしょう、こいつ本当に忘れてたな?自分から催促して祝ってもらうなんてなんか悔しいじゃないのよ、ちょっと。

「ごめん、あ〜昨日の昼までは覚えてたのに!」
(無言でぼろぼろ泣く私)
「ごめん。本当にごめんなさい。本当は花ぐらい買ってこようと思ってたんだよ?」
(・・・・でも本当は今泣いてるのは、誕生日を忘れられてた事が悲しいだけじゃないんだよ?)
「ごめんなさい・・・・・本当にごめん」
(でも次郎君だって風邪ひいててきついのに。ほとんど寝てないまま今日も仕事に行って、疲れてるのは判ってるのになんで優しくできないんだろう)
「やっぱ昨日なんかお土産ぐらい買ってくれば良かったな。本当にごめん。元気だったら今から外食でも行くんだけどなぁ」

ひたすら謝ってくれるんだけど、私はもう自分でも何が悲しいのかわからなくなってて何も言えない。心の中にいろんな気持ちが渦巻いてて、一番言いたいのがどれなのかすらわからない。自分でもどうしたらいいのか判らなくて、さらに泣きそうになったその時。










・・・・・・・・・・・・信じられないタイミングで鳴る携帯電話。

出たらリナ。

リナが帰省中に友達で集まって新年会をやろうと企画してるんだけど、その話。とっさに我に返りなんとか普通に話したものの、切ったらまた涙が戻ってくるし。

そしたら、なんとまたそのタイミングで電話が。


今度は妹。
「MDに入れたいCDがあるんだけど、行ってもいい?」(←妹のコンポはMD部分が壊れてるらしい)
と言うのでいいよ、と返事。人が来るのにいつまでも泣いてるわけにはいかないな〜・・・・ととりあえず部屋を片付ける。


30分程してやってきた妹が、なんとケーキを買ってきてくれたので危うくまた泣きそうに。頑張って妹がいる間はケンカ(と言うか、私が一方的に泣いてただけなんだけど)も中断して、一緒にケーキを食べる。結局、妹が帰った頃には気持ちも多少落ち着いてきてたので、なしくずしに仲直りしてしまいました。

でも夕ご飯を作ってあげる気分にはならなかったので、作りませんでしたが。だって私はついさっきケーキを食べたばっかりで全然お腹空いてなかったし、キッチンに立つのもキツイぐらい体がだるかったのに、何が楽しくて自分の誕生日に人のご飯だけ作ってあげなきゃいけないのさ。そう思って
「作りたくない」
と主張したら、次郎君もまだ申し訳ない気分だったのか、素直に自分で用意してくれました。(チンするだけの冷凍ピラフとカップ麺だったのはこの際何も言うまい)







そんな感じで何だか地味っつーか、なんか最悪の誕生日だったな〜・・・・とか思いながら寝て、今朝起きたら次郎君の風邪が悪化してるし(苦笑)

幸い、今日は次郎君は仕事を休めるというので、
「ちゃんと病院行くんだよ。きつかったら電話してね?」
と言い残して出勤。昼休みに電話したらちょうど病院を出た所だったらしく、帰ったらすぐ寝るんだよ?と言って午後の仕事。夕方帰る前に電話したらちょっとはマシになったみたいで起きてました。

夕飯はうどんとかお粥とかがいいかなぁ。うどんは冷凍があるし、お粥がいいって言われたらまずご飯炊かなきゃね。あ、年末に鍋した時の多少具が残った出し汁を冷凍してたんだっけ。あれで雑炊にしてあげてもいいな。


そんな事を考えながら急いで帰って・・・・・玄関先で固まりました。














下駄箱の上にでっかい花束。







居間に顔を出したら、次郎君は何やら図面を広げて仕事中。
「ただいま・・・・・・ねぇ、あれ、何?」
「おかえり。あれは・・・・・・あれは、ごめんなさいの気持ち」


・・・・・・・・・・・また泣いてしまいましたよ。

だって、付き合って3年、結婚して8ヶ月。花を買ってくれたのなんて初めてだったんだもん。

バラとかユリとか、赤やピンクをメインにした大きな花束。嬉しくて嬉しくて、ぎゅーーーっと抱き着いていっぱいキスしました。夕ご飯のうどん(次郎君の希望)には卵と鶏団子ととろろ昆布もサービスだ!(笑)


「元気になったら『梅の花』にご飯食べに行こうよ。2月一杯やってるっていう季節の懐石がおいしそうだったの」
「うん、いいよ」
「でね、約束の靴なんだけど、3月に高校の友達の結婚式なの。だからその前に買いに行こうね?」
「うん、わかった」


ちょっと元気になりました(笑)今こうしてあらためて思い返してみると、あの感情の高ぶりはなんだったんだ?という気もちょっとします。妊娠中は情緒不安定になる・・・というのはこういう事だったのかな〜と。こないだ病院で泣いてしまった件と言い、いつもならこれぐらいでこんなに涙が出る事ないのに・・・・やっぱり、風邪のせいもあって精神的にも弱ってたのかもしれないな。



こんな感じで始まった30代。どうなるんですかね(^^;



2006年01月08日(日) 年賀状を見てここ数年思う事。

突然ですが、「ひめはじめ」って『秘め始め』と『姫始め』、どっちが正しいの?私はずっと『姫始め』だと思ってたんだけど、最近良く『秘め始め』という方を見かける。大体、今「ひめはじめ」を変換したら最初に『秘め始め』って出てきたじゃないか!意味を考えると『秘め始め』の方が正しいような気もするしな。


・・・・・・・・・・・・まぁうちは秘め始めどころじゃないですけどね。安定期に入るまではHは厳禁です。




今年の年賀状もぼちぼち出揃ったようです。高校の友人関係・大学の友人関係・その他の友達関係(元バイト先とかね)・親戚・会社関係と分けて並べるのですが・・・・・

今年は戌年。さぞ愛犬の写真を使った年賀状が多かろうと思っていたんですが、意外と少なかったです。3枚ぐらいしかなかった。

そしてこちらは予想通り多かったのが、子供の写真。ただこれねぇ・・・・・毎年思うんですけど、子供だけの写真の年賀状ってどうなんだろう?


その子供が、私ももう何回も会ってて顔なじみで、遊びに行けば『ママのお友達の咲良ちゃん』と認識してくれて仲良しになってるような子供だったらいいですよ。実際、ミヅキからの年賀状には子供達だけの写真だったけど、そこは子供2人とも仲良しだから。でも、なかには出産直後に病院にお見舞いに行った時に見ただけとか、ひどいのになると子供本人は1回も見た事も会った事もない場合もあるわけですよ。

その状況で子供の写真だけの年賀状を送ってこられてもなぁ・・・と思う私はなんかおかしいのでしょうか。


だって、私の友達はキミのお母さん(時にはお父さん)であって、キミじゃない。

と、思うわけですよ。そしてその友達に対しても思う。

私と友達なのはアンタだろ?子供じゃないだろ?ほとんど会った事もない子供の写真だけを送ってこられても別に楽しくないぞ?


ただでさえそれぞれ働いてて、なかなか会う機会もなかったりするわけですよ。そういう友達の近況を知る貴重な場である年賀状で、子供だけの写真で、全員共通の挨拶文の余白に
『子供も6ヶ月になりました。遊びに来てね』
とか書いてあると・・・・・・・




私が知りたいのは友達であるアンタの近況であって
子供の成長ぶりではない!!!



と言いたくなるわけですよ。

これが、家族全員での写真とかだったらいいの。子供のお宮参りとか七五三とか、そういう所で家族全員で写ってる写真とかだと、素直に
「わ〜○○ちゃんとこの子供、もうこんなに大きくなったんだ〜」
とか
「ふふふ、△△くんもすっかりお父さんらしくなって」
とか思えるのよ。でも子供だけの写真を送ってこられるとどうもダメ。

『出産しました』のハガキだったら別にいいんだけどね。それはそういう目的のハガキだから。


そう考えた時にもっとも納得がいかないのは、会社関係の人から送られてくる子供だけの写真の年賀状。


・・・・・・・・・・・・・・・会った事もなければ、おそらく生涯会う可能性もないであろう子供の写真入り年賀状なんかもらって嬉しいと思うか?

しかも、一般的にはかわいいと言われる乳幼児期ぐらいならともかく、もう小学生や中学生の子供の写真見て楽しいと思うか?

私と知り合いなのは、その写真には写ってない課長だったり部長だったり所長だったり職員さんだったりするわけですよ。別にあなた方のお子様がどんな顔してるのかなんてまったく興味はないわけですよ。


それぐらいなら、親バカ爆発の愛犬の写真年賀状の方がまだ楽しいわい。


今年は我が家も子供が産まれるわけですが、でも来年の年賀状は絶対子供だけの写真にはしないつもり。だって自分がもらって嬉しくないもん、そんな年賀状。あれって、出す方は何の疑問も持たないのかな?


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