徒然なるままに・・・
翡翠



 あれから・・・

一週間。彼と最後に会ってから・・・。
壮絶な終わり方だったけど もう忘れようと思ってたけど
まだ彼のことを思い出す。
初めて会ったときのこと。
離れられなくて 無理をいって ホテルに行ったこと。
部屋に入るなりからみあって お互いの着ているものを脱がせようとして
私は彼のシャツのボタンに手をかけ
彼は私の着ていたセーターを脱がそうとする・・・。
きつく抱き締めあったこと・・・。
息ができないくらい きつくきつく・・・。
どれだけくっついても足りなくて 溶け合いたくて・・・。
あのときは これから何回こういうことがあるんだろうって
彼のことをどれだけ理解してあげられるんだろうって
期待と不安でいっぱいだった。
こんな結末が 待ってたなんて 思いもしなかった。
まだ彼が恋しい。
彼の腕にもう一度 抱かれたい。
彼の家庭なんて もう一度壊れてしまえばいい・・・。

2002年11月15日(金)



 久しぶりに・・・

ここを開いたのは 今日の昼間 突然彼のことを思い出してしまったからだ。
なんの前触れもなかった。
時々想うことはあっても すぐに彼のことは頭から離れていったから
もう大丈夫だと思ってた。
別の人とも会った。

彼のニックネームがついた携帯メールのフォルダの名前をまだ変えられなくて
その中のメールを消すこともできずにいて
でも それを見ても 特別な感情はなかったのに・・・。
穏やかに 過ぎていったのに。

突然だった。
初めて会った日のことが次々にフラッシュバックして
そうして 我慢できずに涙があふれていた。
忘れたはずだったのに。


2002年12月12日(木)



 今年も暮れてゆく

未だに忘れられない。
他の人とメールを続けながら 思い出すのは 彼の人ことばかり。
年末のこの時期 例年ならそんなに寂しいなどと思うことはないけど
今年は妙にさみしくて・・・。

あの人は再び築いた家族とともに 笑ってすごしているのだろうか・・・と。
昨年は娘さんと二人きりだったはず。
再び手にした家族を なくす前以上に 愛しくかけがえのないものだったと
思っているのだろうか。
無くしてみて初めて大切なものだったと 認識したあと
また手に入れられて 彼はなんて幸運な人なんだろう。

彼の家の食卓を想像しては 涙にくれる・・・。
みんなで ケーキでも食べているんだろうか・・・。
一緒に買い物に行ったり 大掃除をしたり・・・。
また もとのように 何食わぬ顔をして すごしているのだろうか・・・。
いえ そうではない。
二度と同じ失敗をしてはいけないと 彼は気を使っていることだろう。
大事な子供達のために。
私が恨んでやまない 彼の大事な子供達のために。

2002年12月31日(火)



 バレンタインデイ

先週の日曜日。
チョコレートを買いに出かけた。
車でわざわざ2時間もかけて。
その日はいいお天気で 午前中に洗車したばかりの車はピカピカで
すこぶる機嫌がよかった。
3月中旬の陽気で 屋根を開けるには 絶好のお天気。
ここのところずーっと閉めっぱなしだったから
ひさしぶりに風に吹かれて気持ちがいい。
目的地に着いたところで 携帯をチェックすると キザオから 着信。
今どこ、何してるの?
だって。
○○で チョコ買ってる・・・って返事をする。
しばらくぶらぶらして帰ろうと思っていたけど 急に呼び戻される。
ありゃ めずらし。
少しだけ 会いたかったんだけど・・・って
少しだけかよ〜と思いながら それを受け入れずにはいられない。

いつもとは違うところを待ち合わせ場所に指定され そこへ着くと
何ヶ月ぶりになるんだろう。
彼が車から降りてきた。

この人とは たまにしか会わないから
いつも初対面のように緊張してしまって まともに顔が見られない。
買ってきていたチョコを手渡す。
ホテルに持っていって 私も食べるつもりだったのに
彼は置いていくと言う。
まあ しょうがない。
この人には何を言っても無駄だ。
彼のやりたいようにしかしない。
セックスさえも。
私への愛撫はおざなりで すぐ私にさせたがる。
でも久しぶりの彼のモノは ちょっとかわいく思えたりして・・・。
ほぼいつもと同じ手順で抱かれる。
この人は私が演技していることが わかっているのだろうか。
出す声も しぐさも どこかでみたような感じなのに。
でも。
彼に抱かれるのは 嫌いじゃない。
いつもと同じでも。
彼が自分の欲望のはけ口としか考えていなくても。
久しぶりに受け入れると 最初はちょっと軋んだ。
痛っ・・・って言っても 聞き入れてはもらえない。
お構いなしに 彼は入ってくる。
でも そんなことはすぐに慣れる。
潤ってきて 彼にしっかりと抱かれて 突かれるのは嫌いじゃない。
正常位 騎乗位 バック・・・。いつもと同じ。
バックからする時に 彼は違うところに入れようとするけど
それは拒否する。
それだけは聞いてくれる。
今日はちょっと長いな・・・。
腰痛持ちさんなのに 大丈夫かな・・・。
いつもの最後の格好になりながら そんなことを考えていた・・・。

翌日は太ももの後ろが 筋肉痛でした。

2003年02月13日(木)



 出せない手紙

秋の夜長に 想い出すのは たった一晩だけ 睦みあったあの人だけ。
今頃は 縁を戻した家族と 笑っているのでしょうか。
もう一年が経つけれど よい思い出だけがスポイルされています。

出会ったタイミングが悪すぎて あなたの子供たちに 引き裂かれてしまったけど
たまには 私のことを思い出してくれているでしょうか。

できることならば もう一度会いたい・・・。
やり直せるものならば もう一度 やり直したい。

まだ 忘れることは できそうにもありません。

どうして こういうことを またつらつら思っているのかというと。
あの人のことを忘れさせていてくれた 存在が
今は 途切れそうだから。
一人にされると つい 想ってしまう。
丁度 一年前。
だから 捨てないで と 一年前には言えなかったことが
今の人には まるで 代わりに言うように つい言ってしまう。
今の人は 彼の代わりでしかない。
彼には言えなかったから 代理として 思いのたけをすべてぶつけて
手を離さないで・・・と。
忘れないで・・・。思い出して。



2003年09月19日(金)



 

誰からも 返信がないときは
このまま 一生だれにも必要とされることなく
終わってしまうのかと
気が遠くなる。

2003年09月25日(木)



 彼ができちゃった・・・

とでも言うのだろうか。
メールで盛り上がっちゃって(いつものこと)
あんまり盛り上がるのもなんだからって
1週間くらいで 会ってみた。
私にはもったいないくらいの やさしい人。

土曜日から 彼の部屋へ遊びに行った。
いい歳の男女が意気投合してすることは ひとつ。
とんでもないえろおやじだった。
ずーっと私を抱きしめて 離さない。
土曜日の夜から始めたセックスは 朝方になりようやく気がすんだのか
寝付いたのは多分5時頃。
彼も私も まったくタフだ。
それでも 彼にまるで抱き枕のごとく抱きつかれているし
風邪ひいてて咳が出るし眠れない。
多分私はほとんど寝ていない。(はず)
抱かれてる方は 意外と頭の納まりが悪かったりして 眠れないものだ。
昼過ぎになって ようやく彼を起こして 布団を干したり洗濯したりして
天気がいいから散歩に行こう という私の誘いを断って
彼はビデオを見てる。
毎日忙しいらしくて 1週間分溜まった奴をいつも見てるから
外出もあまりしないらしい。
付き合って一緒に見る。
私も嫌いなジャンルではないので 見始めるとあーだこーだ言って
彼はそれにときどき相槌を打ったり・・・。
その間もずっと私を抱いたままで 乳首なんか触ってるものだから
いつしか私の息は荒くなり また彼に責められる。
土曜の夜から日曜の夜まで 何回セックスしたんだろ。
正確には挿入はあんまりないから どっちかっていうと
私が一方的に攻められていた。
時々彼が 口でして とか 手でして とか言うから
言われるままに答える。
結局そんなことばっかりして 日曜日が終わった。
逝ったことがない と言うと 彼は何度も私を逝かせてくれようとした。
私にしても ずーっと抱かれたままで まったりTVを見てるのも嫌ではない。
また 明日も彼のところに泊まりに行く。
そして 今度の土日も。
歯ブラシも置いてきた。
部屋の鍵も預かった。

でも まだどこかで用心してる 私がいる。



2003年10月20日(月)
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