地徊営業日誌
目次書きすてたもの未定なもの


2005年04月27日(水) なきっつらに8

ええと、モデムの調子が悪いのか、のーとんさんの調子がよくないのか、おーえすをアップデートしたのが合わなかったのか、ネットの調子がよくありません。文字化けが多すぎです、さふぁりよ…。

バカップルです↓

*** かわいいということ ***

ナルトはカカシのことが好きだ。だから、話しかけられればうれしいし、笑いかけられれば、それだけで幸せになれる。でも。
「かわいい」
ニコニコ笑ってカカシが言う。ナルトの顔が真っ赤になった。
「かわいい言うな!」
「えーほんとのことなのに」
ナルトの反論に、カカシが素知らぬ顔で首を傾げる。ナルトはカカシを指さすと、びし!と言った。
「オレはかわいい、じゃなくて、かっこいい、なの!」
かわいい、なんて失礼だってばよ!
カカシはナルトを「かわいい」という。ナルトは、それだけは納得がいかなかった。


春の日差しの中、今日も七班は草むしりをしていた。
「サクラちゃーん、なんかいい手ない?」
困り果てて、ナルトはサクラに救いを求めた。サクラが呆れてため息をつく。
「自分で考えなさいよ、そんなこと」
「え〜〜」
素っ気なく拒否され、ナルトは落胆の声をあげた。
「思いつかないから聞いてるんだってばよ」
ナルトは考えることが得意ではない。サクラは頭が痛くなってきて、こめかみを揉んだ。
「あのねぇ、惚気はよそでやってちょうだい」
その隣で、こくこくとサスケが頷く。ナルトが目を丸くした。
「なんで!?のろけてなんかないってば!!」
「やかましい!」
「手を動かせ、どべ!」
腹立たしげにサクラとサスケに怒鳴られ、ナルトが黙る。ふて腐れたまま、ナルトは草むしりを再開した。
(なんで怒られなきゃいけないんだってば)
悪いのは、ナルトに「かわいい」と言うカカシなのに、どうしてナルトが怒られなくてはならないのか。納得がいかない。
ショート寸前になりながらも、ナルトは必死で頭を回転させた。気のせいか、最近カカシの「かわいい」発言が増えているような気がする。恥ずかしいだけではなく、何となくうれしくなるから、あの言葉はやっかいだ。
「う〜〜」
雑草は抜いても抜いてもなくならない。ぶちぶち雑草を抜いていたナルトは、ふとあることを思いついた。
「そうだ!!」
急に良い案をひらめき、ナルトは叫んだ。サクラが驚いて肩を跳ね上げる。
「どうしたの?」
肩を震わせて笑うナルトに、恐る恐るサクラは近づいた。顔をあげ、にまぁとナルトが笑う。
「ししし、いいこと思いついたってば!」
自陣満々なナルトの笑顔に、サクラの顔から表情が消えた。
ナルトの思いつきは、まずうまくいかないと知っている。
「待ってろよ、カカシセンセー!」
力強く太陽に向かって宣言するナルトを無視し、サクラとサスケは任務をこなした。

任務も終わり、ナルトはいつになくご機嫌だった。
「お、どうしたナルト。元気だな」
「オレってばいつだって絶好調!」
いつもなら疲れてヘトヘトになっているのに、今日はやたら元気だ。カカシが微笑む。
「そうか。その調子で頑張れよ」
ぽむぽむ、とカカシがナルトの頭を撫でる。ナルトが心底うれしそうに笑った。
その笑顔を見て、サクラとサスケは視線を反らした。来る、あの笑顔には、絶対に来る。
この後の展開はわかっていたが、今日はナルトの「いいこと思いついた」がある。ちょっぴり気になって、二人は視線を反らしながらも、耳をそばだてた。
ナルトの笑顔に、カカシの頬が緩んだ。
「ナルトはかわいいな」
ほらきた!
サクラとサスケが息を呑む。ここからが見せ場だ。
いつもなら、すぐさま怒って怒鳴り返すのに、今日のナルトは違った。一瞬真っ赤になって口ごもったものの、すぐさま無理矢理笑顔を作る。その口が開いた。
「センセーもかわいいってばよ!」
瞬間、その場を沈黙が支配した。ナルト以外の三人が無言で立ちすくむ。
目を丸くするカカシを見て、ナルトはガッツポーズをした。
「……………」
カラスの鳴き声が遠くに聞こえた。
ややあって、カカシが衝撃から立ち直る。
「ええと、ナルト君?」
何が起こったかわからず、カカシは脳裏に少し前のやり取りを思い描いた。確か、うれしそうに笑うナルトがかわいくって、それで思わず
「かわいいって言ったんだっけ」
「そう!それだってば!!」
カカシの呟きに、うれしそうにナルトが答える。ナルトは自信満々で胸を張った。
「センセーがかわいい、って言うたんびに、オレもかわいいって言ってやるってば!!」
ざまーみろ、とばかりに、ナルトが宣言する。
カカシは沈黙し、サクラは突っ込む気にすらなれず、サスケは家路につくことにした。
「んー」
カカシが首を傾げる。サクラは馬鹿馬鹿しくなって、サスケの後を追った。
カカシがしゃがみこんで、ナルトと視線の高さをあわせる。
「かわいい?」
首を傾げて、カカシが問う。まっすぐ見つめられ、ナルトは真っ赤になった。だが、すぐに思い直したように怒鳴る。
「かわいいいってば!!」
「…趣味、疑われるよ、お前」
「その言葉、そのまんま返すってば!」
やけくそ気味にナルトが怒鳴る。カカシは黙って考え込んだ。
(少しは反省しろってば!)
カカシにも「かわいい」と言えば、それがどれくらい恥ずかしいことなのか、わかるはずだ。ナルトはそう確信していた。
にっこり、とカカシが微笑んだ。
「かわいい、ナルト」
心臓直撃の優しい笑顔に、ナルトの心臓が止まりかける。真っ赤になりながらも、ナルトは何とか答えた。
「センセーも、か、かわいいってばよ」
胸がうるさくて、破裂しそうだ。うう、とナルトが唸る。
(いい案、だけど)
ナルトのその考えは、間違ってはいないはずだ。間違ってはいないはずだが。
(はずかしいってばよ!!)
カカシは、特に気にした風もなくニコニコ笑っている。対して、ナルトは度重なるカカシの「かわいい」攻撃に、沈没寸前だ。
「かわいーね、ナルト」
にーっこり。カカシの笑顔が輝きを増した。ナルトがよろめく。
「ぐ…!」
ここで負けてなるものか、とナルトは踏ん張った。足に力を入れ、カカシを正面から見つめ返す。
「センセーもかわいいってばよ」
見えない火花が(一方的に)散った。
思案するように、カカシが指先で己の顎を叩く。
「ナルトは、オレのこと嫌い?」
「なんでだってばよ!!」
カカシの問いに、ナルトが目を丸くする。
「そんなことないってば!オレってば、センセーのこと、す、す、」
慌ててそこまで言って、ナルトは口ごもった。好き、という言葉が胸いっぱいに広がって、苦しくなる。
「ナルト?」
カカシが言葉の先を促す。真っ赤になった指先を、ナルトは握りしめた。いっぱい、いっぱいの好きが体中に溢れて言葉にならない。
「好き、だってばよ…」
その中から、何とか、それだけの言葉をナルトは紡いだ。言ってしまえば、体から一気に力が抜ける。
カカシが、顔を顰めた。
「参ったな」
その目尻がうっすらと染まっていて、ナルトは目を丸くした。カカシの瞳が、ゆっくりと細まる。
「うれしい」
嬉しすぎて困った、とカカシが笑う。ナルトの胸が、一気に熱くなった。
(あうううう)
心からのカカシの笑顔に、心臓が再び止まりかける。愛おしさで胸が苦しくなった。
(あ………)
服の上から胸を押さえ、ナルトは己の胸をよぎった感情に驚いた。不思議そうに、カカシが首を傾げる。
「ナルト?」
どうかした、と問われ、ナルトは力一杯首を横に振った。ぎゅ、と唇を噛む。
こんなこと、恥ずかしくて言えやしない。
ちらりとカカシを見れば、やはり先ほどの感情が胸をよぎって、慌てて目を反らす。飛び出しそうな心臓を抱え、ナルトはしかめっ面で宙を睨んだ。

笑うカカシがうれしくて、その笑顔が、存在が愛おしくて。本当に、ごく自然にそう思った。
カカシは「かわいい」などという顔ではないと思うのに。
(そっか、かわいいって)
つまりは、好き、ということなのだ。


そして、「かわいい」の連発に慣れたバカップルが一組。


*********

最近、うちのナルトが行為の最中に(笑)「かわいい」言われても怒らなくなったので、なんでだろうと思ったら浮かんだ馬鹿話です。なんでこんなに長くなってるんですか、私。おかしい、さっくり終わるはずだったのに…(汗)

寝ます。おやすみなさいませ。読んでいない本が溜まりに溜まっていますよ…。


2005年04月25日(月) ぐはっ

素敵話を読み、ウハウハしたのと同時に己の語彙の乏しさに激しく泣いています。いつの間にこんなに語彙がなくなったよ私!!脳みそきっとツルツルになったんです。そうに違いない。合同誌の話、同じ表現ばっかですが許してやってください…(涙)
小此木の話はへなちょいですが、間違いなく総桃色ですから!!もう、うちのはそれしか取り柄がないくさいです。うふふふー。………頑張ろう、私。うん。


2005年04月24日(日) 入稿終了!

スパコミの新刊入稿してきました〜。小此木はまたもやギリでした…2回目まで書くはずが1回目でタイムアウトです。でも本は無事でますので!他の方々が素晴らしくて良かったとしみじみ思ってます(他力本願)
でも今回の一番の反省点は、ナルトの視点がナルコの視点と混ざったことです…だめだ、同ネタで同じ時期にかいちゃ!(がく)修行が足りないな、という感じです。足りないならしましょうね、小此木さん(自分突っ込み)

さて、やるべきことはまだ残っているので、頭切り替えてそちらをします。何しろ出張→修羅場直行だったので…。

しかしバカップルネタが溜まる一方なのが(汗)とほほ。
ひとまず本日はこれにてどろん。おやすみなさいませ。


小此木 蘇芳 |HomePage