地徊営業日誌
目次|書きすてたもの|未定なもの
昨日は食事をした後倒れるように寝てました・・・おかしいです、どう考えてもそれどころじゃないのに。
隙を見て星空デートのナルト編を書いているのですが爺様編臭くなってます。ああ、もう本気爺様らぶ!!だめです、戻れません。
父さんその愛情表現ちょっといやです。以前書いた「お父さんと一緒」の続き。婆様が引っ込んでしまわれたので止めてくれる人が居ませんでしたv↓
***お父さんと一緒〜正しい子供との接し方〜***
最近不意に記憶が途切れる時がある。大抵そう言う時にはそばに火影なりカカシなりがいて事無きを得ているのだが、本当にそうであろうか。自分でも気づかぬうちに腹の中のものが出てきているのではないだろうか。 「・・・・・」 無言でナルトは服の上から腹をなでた。そこには禁呪がある。強大なあやかしを宿した封印が。 「・・・あんたなのかってば」 中忍試験に向けての修行中、一度だけ九尾と対面した。禍禍しい強大なチャクラ。爪を伸ばしナルトを殺そうとした異形の獣。だが、ナルトは未だにこれをおそろしい生き物とは思えずにいた。 「くれてやる」 豪快に笑ってこれはすんなりとナルトに力を貸してくれた。先ほどの第一試合とて、これの手助けがなければ勝てなかっただろう。 だけど、里の者にとってこれは敵だ。そして、たぶんこれにとって里の者は敵なのだろと思う。そうでなければ里を滅ぼそうとした理由がわからない。それならば、これが出てきては里がまた戦火にまみれると言うことだ。 「・・・・・っ」 どうして良いかわからずにナルトは小さく名を呼んだ。呼んでからその人が現れないことに痛みを覚える。いつの間にかそばにいてくれることが当たり前になってしまって、今そばに居てくれないことがひどく辛い。前は一人でも平気だったのに、今は耐えられなくて涙が出てくる。 弱くなってしまったのだ、自分は。 「ふぇ・・・・っ」 もう泣かない、と決めたのに、涙が後から後から出てくる。いったい何がこんなに怖くて泣いているのかもわからない。腹に中に抱える化け物か、それともあの人の心変わりか。いったいどちらが怖くて自分は泣いているのだろう。 「・・・・・っっ」 湧き上がる声を殺そうと唇をきつくかみ締める。唇が切れて血の味がした。 「あっれ〜?どうしたのかな、僕」 不意に聞こえた呑気な声にナルトが顔を上げれば、至近距離に謎のお面男がいた。白塗りの面に首から注連縄というかなり怪しげな風貌にナルトが凍りつく。 「んっん〜。泣く子にはしょうがないからこれあげよう」 どこか楽しげに言い、男はナルトの前で手を開いて見せた。ぼん!という派手な音と煙と共に男の手のひらの上にたくさんのお菓子が姿を見せた。 「はい。どうぞ」 色取り取りのお菓子の山にナルトが目を丸くする。きょとんとするナルトの頭を男の手が撫でた。 「元気が出るよ」 男の手はひどく優しく、ナルトは少しうれしくなる。あまりにも男が変なので、ナルトは笑ってしまった。 「・・・・変なの」 笑った拍子に涙が零れ落ちた。それを手のひらで受け止め、男はナルトを抱きしめた。
「本当に変なおっさん!なんで注連縄なんかぶらさげてるんだってばよ!」 男からもらったお菓子を手にナルトが男に詰め寄る。仲良く並んで座って二人は呑気におやつの時間を満喫していた。 「え〜かっこよくない?」 「ない!全然ない!変だってばよ!!」 そう言いながら、楽しそうにナルトが笑う。男もうれしそうに笑った。 (笑っていてよ) せっかくがんばって戻ってきたのだから。初めてあった人間に悩みを打ち明けてくれるとは思わなかったから、せめて一時凌ぎでもいい、笑ってくれればと思う。 ナルトの笑顔に男は仮面の下で目を細めた。 「変なおっさん!」 男に飛びつき、ナルトが無邪気に笑う。あまりにかわいらしいその態度に男は苦笑した。 これではあながち母の危惧を笑えない。 「・・・・・ね、どっか連れてったげようか」 思わず呟いた言葉に男は苦笑した。どうやら自分は思ったよりも里のもののこの子への仕打ちに腹を立てているらしい。男の言葉に一瞬ナルトは目を丸くし、それから困った様に笑った。 「オレってば火影になる男だからここにいるの!・・・それに、センセーが心配するからダメ」 ほんの少しうれしそうに、ちょっぴり悲しそうにナルトは微笑んだ。カカシのことを思い出してしまったのだろう。男はそっとため息をもらした。 (好きな子を守れないのは男として最低だよ、カカシ) もっとも妻子すら守れなかった自分に言えたことではないが、と男は自嘲した。 「じゃあ、かわりに変なおじさんがいいことを教えてあげよう」 男の言葉にナルトが期待に瞳輝かせる。ナルトの目の前で男は指を横に引いた。 ーーーーーーこの子の痛みも少しは思い知りなさい。 そう、心の中でもう一人の愛し子に囁きながら。
誰かが耳元で叫んでいる。 (・・・・うるさいってば) 朦朧とする意識の中、ナルトはその声から耳を塞ごうとした。何だろう、ひどく眠い。 そうしたら、今度は頬に痛みを感じた。 (・・・・う〜なんだってばよ) 自分は今眠いのだ。疲れているのだ。それに、今ここは気持ち良い。 (せんせーのうでのなかみたい) そうだ、そんな感じだ。あったかくてふわふわしていてすごく安心できる。だが、先ほどから叫んでいる誰かはそんなことを許してくれる気はないらしい。 ・・・・・っっ!! 声はますます大きく、うるさくなってゆく。頬をたたく力も強くなる。安眠妨害も良いところのその行動にナルトは顔をひそめた。 ・・・・・ルトっっ!! 悲痛ささえ帯びてきた声に、ナルトは腹が立ってきた。いったいなんだと言うのか。 「うるさいってばぁ!!」 思わず叫んで目を開ければ、太陽を背後に従えたカカシの顔があった。 「・・・・はれ?せんせー?」 何でここにいるの? キョトンとして問えば、カカシは大きく目を見開いたままびくともしない。 「せんせー?」 カカシが動こうとしないので、仕方無しにナルトは手を伸ばした。ぺたぺたとその頬を軽くはじけば、そこは汗でびっしょりと濡れていた。 「うわ!!どうしたってばよ!?」 慌ててナルトが飛び起きる。何かよほど怖いことでもあったのかカカシは恐怖で顔を引きつらせていた。 「・・・ナルト?」 恐る恐るカカシが呼びかける。その声もわずかに震えていて、ナルトは何事かと目を見張った。 「どうしたんだってば、先生」 よく見ればカカシの素顔は顕わになっており、写輪眼が動いている。よほどのことがあったのだろうかとナルトは考え、思わず自分の腹を押さえた。 (まさか・・・) 見知らぬ男にあって、色々お菓子をもらって・・・それからどうしたのだったろう。カカシは痛いほどまっすぐにナルトを見つめている。 不意に怖くなって、思わずナルトは後ずさった。その動きにカカシが意識を取り戻す。 「・・・・・!!」 次の瞬間、懇親の力で腕を掴まれ、ナルトは息を呑んだ。 「や・・・っっ」 あまりの力に身をよじって逃げようとするが、カカシは狂ったようにナルトを引き寄せて抱きしめた。背骨が曲がり、肺が悲鳴を上げる。 痛い、と言おうにも苦しくて声が出ない。必死でカカシの胸をたたく。カカシはナルトの肩に顔を埋めたまま動こうとしなかった。 「せん・・せ・・!!」 何とか言葉を紡げば、ほんの少しナルトを抱きしめる腕から力が抜けた。何とか肺に空気を取り込みナルトがむせこむ。 「・・・う」 苦しくて目から涙が出るが、カカシに抱きしめられている所為でぬぐうことも出来ない。文句を言おうとしてナルトはカカシが震えていることに気が付いた。涙で霞む視界の中、カカシの銀色の髪が揺れている。 「・・・・・なんで泣いてるの?」 ナルトの問いかけにもカカシは答えない。再びナルトを抱きしめる腕に力がこもった。 「せんせー?」 肩に暖かな水が触れた。まさか泣いているのだろうか。でも何故?何があったというのだろうか。 「カカシセンセー?」 「・・・かと、思った」 ナルトの肩に顔を埋めたままカカシが呟く。その声も震えていて、ナルトは驚いた。 「ナルトが・・・目を覚まさないから・・・死んでしまうかと・・・」 そう言ってカカシは大きく身を震わせた。ナルトが目を丸くする。 「何で?オレってば元気だってばよ?」 「・・・・・・・・」 無言でカカシは顔をあげた。その頬も瞳も濡れてはいなかったけど、ナルトには泣いているように見えた。 「どこにも行かせない」 ナルトを見つめてきっぱりとカカシが言いきる。ナルトの腕にカカシの指が食い込んだ。 「絶対に、誰にも渡したりなんかしない。絶対に、だ」 いつになく強固に言い切るカカシは狂気じみていて、ナルトは唖然とした。いったい何があったと言うのだろうか。これほど取り乱したカカシをナルトは初めて見た。 だがそうやって傲慢に言い切るカカシが泣いている子供のようで、わからぬままにナルトは心から答える。 「オレはどこにも行かないってばよ?ここにいるってば」 そう言えば、カカシの手から力が抜けた。呆然としてカカシがナルトを見る。あまりに強く握られていたため離された腕はしびれていたが、何とかそれを動かしてナルトはカカシを抱きしめた。 「約束したってば。先生の側にいるって」 ね、とカカシに笑いかける。もういらない、と言われるかもしれないと一瞬ナルトは身を強ばらせたが、カカシは体の力を抜くと安心したようにナルトに身を預けた。 「うん・・・ごめんね・・・」 「・・・しょーがないってば」 それが何に対する謝罪なのかはわからなかったが、ナルトはため息と共にそれを受け入れた。
その様子を屋上から見ていた男は、楽しそうに微笑んだ。 「結局うちの連中は奥さんに頼りっぱなしなんですよね。ナルトも甘いなぁ」 あはははは、と朗らかに笑う男に火影がため息をつく。 「やりすぎではないか?」 「そうですか?これでもまだ手ぬるいと思っていたんですが」 呑気に言う男に、もう一度火影はため息をついた。 「一刻だけ時間をあげよう。あの間にナルトを見つけられなかったら、あの子は連れてゆくよ?」 その瞬間のカカシの取り乱し様は笑えるようなものではなかった。 「だってナルトだけカカシのこと心配して、悩んで、それじゃ不公平でしょう?カカシにも少しくらい心配して貰わないと」 あれを少しとは言わないだろう。男の張った結界に阻まれナルトのチャクラが見失っている間中、カカシは今にも死んでしまうかと思うほど怯えていたというのに。 「して、見つけきらなんだらどうするつもりだったのか?」 火影の問いに男はにっこりと無邪気に笑う。 「やだな、私は言ったことは実行しますよ。知ってるでしょう、父さん」 やはり、と火影は絶句した。下で抱きしめ会う子供達を見つめ、男は微笑む。 「これくらいの結界で見失うようならこの先あの子を守り通す事なんてできやしない。それくらいなら私の二の舞になる前に、手を打っておいたほうが良いと思いませんか?」 そう言う男の瞳は慈愛に満ちているのに、言っている内容は薄ら寒い物であった。カカシが無事ナルトを見つけられなければ、ナルトを連れてゆくだけではなくカカシを殺すつもりだったと言うのだから。 「まあ、大丈夫だとは知っていたんですよ。あの子らは私の自慢の子供達なんですから」 苦笑して男は立ち上がった。火影が何度目かわからないため息を漏らす。 「二度と舞い戻ってくるでないわ」 「うわ、ひどいですよ。夫婦して息子を邪険にしなくたっていいでしょう」 おどけたように笑って男は宙に舞った。うっすらと空にその姿が溶けかける。 「それではすみませんが後お願いします。さすがにこれ以上は彼女に怒られそうなので」 ペコリ、と頭を下げて男はそのまま空にとけ込んだ。はあ、と盛大に火影がため息をつく。 「・・・もう少し普通の愛情表現をしてやれ」 男は人をくった笑みで最期に子供らを見た。愛おしそうに、慈しむように。心から大切そうに。
本当は。君たちが幸せかどうか確かめたかっただけなんだよ。 私が君たちに押しつけた荷物はあまりにも重すぎて冷たすぎて、君たちを苦しめているだろう?あんまりにも申し訳なくって幸せですかなんてとても聞けないけれど。許してくれとは言わないから少しでも幸せでいて欲しいいんだ。
(でもまた来ようっと。やっぱり直接見るとかわいさ倍増だよね〜) 男が内心そう考えていることを誰もまだ知らない。
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長・・!!これ、絶対ちょちょいと落書きにする長さじゃないような・・・いや、実際鬼のように時間かかってるんですけど(だからそれどころではないと言うのに・汗)気がついたらこんなことに!!もう読み返す気力すらないので変な所あったらこっそり教えてください・・・(泣) しかしうちのカカシ弱いですね。ナルトいないともうダメダメ。ナルトいると強いのに。でも強さは誰かのためにあって(対象が自分でも)初めて成り立つものだと思うのですが、どうでしょう。
更新は今週末に。リンクその他と星空デートナルト編をアップ。今週末こそします、ええ(決意)
押し出しの飲みだったのですが、いかんせん食べ過ぎて苦しいです。飲むより食べる、といったところで。でもやはり酔っぱらい。ちゃんぽんはいかんですよちゃんぽんは。
最近オリジナル設定物ばかり書いていることに気付きそろそろ軌道修正を計るべきかもと思ってみたり。普通にカカナルを。最強九尾婆さんとか最強爺とかではなく。でも楽しいのです。非常に。 ただいま原作に希望していること。せめて四月新刊の〆切までは健在でいらしてください、爺様。
四月にどろんぱの続きはどうあがいても無理なので六月に。せめて六月には!
アンドリューの死に様見ました。何と言って良いやら。一つわかったことはオヤジーズの関係は周囲の人間にはもろばれであったということだけです。
オヤジーズ劇場、今度は風乃がチビモモ劇場言い出しました。オコサマーズでジロヒサ・カカナル。オヤジーズと対極に甘甘で。私はまだそこまで進んでいないのですがかなり萌え設定らしいです。両方やるとか言ってます。自分らの原稿の遅さを考えて言いましょう、風乃さんv
一旦こちらに上げます。若かりし頃の爺様(筧)と九尾(九娘)。嵐の予感。何げに筧ちゃっかりもの↓
***予兆***
「ただいまー」 元気良く響いた声に、九娘は顔をひそめた。急いで玄関に向かえば、忍服もそのままの後ろ姿があった。 「何がただいまじゃ!!ここはお主の家ではないわ!!」 玄関で靴を脱いでいる筧に向かい九娘が怒鳴りつける。だがそれもいつもの事なので、筧も筧を出迎えた年寄りの雪科も気にしない。 「はい、みやげ」 「これはこれは婿殿。いつもすみませぬ」 「雪科!!」 筧から土産入りの袋を受け取る部下の雪科に九娘が怒鳴りつけるが、相手は平然としたものである。 「さ、お疲れでしょう。まずは湯殿へどうぞ」 「すまない」 「聞け!!二人とも!!この家の主はワシじゃ!!」 だが九娘の叫び虚しく、筧は当然のように屋敷へと上がった。うう、と唸る九娘に雪科が振り返って告げる。 「お館様もお食べになられますか?」 その手には『風の国名物すなせんべえ』なる文字の色も鮮やかな菓子折があった。 「いらぬ!!」 「ではこれは私どもで頂きましょう」 すたすたと、主を残して雪科も奥へと戻る。一人残され、九娘は思わず呟いた。 「・・・ワシはセンベエ以下なのか?」 世界最強と歌われ恐れられる伝説の大妖の発言は、せんべえに負けた。
よく日のあたる縁側でちょこんと九娘は座っていた。隣には二人分の湯飲みがある。 「遅くなった」 「遅いわ!!」 風呂上がりでさっぱりしてきた筧に九娘が怒鳴りつける。筧が苦笑した。 「機嫌が悪いな。何かあったのか?」 よいしょ、とかけ声と共に筧が九娘の右側に座り込む。九娘が頬を膨らませた。 「何もなかった」 明らかに機嫌が悪い。筧は少し考え、それから苦笑した。軽く九娘の頬に口付ける。 「ただいま、九娘」 「うむ」 当然、と言わんばかりにふんぞり返って九娘が頷く。小さな子供のようなその態度に筧は微笑んだ。 「ワシもまだまだ若かったということか」 齢15になったばかりの少年はそう一人納得した。出会った頃は九娘の事を何ときれいな生き物だろうとばかり思っていたが、実際はとてもきれいでかわいい生き物であった。 「何の話ぞ?」 お主はまだ十分若かろう、と九娘が首を傾げる。筧はにっこり笑うと、手を差し出した。怪訝そうに九娘も手を出す。 「はい、みやげ」 筧の声と共に九娘の手の上に貝殻が現れる。別段珍しくも何ともない子供だましのような忍術だが、九娘がこの手の仕掛けを好きなのを筧は知っていた。案の定、九娘が瞳を輝かせる。 「巻き貝か」 「今回の仕事は霧の国でだったからな」 霧の国、と聞いて九娘が眉をひそめる。 「九娘?」 九娘の手が巻き貝を握りしめた。そしてそっと手の中の貝殻に口付ける。 「・・・戦になるのだな」 悲しげなその声に筧は一瞬言葉を失った。知りたくないことまでこの妖は感じ取ってしまう。筧は九娘の手に自分の手を重ねると、あやすように名を呼んだ。 「九娘」 「また死ぬぞ?何故人は争いを止めぬ。失えば悲しいのは誰もかれも同じであろうに」 「・・・そうだな」 「ワシはいやじゃ。子とは慈しまれるために生まれてくるはずじゃ」 苦しそうに九娘が顔を顰める。そうだな、ともう一度筧は頷いた。長引く戦に里では幼い子供までもが当然のように戦いに駆り出されている。そしてその穴を埋めるように里では人工的に子を産みだしていた。まるで、物のように。そしてあっさりと使い捨てるのだ。 「九娘の方がよほど人間らしいな」 苦笑し、筧は九娘を抱き寄せた。むっとして九娘が頬を膨らませる。 「どういう意味じゃ」 「ふむ、そうだな・・・すぐに、というわけにはいかぬが、子供らを戦場に送るのを止めることはできるかもしれん」 思案顔で筧は頷いた。九娘が筧の胸ぐらを掴んで引き寄せた。 「本当か!?」 信じられないと全身で語る九娘に、筧が苦笑する。 「戦で無駄に命が失われるのはどこの国でも同じだからな。戦に変わる力のぶつけ方を示せばのってくるだろう。そうすれば、少なくとも無益な死は免れる。・・・もっとも、何年かかるかわからぬがな」 その困難さを思い筧がため息をつく。九娘が呆然と呟いた。 「・・・できるのか?そんなことが・・・」 戦が無くなる。そのことを切望はしていたが、到底九娘には信じられなかった。そもそも、ここに里が出来たのでさえ戦に終われた人々が逃げこんで来たのが始まりだ。 「だが九娘は戦がいやなのだろう?」 仕方ない、と言うように苦笑して筧がため息をつく。 「ワシの言葉も少しは信じてはくれぬか?ワシは、そなたには嘘をつかぬ」 珍しい物を見るように見つめてくる九娘に、筧はそっと口付けた。九娘は身動き一つせずそれを受けた。 「・・・お主、大きくなったのだな」 出会ったときはほんの子供だった。だが今では筧の方が九娘よりも大きい。 そのことに九娘は気が付いた。人はいつまでも同じではいないのだ。 「そなたより強くなろうと言うのだからな。まだ大きくなるぞ」 うれしそうに筧が笑う。そればかりは年相応に子供らしい。 手の中の貝殻を握りしめれば、掌に棘が刺さった。
嵐が来る。
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がんばれ、爺様!もう一押しです!!うまく入らなくて書きたかったエピソード一つ削りました。く、くやしい。また今度〜。
明日は飲み会です。追い出しです。でも私もその席の主役になるのかどうか未だに解ってませんvたは〜。
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