V字経営研究所・酒井英之の4行日記
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2020年07月24日(金) コロナ禍に考えたこと115・企業を見る3軸

企業は見る角度で随分違って見えるものです。例えば新聞販売店は…単に新聞を届けるだけのお店もありますが、地域のお客様とコミュニケーションをとりお弁当の宅配をするところも増えてきました。そこで新聞販売業を3つの視点でとらえてみましょう。第一は商品(市場)軸。ここから見れば新聞販売業です。第二はサービス(技術)軸。宅配業・情報流通業です。第三は機能軸。顧客価値軸ともいいます。そこから見れば、「地域密着サービス業「生活情報サービス業」「ホスピタリティ流通業」となります。現在は、第3の軸で自社を見つめる時代。わが社の場合は「ビジョン実現支援業」かな。3つの軸からの視点は、理念を策定するのにも役立ちそうですね。


2020年07月23日(木) コロナ禍で考えたこと114・挑戦するから楽しい

「楽しくなければ経営じゃない」。では、どうしたら楽しくのなるのか?「自分に挑戦すれば楽しくなる」。マザーテレサの言葉。「神様は私たちに成功してほしいなんて思っていません。ただ挑戦することを望んでいるだけです」サンテグジュペリの言葉。「人間は充実を求めているのであって幸福を求めているのではない」先生の言っていることと同じかと。コロナ禍だからこそ、次の挑戦してみる価値があります。


2020年07月22日(水) コロナ禍に考えたこと113・儲けたいだけなら、お断り

元船井総研でネット通販コンサルタント通称ガジロウさん(佐藤隆史朗さん)と食事。とっても楽しかったです。ガジロウさんには私のクライアントの「コロナピンチをチャンスに変える」ネット通販の企画全般を、私から是非にとお願いして全力でお手伝いいただいています。ガジロウさんは、30代半ば。自分である会社の副社長を務めたこともあり、儲けたいばかりのクライアントには、「あんた、それじゃ全然ダメだよ」がハッキリとダメ出しができる人。このコロナ禍でネット通販のプロである彼へのオファーは数知れず。が、「お前はサイトで稼いでくれたらいいんだよ」的な稼ぎたい欲にまみれたの依頼に対しては、「社長、今はそこじゃないです」ときっぱりとお断りしているとのこと。彼の一途な考え方に、生意気盛りだった昔の自分がダブって見えました。こんなコンサルタントばかりなら、日本はずっと良くなりますね。コンサルタントは強くならないといけない、そう教えていただきました。


2020年07月21日(火) コロナ禍に考えたこと112・なぜ理念を言葉にするの?

「人は経験を言葉でコントロールする」と、ある女性社長に教えていただきました。私の理念は「暗夜に一燈を灯す」ですが、これは自分の経験を言葉にしたもの。それを実現した時に、自分の存在価値を感じるからいつしか自分の中から湧いて出た言葉です。そして「今はどんな一燈を灯すのか?」と自分に問いかけることで、自分が今、何を成すべきかが分かります。自分を客観視することによって自分の中から主体性が生まれます。これが自分をコントロールするということだと社長に教えていただきました。自分をコントロールするために理念とビジョンは言葉にしておくことが大切ですね。


2020年07月20日(月) コロナ禍に考えたこと111・社員を災害から守る会社

九州に猛烈な台風がやってきたとき、被害が甚大と予想されるので、九州のある中小企業は社員全員に対し、心配な人は家族ご関西などのエリア外に避難し、ホテルなどで過ごしていい、という避難指示を出しました。費用は会社負担です。しかもこの決断をしたのは一社だけではありません。複数社が金曜日の時点で同じことを社員に通達しています。もちろん避難するかどうかは社員の任意ですが、会社は社員を守るためにそこまでやるのかと感心しました。気象庁の伝え方も尋常ではありません。最悪を想定した上で最善を尽くす行動ですね。杞憂に終わることを祈るばかりです。


2020年07月19日(日) コロナ禍に考えたこと110・祇園を支えるサブスクモデル

京都ツウの人から聞いた話。コロナの影響で祇園も閑散としています。それを支える旦那衆は、置屋に「3か月先の請求書を持って来い」と言っているそうです。置屋は、お客が利用しようがしまいが、請求が発生するサブスクモデルみたいなもので成り立っていたのですね。長寿企業ほど、お客様に支えられていることを強く実感しているものですが、こういう経験が語り継がれていくのでしょうね。


2020年07月18日(土) コロナ禍に考えたこと109・英語の達人が語る上達する方法

英語を学ぶにも「ビジョン」が必要です。そうしたビジョンを持つ人は「命がけで勉強する」から修得も早い。もし英語で話す恋人ができたらあっというまに英語が上達します。グローバル産業のクライアントの社員が英語を話せるのは、同社の技術を広く世界に伝え、その国をよくしたい、という使命感があるから。伝わった時の快感も得難いものです。すべての差は、目的意識から生まれているのですね。


2020年07月17日(金) コロナ禍に考えたこと108・ビジョンなき仕事の罪

リーダーの一番の罪は「ビジョンなき仕事を与えること」だと昔、ある人から教えていただきました。関心を持たずに仕事をすれば「やらされ感」ばかりが強くなり、手ごたえが感じられず虚しくなります。だから、チームで「何のためにやるのか」という理念・志を共有し、「やり続けることで、良い影響が生まれる」という重要感を感じさせる工夫が必要です。例えば英語を勉強したがる人は多いが、「何のために英語を学ぶのか」を明確にしている人はあまりいません。そこを見切っているのか、あるとき英語の達人に「どうしたら英語が上達しますか?」と尋ねたらすぐさまこう切り替えされました。「英語を勉強するのではなく、英語で○○を伝えるために、英語を学ぶ。自分が伝えたいこと英語圏の人に伝えることができたら英語圏の人にも社会貢献できる。その目的意識があれば上達は早いですよ」。


2020年07月16日(木) コロナ禍に考えたこと107・誰の意見を参考にビジョンをつくるのか

2チャンネルや求人サイトなどでガッカリすることを書かれて悩む会社があります。そんなときは謙虚に受け止めて改善します…と言えばかっこいいのだが、実は聞き流した方がいいことも少なくありません。人の書くことはテキトーなこともあります。全く違う世界観で生きている人もいます。歴史ある会社や、個性が売りのオーナー企業は「ごめんなさい。変な会社と言われて本望です」と、割り切りましょう。アンケートやサイト上の書き込みは全員に相談しているようなもの。が、そもそもあなたの会社の未来や経営品質の向上を全員に相談する必要はないのです。自社を誰かの役に立てたい時に、この先のビジョンを策定するときに一番相談すべきは、誰でしょう?それは、今の自社に100点をくれる顧客です。その顧客に次のように尋ねてみましょう。「どうしたら150点になるでしょうか?その答えの中に、新しいビジョンに氣づくヒントがあります。


2020年07月15日(水) コロナ禍に考えたこと106・リーマンショック時のリッツカールトン

リーマンショックの翌年、元リッツカールトン代表の高野登氏の講演を聴きました。高野氏はリーマンショックのとき、世界中のリッツの支配人が集まったミーティングに招集されたといいます。高額所得者に支えられた同ホテルはどこも売上げが半減。当初は暗い気持ちで参加したといいます。が、数字の話は一切無し。話し合ったのは「自分たちが戻る立ち位置」。理念で差異化してきたホテルだから、自分たちらしさを失わないようにする、ということでした。このことについて話し合いをするうちに自分には世界中に仲間がいることを実感。理念について話し合ううちに自分の心が「ガチャーン!」とスパークした音がしたといいます。リッツカールトンのモットー「紳士淑女をおもてなしする私たちもまた紳士淑女です」はあまりにも有名ですね。このとき高野さんは、リーダーの並々ならぬ覚悟を感じたといいます。窮地に追い込まれて何を最優先するかで、リーダーの覚悟は伝わりますね。


酒井英之 |MAILHomePage

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