V字経営研究所・酒井英之の4行日記
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2017年03月18日(土) 本社から遠い存在の意地を応援したい

昨日の大手ゼネコンの研修は、本社のある東京ではなく、名古屋以西を管轄する大阪支店独自の企画。東京は仕事も人材も豊富で、人材育成に対し差し迫った課題はない。一方、大阪がそのペースで育成していたら、必要な時に必要な人財がいなくなってしまう。その危機感から企画されたもの。そのような動機づけが事前になされているため、受講生も皆、真剣に参加してくれた。私もこれまでの経験から、地方組織ならではの劣等感や疎外感、本社への対抗意識は強くしみついている一人である。もう二度と会うこともないかもしれないが、一期一会の精神でその日に伝えるべきことを全力で伝えたいと思った。


2017年03月17日(金) 次期マネージャ候補者研修を行う会社の価値

大手ゼネコンで「次期マネージャ候補者研修」の講師を務めた。「次期」ということは、これからマネージャに成る人を対象としているが、「昇進前」に研修する会社は素晴らしい。なぜなら、受講者のモチべ―ションは高く、彼らの不安を勇気に転換して上げられるからだ。私は「新任マネージャ研修」も行うが、昇進後3か月以上経ってから研修を受けると、受けた人から「もっと早く受けたかった」という声をよく聴く。どんなマネージャでも、スタート3か月間で必ずやって欲しいことがある。それに間に合わないようでは「新任マネージャ研修」の意味がない、研修は内容もさることながら、「いつやるか」がずっと重要だ。それを理解して企画しているこの会社は、それだけで素晴らしいと思う。


2017年03月16日(木) 「予期せざるオファー」を基にした企画の説得力

商品企画を指導している顧問先で、成果発表会が行われた。自分たちが考えたアイデアを企画にし、社長の前にプレゼンするのである。今日は5人のメンバーから5つのアイデアが発表されたが、インパクトが強かったのは、異業種から同社に寄せられた「予期せざるオファー」を元に企画されたプランだった。異業種の実態を探るために現地に入り、現物と現実(そこにいる人の声)を確認しながら進めたプランは、説得力が違う。是非、世の中に出して欲しいと思った。


2017年03月15日(水) 生産性は、式や理屈より、体感(ゲームで)伝える

経営者23人を集めた75分の講演会で講師。毎年やっているが今回のテーマは「生産性向上」だ。と言ってもただ話すだけではつまらないので、レゴブロックを組み立てるゲームをしていただいた。受講生には50代半ばの人も多く、指先が器用に動くかどうか心配だったが、結果的には過去最高タイムで優勝するチームが登場し、大盛況に終わった。「パクらせていただいて、社内でやります」と3人の経営者に言っていただいた。旬の情報を伝えることができ、その反応が嬉しかった。


2017年03月14日(火) 受験を終えた中学生が大挙して向かう場所

受験を終えた娘が、中学の同級生とともに夜行バスでディズニーランドへ。夜行→パーク→夜行の強行ツアー。見送りに行って驚いたのは、このツアーへの参加者数。受験を終えた岐阜市の中学生たちは皆同じことを考えていたのか、駅前に集結していた観光バスはなんと6台!しかもほとんどの乗客は中学生だった。中学生の体力がないとこな強行ツアーは耐えられないのかもしれないが、底堅いディズニー人気に驚いた。


2017年03月13日(月) J1にはない、J2ならではの魅力とは。

受験を終えた娘と久しぶりにランチデートをした。サッカースタジアムに近いレストラン。長野から松本山雅FCの応援に岐阜に来ている人がいっぱいいた。J2ならではのフレンドリー感というか交流感が店の中に溢れていた。これがJ1だと、人・人・人でそれどころではないかも。応援+地域の評判の店でランチが愉しめるのは、J2ならでは。長野のみなさん、わざわざ岐阜まで来ていただいてありがとう!


2017年03月12日(日) 生産性指標の共有化が会議の中身を変える

毎月2回、食品メーカーの戦略会議に参加して1年になる。当初は営業側が一方的に受注見込み、受注案件を伝えるだけの会議だった。が、昨今は生産側が、より効率よく生産するために受注側に対し「〇〇ならできる」「〇〇を満たさないとできない」など、実行上の意見が言えるようになって、会議らしい会議の場になって来た。背景には昨年、売上欲しさに生産性の悪い仕事を多数受注してしまった苦い経験があるからだ。生産性を共通言語とし、受注の仕方、生産の仕方を考え抜く会社は成長すると『ビジョナリーカンパニー2』の中でも述べられている。是非、こんな議論を続けて欲しい。


2017年03月11日(土) 生産性指標を真ん中において実現する全体最適

コンサル先での営業力開発研修の前に、社長が1時間程度、自社の課題について語ってくださった。その中で最も強調されていたのは同社の生産性だった。「多品種・少量・短納期のJITを主流でやってきたが、段取り替えが多く残業過多の要因になっている。よって、受注の仕方を工夫しよう、工場に出すオーダーの仕方を工夫しよう」が主なメッセージだった。工場の生産性を上げるのは工場の仕事ではない。営業と工場、そしてそれを結ぶ工程管理や、後工程となる倉庫部門等の各部門が関与して初めて実現する仕事である。生産性を軸にして、ようやく「全体最適」の本当の意味が、皆に分かってきたようだ。


2017年03月10日(金) 派手さのない二番手ならではの銀閣の存在価値

人生で初の銀閣寺見学。これまで、京都の東西の端にある金か銀かどちらを観るかで迷った時、いつも金を選んでいた。が、今回は銀を選んでみた。そして見た光景は、たまらないわびさびの景色だった。外国人も大勢いた。世界から、この国がいい国だと思って来てくれて、日本人が何百年にもわたって大切にして来た文化を楽しんでくれている。そのことを、とても嬉しく思った。二番手は派手さがない。その分しっとり感が肌で感じられて心地よい銀閣寺だった。


2017年03月09日(木) 初戦を取ることが強いチームの絶対条件

冴えなかったWBC日本代表だが、本選に入った途端生き生きしているように見える。やはり、練習試合とはいえ一つ勝つこと。そして本番の「初戦を取る」ことでチームのムードはガラッと変わるのだろう。英語では「変革は最初の100日が勝負!」と言う意味で「First 100days」というが、トランプ大統領もまた最初の100日に成果を出そうとした。こちらは入国拒否が違法となって空振りしたが、WBCを見ながら初戦を取ることの大切さを知った。


酒井英之 |MAILHomePage

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