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V字経営研究所・酒井英之の4行日記 DiaryINDEX|past|will
7月にパナソニックの社員研修をやらせていただいた。するとその共時性というべきか、松下幸之助の経営情報に接する機会が増えた。例えば先日、松下幸之助の最後の弟子で、元副社長の佐久間昴二先生の講演を聴く機会があった。話は先生が手掛けたWOWWOWの再建話が中心だったが、その時購入した書籍『松下幸之助から教わった「経営理念を売りなさい」』を読んでいいて、感動すること、学ぶことが多数あった。その一つが「B/S的発想で金を使う」というものだった。設備の資産はB/Sに載るが、人や信用は載らない。が、それを蓄積するように投資をし、活動をせよというのだ。P/LよりB/S重視の考え方はいろんなところで学んだが、B/S>P/Lをここまで端的に理解できた本は初めて。大感謝です。
那須塩原高原で、トマトの収穫体験をした。中部マーケティング協会の商品企画研究部会で、カゴメを訪問。同社のトマトは、床に実っている。ヘタがカンカンに取れる皮が厚くて破れにくい。いずれも農家の生産性を徹底的に考えた結果だ。同社は畑を第一の工場、加工工場を第二工場と位置づけているが、優れた商品のためのその発想が素晴らしい。その姿勢に感動した。
今日は、元部下の昇進祝い。私が辞めた後もたゆまぬ努力を続けたようで仕事の引き合いも多いという。彼にはいくつものマイクライアントができるよう環境を用意してきたつもりだが、それが花開いて、我がことのように嬉しい。昔のお客様からも、「あの人の一本気なところが好きですわ」など彼の褒め言葉を聞いたばかり。そこで家庭菜園が趣味の彼には、モクモクのレストランで美味しい野菜バイキングをご馳走した。楽しい時間だった。
客先での新商品開発が佳境に入ってきた。試作品を持って見込み市場の代表顧客に飛び込み訪問をする。そして、その反応を皆でシェアし、次の一手を話し合って決める。先月まで有望と考えられた市場も、訪問時の反応で、一気に失望市場に変わる。反面「その代わり、こんなことを言われまして…」と、一気に有望市場が見つかる。毎月1回会議も5回目。いよいよ有望市場が絞られてきた。スピードある開発力が武器の同社。6回目が最終回。どんな市場に何を投入することになるのか、ますます楽しみだ。
雑誌『致知』のFacebookで元西鉄ライオンズ投手の稲尾さんの言葉が紹介された。「わずか21歳で「神様、仏様、稲尾様」ともてはやされたのですから、知らず知らずのうちに天狗の鼻は高くなっていったと思います。それをへし折り、野球ができることの喜び、させてもらえることへの感謝を教えてくれたのは、肩の故障でした。もしこの時の苦しみ、そしてたった1つでも、勝つことの感激を知ることがなかったら、私は増長したままでどうしようもない人間になっていたかもしれない。苦しんだ600日は、私にとっては人生最大の転機となったのです。」以前、コメンテータとして出ていたTV番組でお話ししたことがあるが、神様だと思っていてなかなか話しかけられなかった。これを読んで稲尾さんも人なんだと知り、より身近に感じた。鬼籍に入られた今では適わぬ夢だが、この苦しさがその後のリーダーシップにどう役に立ったか聞いてみたいと思った。
台風11号が当地区を通り過ぎた。しかし、今回の台風は速度が遅いため台風一過とはならず、今日もしとしと雨が降っている。嵐という危機を脱出したら、思いっきり晴れるというストーリーが得られないのはなんとも残念だ。苦しい時期を耐え忍べば、次には必ず天井知らずの幸せがやってくる…という人生訓は先人の知恵ではなく、実は自然の摂理のひとつであることを台風の経験から学んできた。だから、どんな苦しいときも耐えることができた。こうした「例外は残念でならない。
昨日の師匠の引退構想を聞きながら、師匠に一つ質問をした。するとその質問に答えようと、師匠は開かずの書棚を開けた。そして、師匠が大事にしていた古い書籍を4冊取り出した。それらの書籍は師匠の虎の巻であり、多大な影響を与えたものだという。名著はそうあるものではない。師匠から弟子に伝えていくのに、名著の情報ほどありがたいものはない。アマゾンで照会してみたら、幸いいずれも中古本で売られていた。早速注文。読むのがとても楽しみだ。
コンサルタントの大先輩で心の師匠が、自分は70歳を超えた。脳の中にある知識がタイミングよく出て来なくなった…と言って、2年後に第一線から退く決意をした。コンサルタントが現役を退くときを想起したことがなかっただけに、そういうときに引退を決めるのと驚いた。師匠はこの10年間、経営者数十人を集めた塾の塾長を務めてきた。私は何度もゲスト講師で呼んでいただいたが、最後の2年間は自分自身が塾生に伝えたい8つのことを直接講義するという。花道を自分で作る生き方をかっこいいと思った。
某小売チェーン某社の新入社員研修を行っている。22人の新人が配属された自店の特定商品売り場の目標達成率を2か月かけて競う研修だ。この間2回の中間報告会があり、お互いの店の販売方法、創意工夫を交換した。「今一番売れています」「当店のNO.1」「今、箱買うがお得」などのPOPを貼ったら即効果があった、レイアウト変更して見えやすい位置に置いたら効果があった、レジ前で声がけをしたら売れた…など、一回目の中間報告会で知った仲間の実践事例や私からもらったアドバイスを素直に実践した発表が相次いだ。その素直な行動力に感動した。
前職で部長だったときに専務だった人から電話をいただいた。元専務は、現在は某大手企業の顧問になっている。その元専務から研修企画会社の社長をご紹介いただいた。元専務は私のことを「やり方は大変オーソドックスな人だ。それゆえに応用範囲が大変に広い。やっているテーマがバラバラなようで実は一本で繋がっている。だから付き合いの長い会社が多い…」紹介してくれた。やり方はオーソドックスは新しいもの好きなマスコミ受けはしないが、成果を求める現場ではとても信用される言葉。大変光栄な紹介のされ方に、身が引き締まる思いだった。
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