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V字経営研究所・酒井英之の4行日記 DiaryINDEX|past|will
五輪でティーンエイジャーが活躍している。銀メダリストの平野選手は、息子と同じ歳だ。そんな若者向けのメッセージで大変共感したCMを見た。「好きなことを仕事にする。それは簡単ではない。競争に負け涙する。それも好きなことなら、人は、ものすごい力を発揮する。誰かに決められた世界ではなく、自分で決めた将来のために。人は、ぜったいに、変われる。ゼロからプロにするモード学園。」このCMが大人の私の心に刺さるのは、「将来を自分で決めた」感覚に乏しいからだろう。また、「変われない」と思い込んでいるからかもしれない。これが若者向けのメッセージなら、私も含めた大人がそういう生き方をしていない…良いお手本になっていないからだろう。若者に問われているように思える。「おじさんは、自分で決めた未来を歩んでいるか?」「おおじさんは、もっと変われるのではないか?」。それに「そうだよ(YES)」と答えれるような生き方をしたいと思った。
スノーボードの角野選手。いじめに会い、学校へ行けなくなった選手が五輪で堂々と8位に入賞した。何かひとつでも卓越したものがあれば、人は十分に愛され、社会のお役にたつことを証明してくれてとても嬉しくなった。学校に行けない子供は少なくない。そんな子が夢中になることを見つけ、それに何時間も費やしていく。人間の生き方はそれで良いのではないかと思う。5教科受験なんて、世の中はオールラウンドプレヤーを求めすぎている。それでいてお金の運用や、税金の法律や、コミュニケーションスキルや会議の進め方や社会貢献の在り方、起業の仕方、日本人の誇りなどはちっとも教えない。もし、そのようなことを学ぶ機会があれば、世の中に対しもっと踏み出せる人が増えるのではないかと思う。会社を選びすぎて就職先が決まらない若者が多いが、就職より「夢中になれる何かを見つけること」。その方が、若者の未来には絶対必要なことだと角野選手を見て思った。
世の中には運の良い人がいる。が、その人の運の良さは必然であることが多いのではないかと思う。その源は「引き受け力」。人から無理難題を言われたときに、「ハイッ!」と引き受ける力のこと。自分がどれだけ忙しくても、睡眠時間を削ってやり切る。すると依頼した人は感心し「あいつはなかなか使える人だ」と認める。すると、大きな仕事の時に「ちょっとあいつに頼んでみようか」と声がかかる。それを成し遂げると、「彼はあの大きな仕事に携わった人」となり、グンッ!と信用が増す。この信用が次の仕事を呼ぶ。それを人は「あの仕事に携わった運の良い人」と言う。もし、あの時断っていたら、その後のことは発生していないのだ。だから、頼まれたことは、有無を言わさずYESとう言わなければならない。そうやって私も生きてきたが、おかげで運の良い人生を歩んできたと思う。チャンスに恵まれたい人は、何よりも自分の引き受け力を磨くことだ。
熊本のラーメン屋「龍の家」の玄関に社訓?ともいうべき詩がかかげてあった。感激したので備忘録的にメモしておこう。「できない どうしても できない でも頑張ろうよ あきらめずに だって頑張った 人だけがはじめて できたときの よろこびを 味わえるのだから それが 自信になるよ それが 勇気になるよ」。単純なことだけど、この言葉に勇気づけられる人は多いんじゃないだろうか。できなかったことができるようになることを成長と言うが、私も50歳を超えてますます成長している実感がある。今まで手探りで進めてきたことが、オリジナルメソッドとして「こうすれば上手くいく」確信のようになってきた。数年前なら二の足を踏みそうな課題も、今なら「そういうの、得意です。お任せください」といえる。まさに今、「それが 自信になるよ それが 勇気になるよ」の自信と勇気が湧く日々。これは守破離の離に達したとき特有の楽しさかもしれない。 |