|
V字経営研究所・酒井英之の4行日記 DiaryINDEX|past|will
昨晩は、30代の中堅銀行員相手の座談会だった。受講者から「半澤直樹の最後(出向)がしっくりこない」との質問が出たので、出向=×のイメージが強いが、出向にメリットはないのか?を考えてもらった。すると「外から銀行を眺めることができる=問題点、改善点が見える」「能動的に動ける範囲が広がる=経営者に近い立場でマネジメントができる」などの意見が出た。どれも正論だが、私は特に後者のメリットが大きいと感じている。私自身、入社早々業績の思わしくない関連会社に出向し、その立て直し策の一部として新商品の企画開発を担当した。その商品は後に累積800万台を超える大ヒット商品となるのだが、こんな貴重な経験が出来たのは業績の悪い会社に出向したからだ。ピンチはチャンス。弱い時、弱い立場だからこそ人は強くなろうとするもの。中堅の銀行員にはとかく出向=×なんて考えないでいて欲しいし、むしろ出向者を応援し、その人から多くを学んで欲しい。 |