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V字経営研究所・酒井英之の4行日記 DiaryINDEX|past|will
スマホを巡る裁判は、アップルの全面勝利となった。市場では、商品が二種類あるように錯覚されている。i-phoneとスマホだ。本当は全部スマホだが、消費者の中ではそのように識別されている。スマホというカテゴリーを生み出した先行者にだけ与えられる特権。裁判後サムスンは「今回の評決は消費者にとって損失であり、「1社の独占を許すような特許法の操作は遺憾だ」としている」という。が、中国の諺に言うように市場は常に最初に井戸を掘った人は忘れないもの。独占が悔しければこれを糧に、自らも独自性で勝負し、何かのカテゴリーメーカーになるしかない。「絶対人真似はしない」を社訓にしているメーカーは多い。
8月11日に岐阜市で開かれたインターンで成長した学生たちの体験発表会「G-net チャレンジフォーラム2012」に審査員として参加した。インターンを通じて「自分を変え、世の中をほんの少しだけ動かした」学生たちの熱い話で、感動的だった。仕事は大変な田舎のパン屋のパンを都心で売るとか、間伐材の有効活用、地場の醤油屋の新商品開発&メニュー提案など、衰退する地方を若者の手で何とかしようとする取り組みだった。不安だらけながら、若者は結果を恐れずにチャレンジ!徐々に不安が消え、開き直り、自信がついてくる様子が印象的だった。地場産業の再生は大人には打ち手がなさそうなテーマだが、彼らの柔軟な発想が世の中を救う気がした。
1ヶ月前にクライアントが開催した周年記念のゴルフコンペに参加した。すると今日になってDVDが贈られてきた。そこには当日撮影した私のスイング(動画)とプロのスイングが比較できる映像があった。そして、たった一本の補助線で私のスイングの問題点を指摘するレッスンプロのコメントが入っていた。さらにそれを直すための練習法まで挿入されていた。全参加者に、個々人のスイングに合わせて同様のDVDを送付。至れり尽くせりのサービスに目を丸くした。
トヨタホームの工場を見学。その工程はかつて見た自動車工場と全く同じプロセス。同じノウハウで家ができるなんて驚きだ。もちろん、違いもあった。そのひとつが「オーナーの写真」。今製造中の家に住むであろうオーナーの家族写真が掲げられており、その下には感謝の心を込めて作ることを約束した文章が書かれていた。誰を幸せにするかを理解し、イメージしてから作る。大事なプロセスだ。
自然をもっと取り入れた家づくりとして、トヨタホームでは風の抜けを考えた構造や、外の光を室内に取り込む家を作ることで換気扇や電灯による電力消費が少ない家を提案していた。こうした同社の開発力&提案力には驚くが、万博のときにトヨタグループが提案した未来を共有しているからこそできることだという。ビジョンを見せる効果はそこにいる人の創意工夫ややる気を引き出すのだ。
トヨタホームのエコともっと関わる家づくりの一環として「電気の貸し借り」があるのには驚いた。太陽光で作った電気と使用電力を見える化して、同じ団地内で電気が余ったら融通しあう仕組みだ。疎遠になりがちなご近所との関係は、かつて醤油で味噌で行われていた「貸し借り」の概念を「電気の貸し借り」として持ち込むことで密になる。今では電気は「足りない生活必需品の筆頭」である。
トヨタホームの「家族との関係性」を見直したプロジェクトのひとつに「ママはぴプロジェクト」がある。奥さんに「家事と子育て」の間にある悩みを解消するプロジェクトだ。悩みの第一はコミュニケーション不足。料理しているとき、リビングで家族が遊んでいると、自分だけ家事しているような気がするのだそう。そこで、料理を作っている間も子供の勉強を見られる対面型キッチンを開発している。
いじめの事件が多く顕在化している。何でも警察に持ち込むのは望ましくない…とある大手新聞がコラムに書いていたが、親が子供を守るための手段として重要なのが、「おおごとにすること」だ。学校や周囲が穏便に済まそうとするから、いじめる側はつけあがるのだ。逆に予想以上におおごとになれば、これ以上の騒ぎを嫌って辞める。事態と真剣に向き合えば、おおごとにするのは当たり前なのだ。
シャープがなぜ赤字に陥ったのか、ネットで検索して調べてみた。国内に垂直統合型の工場を作ったことが原因のようだ。国内では付加価値の高い部品を製造し、そうでない組み立てなどは土地も人件費も安い海外で生産する〜が当たり前だが、それを全部国内でやろうとしたのが根本原因だ。垂直統合は、中小企業の生き残り戦略としては感心するが、「量産して安く」が大企業の大量生産品のビジネスモデルとしては相応しくなかったのだろう。大手では「水平分業にあらざればビジネスにあらず」だ。
こんなビジネスモデルが未だに通じるとは…鳴門で渦潮を見た。現地にはバスでとにかく人が大量輸送されていた。土産物屋の二階で食事をし、一階で土産を買い、大鳴門橋をバックに団体写真を撮り、近くで渦潮を見て、温泉旅館に泊まって海鮮料理を食べる。大型バスがベルトコンベアのように次々移動して金を落とす。鳴門のような強烈な景観があるエリアでは、まだまだこの方式が通用しそうだ。
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