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V字経営研究所・酒井英之の4行日記 DiaryINDEX|past|will
トヨタホームのエコともっと関わる家づくりの一環として「電気の貸し借り」があるのには驚いた。太陽光で作った電気と使用電力を見える化して、同じ団地内で電気が余ったら融通しあう仕組みだ。疎遠になりがちなご近所との関係は、かつて醤油で味噌で行われていた「貸し借り」の概念を「電気の貸し借り」として持ち込むことで密になる。今では電気は「足りない生活必需品の筆頭」である。
トヨタホームの「家族との関係性」を見直したプロジェクトのひとつに「ママはぴプロジェクト」がある。奥さんに「家事と子育て」の間にある悩みを解消するプロジェクトだ。悩みの第一はコミュニケーション不足。料理しているとき、リビングで家族が遊んでいると、自分だけ家事しているような気がするのだそう。そこで、料理を作っている間も子供の勉強を見られる対面型キッチンを開発している。
いじめの事件が多く顕在化している。何でも警察に持ち込むのは望ましくない…とある大手新聞がコラムに書いていたが、親が子供を守るための手段として重要なのが、「おおごとにすること」だ。学校や周囲が穏便に済まそうとするから、いじめる側はつけあがるのだ。逆に予想以上におおごとになれば、これ以上の騒ぎを嫌って辞める。事態と真剣に向き合えば、おおごとにするのは当たり前なのだ。
シャープがなぜ赤字に陥ったのか、ネットで検索して調べてみた。国内に垂直統合型の工場を作ったことが原因のようだ。国内では付加価値の高い部品を製造し、そうでない組み立てなどは土地も人件費も安い海外で生産する〜が当たり前だが、それを全部国内でやろうとしたのが根本原因だ。垂直統合は、中小企業の生き残り戦略としては感心するが、「量産して安く」が大企業の大量生産品のビジネスモデルとしては相応しくなかったのだろう。大手では「水平分業にあらざればビジネスにあらず」だ。
こんなビジネスモデルが未だに通じるとは…鳴門で渦潮を見た。現地にはバスでとにかく人が大量輸送されていた。土産物屋の二階で食事をし、一階で土産を買い、大鳴門橋をバックに団体写真を撮り、近くで渦潮を見て、温泉旅館に泊まって海鮮料理を食べる。大型バスがベルトコンベアのように次々移動して金を落とす。鳴門のような強烈な景観があるエリアでは、まだまだこの方式が通用しそうだ。
「史上最高のキャッチフレーズは何?」と聞かれたら…私は阿波踊りの「踊る阿呆に見る阿呆。同じアホなら踊らにゃ損」を上げる。お客は単に消費するだけでなく参加し、一緒になって楽しむ「参加構築型」であることを伝えているからだ。さらに、自分で自分を「アホ」と呼ぶ、プライドのなさ。敷居の低さ。それでいてプロとアマのもの凄い差。それらをこんな短い言葉に凝縮して伝えている。素晴らしい。
「芸人は認知を利用してナンボ」だと痛感した。阿波踊りの企業連の中に「オール阪神・巨人」がいた。観客である自分の目の前に、オール阪神さんが団扇を配りに来た。その後放送席に招かれて自己紹介をした。30秒ほど阿波踊りに参加した趣旨を述べた後で、「皆がやれというので、やります」と言い、「クルマにポピー〜」とやった。こんなギャグをわずか60秒の中に用いるとは…芸人魂を感じた。
「どれだけ教えても伝わらないことがある」。阿波踊りに挑戦する外国人を見てそう思った。徳島に住む外国人で構成する連があるのだが、どの国の人も手つきがおかしいし、腰が降りていない。まっすぐにしか歩けない…。おそらく先生がとても丁寧に教えているのだろうが、日本人特有の細やかさが理解できないし真似できないのだろう。国際間コミュニケーションはすべてを伝える前に「最大公約数」の共有こそが大切なのだ。
「プロと素人ではこんなにも違うものなのか?!」と、その違いに驚いた。徳島の名物・阿波踊り。2000円の指定席の一番前で見たのだが、「有名連」の皆さんの踊りは恐ろしく上手い。ひとつひとつの仕草だけでなく、巧みに位置を変えるフォーメーションも素晴らしい。男と女の組み合わせやバランスも絶妙。一方、「企業連」の皆さんの中には徳島の出身でない人も多いのだろう。一生懸命なのだが、「これでお金を取るの?」といいたくなる踊りが多数。「出るな」とは言わないが、「もう少し練習してから出て」といいたい。
「余裕がある人は笑える」。高知で本家本元のよさこい祭を見た。ここには「いやいやながらやっている人は一人もいない。誰もが自分の意思で楽しみながら参加している。そんな人の踊りには覇気があり、見ていてこちらも楽しくなる。おまけに、余裕のある人は「笑みを絶やさず」踊っている。踊るだけで一杯一杯の人と明らかに違いカッコいい。心底楽しんでいる人が醸し出す心理的余裕は、観客にはとても美しく見える。
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