某社の沖縄支店で管理者研修を行う。その中で、入社から今に至るまでの自分のモチベーションの状態をヒストリーにして語ってもらった。すると「○○に異動したときは慣れない職場だったので不安だらけだった」「実は今、自分のモチベーションは最低なんです」など、とても素直に自分のことを話す人が多くて驚いた。そのような状態だとわかれば、当方もいろんなヒントを与えることができる。素直に自分を出せるのは海人の良さかもしれない。
8年前、初めて経営計画を作った工務店の社長の話を聞いた。以来順調に成長を続け、先期は売上げ8億を突破。彼は毎年経営計画を作成してきたが、その意義について次のように語った。「父は大工だった。『よい仕事をしていたら次はある』が口癖だった。が、それは右肩上がりの時代の考え方だ。今は良い仕事をしても次はない時代。未来は自分たちで創らないと」。その危機感が攻めの経営の原動力なのだろう。
昨日のK社長に、現地での人の調達について尋ねた。するとJAICAなどに求人すれば日本人がいくらでも採用できるという。今の日本社会に合わないのか就職先に恵まれなかった若者がアジアに渡り、そこで職を探す。彼らはそこで就職し、10年先に日本に帰ってくる。そのときは、押しも押されるアジア通になっている。きっと方々から誘われる存在になるだろう。人の運命はそうやって開けるものだ。
15年前、初めて経営計画書を作成し、以来毎年私のところに経営計画書の草案のチェックを依頼してくるS社長。昨年までのビジョンは自己資本比率50%超の企業にするだった。それを一昨年に見事達成。すると今年の草案には「世界のS社になる」とある。現在中国、ベトナムに計10箇所の拠点を持つが、そこには「タイ」「イスラエル」「南北アメリカ」「アフリカ」などの文字が。その文字を見ているだけでわくわくした。
照明や電気設備関係の販売会社の社長と、復興需要の話をする。LFDを多数扱う企業であり、その特需で忙しいだろうと思ったが、そればかりではないという。復興需要もあり、この夏はフル生産体制を組みたいメーカーが多数ある。そんなときに計画停電が行われると量産効果が出ないし製品が駄目になる…。そこで、これから無停電システムの販売に力を入れるという。それを聞きながら社長の先を見据えた行動に感心した。
経営計画を作らず、何事も成り行きに任せていた工事会社の社長の話を聞いた。羽振りがよかったときは豪遊三昧。が、予定外の補修費が発生して以来業績は急転直下。そのとき部下に改善策を求めたが、部下からは何も出てこなかった。このときのことを社長は「経営計画が示されていないのに、何をどう改善したらよいか意見が出るはずがなかった」と振り返る。基準があるから、現実とのズレがわかる。だから改善案が生み出されれる。あるべき姿のないところに改善なし。話を聞きながら改めて経営計画書の価値がわかった。
岐阜の縫製業のやり手社長の、マネジメントゲームに初めて参加したときの話を聞いた。彼はそのときすでに現役経営者として成功。よってゲーム前は「俺が負けるはずがない」と自信満々だった。しかし結果は、最下位。悔しくて、今度こそ、と思って2度目の挑戦。が、また最下位。普通の人ならここで切れるが、彼は自分に何が足りないのかを検証。そこで「販売力を高める前に設備投資をして、重い経営になっていた」という、自分の癖に気づく。製造業経営者にありがちな「いいものを作れば売れる」という発想で、販売を軽視していたのだった。「そんな気づきを与えてくれるマネジメントゲームはすばらしい」。なるほど、一流の経営者はゲームからも学ぶのだ
放射能汚染で農地や牧場を手放すことになった人たちが報道されている。彼らに対し東電や国は十分な金銭的な補償をするという。その補償があれば、それで食うには困らないだろう。しかし、金を貰ったところで彼らの「生きがい」「働き甲斐」はどうなるのだ?そんな金を貰っても、人生はさびしいままだ。そこにあったはずの「金銭では替え難い生きる意味、価値」を、人災によって奪った罪は大きい。
大相撲の八百長問題で、25人の力士が引退または解雇となった。が、そこまでする必要があったのか。新撰組の規律のように、日本人は時に厳しすぎる判定を下し、切腹させてしまうことがある。が、厳しすぎる処分は、組織の末期症状の表れだ。相撲協会は自分たちが本当に腐りきった組織だと自覚していて、彼らは首謀者というより悪習の被害者ではなかったのか。大岡越前ならどう裁いたんだろう。
業績は好調だが、部門間に壁がありすぎる。もっとミーティングして、部門間の壁を取り払いたい…そのような手法があれば提案して欲しい。某社の社長からいただいたオファーだ。そこで私なりに考えたプランを提案したのだが、「これだけの時間で本当に壁がとれるかな?」「もっと時間をかけたい…」との指摘を受けた。社長が求める連帯意識は私の想定していたものよりずっと深いものだったのだ。次回再提案するが、初回の面談で社長の想いを掴みきれていなかったことを深く反省した。